居酒屋クルセイダーズ常連のkenokenoさんから、日本のPYRAMIDというグループが、新譜アルバム「以心伝心」
で「STREET LIFE」を演奏しているという情報を得ました。恥ずかしながらクルセイダーズ以外は
下戸なので、PYRAMIDというグループは存じあげません。
早速PYRAMIDのオフィシャルサイトで調べると、メンバーの鳥山雄司(g)、神保彰(dr)、和泉宏隆(key)は、
いずれも錚々たる御仁。
これまでも、この「誼」で、様々な「STREET LIFE」を紹介してきましたが、ここにまた新たな「STREET LIFE」
が生誕しました。
収録曲12曲は、順に従って聴いていくのが筋でしょうが、8曲目に配されているこの曲を、どうしても真っ先に
聴いてしまうのがクルセイダーズファンの道理。
曲の幕開けはアスファルトジャングルの朝まだきの佇まいを彷彿させてくれるヴォーカルをフィーチャーした静かな
前奏で始まりますが、このヴォーカルが何とも魅力的で、それもそのはず、あの今は亡きダニー・ハザウェイの愛娘、
ケニヤ・ハザウェイとのこと。コレはイケると思った矢先に、俄然演奏はヒートアップ、
文字通り畳み掛けるようなサウンドジャブの応酬。PYRAMIDの熱き想いが炸裂しているように感じたのは、
単に当方のこの曲への度過ぎた思い入れの所以なのでしょうか。その熱情の炸裂感が、たちまち
映画監督ウォルター・ヒルの「ストリート・オブ・ファイアー」をハートに導き入れ、それぞれのソロ
が始まると鳥肌立ちました。この灼熱、まちがいなくクルセイダーズと握手を交わしています。
別に牽強付会のゴリ押しではなく、これはごく実直な感想。
原曲本来の街娼のたくましくも明るく艶やかな御伽噺のような曲想が、今回は、疾走感溢れるアクション・
サウンドでこれでもかと攻撃をしかけてきますから要注意、柔なオトコたちはアグレッシブな街娼に
くれぐれもたじろかないように。
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