あのWilton Felderの雄渾のテキサステナーを「沁みる」という絶妙な言葉で表現されたのはGパパさんでした。
三水偏に心と書いて沁みる。乾いたスポンジに水が浸透していくように、ジワーッと心に沁みこんでくるサウンド。
ピッタリです。
のっけから、こんなことを言ったのは、この度torigenさんにいただいたCD「JUST IN TIME」が、まさにハートに
沁みいるサウンドだったのです。
しかも送っていただいたタイミングがグッドでした。夜中に突然の尿道結石による激痛で
入院してから、痛みが取れて二日後に退院したときと出会いがしらだっだのです。それも
精密検査の結果、予想外に血糖値がかなり高かったため
大好きなウィスキー「角」が飲めない状況。いただいたアルバム「JUST IN TIME」が「角」に代わって体に沁みて
酔わせてくれました。torigenお兄さん、感謝します。
ジャケットの写真がこれまた素晴らしい。殺し屋のマスターですネ。場末のスナック煉瓦塀を背にしたカウンターに立つ
暗い過去を忍ばせた古老のマスター。セピア色のカラーがしっとりとした佇まいのスナックの雰囲気を漂わせます。
実に臨場感豊かな音触りで、一曲目のタイトル曲から「WILOW WEEP FOR ME」までの黒曜石の肌触りのハードボイルドタッチ
の空気感、「ONE CLEAR DAY」で満ち潮の刻となり、ゆっくりと白々と夜が明けるような「SMILE」の清冽とした昧爽感が
素晴らしい。
「ALONE TOGETHER」から「TRISTE」までの流れ、ラストの「SMILE」がとりわけ癖になるくらい好きで、ダンディーな
竹田一彦氏に一目惚れしました。
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