このSteve Baxterの新作アルバムとは、
めぐり合う「縁」があったとしか思えません。
アルバム中7曲目の「Lucky One」は、
夜、会社の仕事場のデスクでも幻聴のように聞こえてきたり、ふと知らぬ間に
口ずさんでいたりするほど馴染んでいます。
このなんとも牧歌的に響いてくる音色、サム・ペキンパー監督の西部劇あたりから流れてくる
映画音楽のような、今は亡き名優ジェームズ・コバーンの男気の匂いを芬々と漂わせる音感に思わず
聞き惚れながら英気を養っています。単に疲れた体を癒してくれるだけではなく、心身ともに
労をねぎらいながらも奮起を促してくれる、それがクルセイダーズ血縁のサウンドです。
Steve Baxterのトロンボーンのサウンドもそうです。Steve Baxter自身、男気のジェントルマンなのでしょう。
前作アルバム「Sugar On The Bone」同様、2曲目に「Four More Days」が配してあるのも感激でした。
この曲、自身涙モノの、まことに縁ある曲で、まるで曲自体が呼び水の
ように、大切な出会いが実生活上でもありました。遠距離ビルから針の穴を通して狙撃するくらい微少の
確率で、およそ絶対と言って良いほど
出会うはずのない邂逅が、ふとした偶然から生まれ、忘れることのできない大切な出会いに変わったのですから
、「Four More Days」もまた「誼」のような生涯忘れることのできない大切な曲になりました。
時計の針を止めて、この間の出会いの消息をじっくりと考えたくなるくらい不思議でなりません。
Steve Baxterさんのアルバム、このアルバムを教えていただいたAndyさん、
この曲を聴くそばから出会い、
この曲をテーマ曲としたいほどイメージが重なり合う実生活上の「アナタ」。
この出来事は、「出会い」というより、むしろ「めぐりあい」だったのかもしれませんネ。
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