むしょうに酒を飲みたくなる時があるように、むしょうに演歌を聞きたくなる時があります。そんな時聞く演歌のひとつが 吉幾三の「酒よ」。聴きながら知らず知らずのうちに歌っている。歌いながら胸熱くなってくる。
その「酒よ」が木村充輝と近藤房之助のライブDVD「男唄THE歌謡SHOW」に収録されています。
実はこのDVD、先立って発売されたお二人のCDアルバム「男唄」のライブ版で、つい先日Youtubeでその一部を かいま見て食指が動きました。
何とも魅力的な歌謡ライブショウで、木村充輝さんのいかにもナニワ的とでも言いましょうか粘っこいハスキー ボイスと近藤房之助さんの激情シャウト、 そして横山貴生さんの咽び泣くド根性サックスが太縄のように絡まって独特の情感溢れる男泣きの空間を醸します。 あたかも漆黒の瓶に詰まった球磨焼酎「圓(えん)」、アルコール情度数40％の男唄。
涙には幾つもの　思い出がある
心にも幾つかの　傷もある
ひとり酒　手酌酒
演歌を聞きながら
ホロリ酒　そんな夜も
たまにゃ　なぁいいさ
そう、むしょうに酒を飲みたくなる時があるように、むしょうに演歌を聞きたくなる時があります。