注・徐々にアップ予定
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JAZZ ROOTS |
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炸裂!ガトリング暴発サウンド
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P.J.L MTCJ-1006 |
居酒屋クルセイダーズで、おやじさん!にJAZZ ROOTSのことを聞いた時、その予感はありました。
間髪入れず聴いてみて、まさに「当たり!」。
炸裂する不良性感度抜群の暴発サウンド。なるほど
ここにはクルセイダーズ直系ともいえるマグマのように煮えたぎる「闘魂」の奔流がありました。
その汗しぶきに胸打たれ、鳥肌立つアクメの瞬間が必ずや訪れます。
CDをプレーヤーに入れるや、ホラCDの回転がガトリング砲と化すでしょう。
はぐれ者、鉄砲玉、犬死・・・あの今は懐かしい「仁義なき戦い」で跳梁跋扈したピラニア軍団
の八方破れの生き様が「KAGU」の一発で鮮烈によみがえります。
これぞ兄弟仁義、Wayne Hendeosonと、Joe Sampleと、Wilton Felderと、Stix Hooperと、大和の国の
臼庭潤さん率いるJAZZ ROOTSが魂の盃を欣喜雀躍と交わしました。ここにあり、クルセイダーズ魂。闘魂の輪廻です。
疲弊したボディー・アンド・ハートに土足で殴りこみをかけてくる「GOOD LOOKING」、このサックス、
このトロンボーン、この血湧き肉踊る秒殺サウンドに、きっとあなたも、クルセイダーズアルバムの路地裏でお目に
かかったことがあるはず。
晴れやかな柑橘系の香りのするテキサスファンクにも似た心楽しい「CHEERS」は、和風ファンクネスを存分に
味わえる。友人と恋人と酒でも飲み交わしたくなってくるでしょう。
「SOUTHERN WIND」、コレ、臼庭潤さんの「SO FAR AWAY」でしょう、思わず目頭が熱くなります。
「JOKER」はまぎれもなくクルセイダーズ直伝のハーボイルド路線、ほのかに硝煙の匂いが漂い、
銃器の感触があります。
「DEAR」は「NOW I LAY ME DOWN TO SLEEP」風の見事なエンディングロール。余韻を味わいながら浮かんでくるのは、嗚呼クルセイダーズの
面々の笑顔、万感の思いで「ありがとう」と呟きました。
CDを映画でも鑑賞するように聴く癖のある僕にとって、
このアルバム、序破急のメリハリある展開の極上のアクション映画。
久しぶりに「映画」の香気に酔い、熱燗が欲しくなりました。
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1 KAGU
2 GOOD LOOKING
3 SPRING CALYPSO
4 CHEERS
5 SOUTHERN WIND
6 SONG FOR G-CLEF
7 JOKER
8 SUNDAY BRUNCH
9 DEAR
JJUN USUBA(saxes,per)
SATOSHI SANO(tb,per)
SHUSEI MURANO(kb,p)
TAKASHI YOFU(g)
SHINICHI SATO(b)
SJHU MATSUYAMA(ds,per)
添えられた柳沢てつや氏の解説書に
「歴史は偶然ではなく必然的に後継者を
生み出すものだが、臼庭潤は、このときジャズの神様
からクルセイダーズの音楽的遺産を受け継いだのかも
しれない。」と、嬉しい記述がありました。
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