＊総評＊

−歴史を変えた超新星！こむちゃ部門、レールガンが歴代１位の栄冠に輝く！！−

　クロレビ版こむちゃ歴代１位に輝いたのは、fripSide「only my railgun」でした。上位を旧曲が占める中、新星のごとく現れての圧勝。こむちゃ部門は時期によってレビュアーが違うので、２位以下との単純な比較はできませんが、上位を旧曲が占めていることを考えれば、むしろ状況は不利だったはず。昔はよかった的な結果になりかけていただけに、最後にこういった曲が出てきてくれたことは喜ばしい限りです。クロレビはこれで終わりますが、ぜひとも未来のアニソン界を引っ張っていく存在になってくれれば、と思います。

　続いて２位は「センチメンタル」がランクイン。レールガンに惜しくも敗れたものの、歴代最多の１０点５人に平均８点超えと、こちらも見事な成績。CooRieはしばらくチャートからご無沙汰してるので、またいつかこむちゃに戻ってきてくれれば、と思います。

　惜しくも平均８には届かなかったものの、見事３位に食い込んだのは「INVOKE-インヴォーク-」。ベスト５０で唯一の男性ボーカルということを考えれば、これは歴代１位にも引けを取らない大快挙。TMRとabs合わせて、男性ボーカル最多の１１曲ランクインを果たすという、もはやアニソン歌手にしか見えない、こむちゃでの西川人気も納得の結果です。

　そのINVOKEとのガンダムSEED対決に、わずか0.01差で敗れた４位「あんなに一緒だったのに」。この曲単体でも見事ですが、やはり特筆すべきはベスト５０に８曲も送り込んだ作曲者・梶浦由記。まさにこむちゃベストコンポーザーの称号にふさわしいと思います。

　さらに僅差の５位には「翼はPleasure Line」がランクイン。近年は振るわないものの、ベスト１０に２曲入れるなど、歌姫らしい人気の高さを見せてくれました。また、彼女はクロレビの結果とこむちゃの結果が面白いようにリンクするので、見ていて面白かったです。

　６位以下では、やはりベスト１０で３曲連続ランクインという快挙を成し遂げ、ベスト５０に全体最多の６曲を送り込んだ水樹奈々の活躍が目立ちます。しかし逆に言えば、ベスト５０に入らなかった曲も９曲あるわけで、これによって彼女の中での人気曲が浮かび上がったというのも、ひとつ意義のあったことではないかと思います。なにせこむちゃでは曲人気に関係なく強すぎて、どの曲が人気あるのかよくわからないので…。そういった各アーティストの中での人気曲がわかるというのも、この企画の面白さの１つだったと思っています。

　全体的には、やはり水樹奈々に次ぐ５曲ランクインを果たしたangelaを筆頭に、アニソン歌手の活躍が目立ちました。その点で、声優が強いこむちゃとの差別化が図れ、面白い結果になったのではないかと思います。また、同じクロレビでもドリカン部門は声優が強かったので、そちらとの違いが出たのも、面白かったのではないかと。

　最後に、７年半クロスレビューを続けてきましたが、全員が７点以上をつけた曲は、結局１曲も出ませんでした。ドリカン部門の総評でも書きましたが、人の趣味というのはそれだけ多種多様だということを証明できたのが、あるいは一番意義のあることだったかもしれません。世間の評価にばかり縛られず、いろんな音楽に触れてみることで、自分の新たな一面を見つけ出すことができれば幸いです。

　長い間、本当にありがとうございました。