注・徐々にアップ予定
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Blue Prelude |
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女は度胸
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J-MIND |
「Street Life」を歌っている日本人女性ジャズシンガーがいますよと居酒屋でHYさんからの情報を得たのは師走の候で、
「寺井尚子が Street Lifeを演奏し、その時のボーカルが赤坂由香利」ということでした。
「Street Life」を歌った男性歌手タイロン橋本氏については、このページでも取り上げていますが、
女性ではMINAKO OBATAさん、それに朧ろげながらも笠井紀美子さんも歌っていたような気がします。
といっても、アルバムには収録されていません。果たして
赤坂由香利さんは?と調べると、処女(今時こんな言い方時代錯誤ですかな?)アルバム「Blue Prelude」の
冒頭に収録されています。驚きでした。初めてのアルバムの膜明け?の一発目にクルセイダーズの「Street Life」
を歌う日本人女性歌手がいるとは天晴れです。「女は度胸」を地で行く赤坂由香利さんに喝采を叫んだのはいうまでも
ありません。
「Blue Prelude」の「Street Life」は予想通りの快作でした。
HYさんからこの話を知った時、直感したのは青江美奈ばりのハスキーボイスのブルースでした。
赤坂由香利さんの「Street Life」は、文字通りハスキーで、聴くそばから磨硝子のような濃霧が立ち込めてきます。
聴覚の舌触りとでも言いましょうか、それはシルクにも似た心地よい円やかさと、コクのある味わい。おそらく
赤坂さんの積年の「Street Life」への思いがじっくり時間をかけて完熟しているのでしょう。前奏から「I play
the street life」が始まると濃霧の立ち込めるレンガ塀の路地裏に迷い込んでいくから不思議です。ネオンサインが霧に
滲み、そこで繰り広げられる乳白色の仮面舞踏会。濃霧を透かして見える、人生模様。
膝を打って女は度胸ッぷりに感嘆しました。
追伸ですが、ただ一つだけ疑問が残ります。歌の後半「There's always love for sale
A grown-up lairy tale」からの節がどうして歌われていないのでしょうか。
この質問に、このレビューを見ていただいた赤坂由香利さんから直接メールにて返答を頂きましたので、
メールの文章そのままの形で掲載いたします。お答え頂きました赤坂由香利さん本当にありがとうございました。
『質問の答えは、最初にこの歌を聴いた時、その部分が歌われていなくて、あとになってランディー・クロフォードが歌っているのを聴いたらその部分も有った、って事が判って、(汗)、
でも、 「これはこれで良いんじゃないかな」っていうプロデューサー&私を含めたその他ミュージシャンの意見で歌わない事になりました(←安易な結論でスミマセン)。』
(ウーン、納得!←龍)
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1 Street Life
2 For All We Know
3 You'll Never Know
4 Blue Prelude
5 Gee,Baby,Ain't Good To You
6 I Didn't Know What Time It Was
7 Good Morning Heartache
8 Mista
9 When The Meadow Was Bloomin'
10Every Breath You Take
11Desperado
Yukari Akasaka(p/vo)
Manabu Ohishi(p/key)
Mitsuaki Furuno(b)
Hideo Sekine(dr)
注釈
「女は度胸」
「喜劇・女は度胸」は1969年公開の松竹映画、森崎東監督デビュー作。
不甲斐ない亭主を持った気丈な女主人公のバイタリティー
溢れる物語。出演女優陣に清川虹子、倍賞美津子、そして沖山秀子と
くれば、そんじょそこらの男性はとても太刀打ちできますまい。
まさに女は度胸なのですヨ、ハイ(汗;;)
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