幻夢譚

…それは堕天が見た夢
見る事すら許されなかった、夢……

森羅万象を司る者よ

我を愚かと笑うか それとも哀れむか
── 裏切り者と 謗るか?

見よ

たとえ綻び 本来の姿を失くしても
…我等がなくとも 世界は回る

不変のものなど、何処にもないのだ──

※最終更新作品 ⇒ 『魔術士見習い○○曲』 : 魔術士見習い遁走曲(6)

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+設定資料+

堕天の夢跡1 : 『堕天幻夢譚』における設定資料(登場人物紹介)です

堕天の夢跡2 : 『堕天幻夢譚』における設定資料(用語解説)です

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+作品一覧+

堕天幻夢譚

 森羅万象を司る精霊《天精》・オーリアと、彼女の元に集った『人の領域を逸脱してしまった人々』による
 魔術士ギルド 《レヤ》を中心に語られる物語。
 いわゆる「本篇」に当たる物語の為、他のシリーズとの兼ね合いで現在は外伝のみを公開しています。

 この足が土に塗れても  ※外伝
舞台:??? / 作品形態:SS / 原稿用紙換算:7枚

*概要

 命ある限り、起こる全てを見届ける。
 ── それが彼女に課せられた罰であり、唯一の贖罪。

 全ての始まりにして、全ての帰結点。 『堕天幻夢譚』全てのプロローグにあたる物語。

*本文抜粋

(ほら、今、私は大地の上を歩いているわ。かつて憧れて夢見たこの大地の上に、この足で立っている)

 本来ならその事自体が、彼女へ課せられた罰。でも、それは他者にとっては死よりも恥ずべき事でも、彼女には違うのだ。
 それは不可能だった事が、可能となった証。だから、きっと。

(きっと、有り得ない事なんて何もないわ。何一つ…そう、何もないのよ)

 遠い記憶 去り行く未来  ※外伝
舞台:大陸東部 / 作品形態:SS / 原稿用紙換算:18枚

*概要

 生きて行く。
 この夢見た大地の上で── たとえ、罪でも。

 オーリアの回想と『堕天幻夢譚』本篇より数年前のリュエル初陣直前の様子です。
 『堕天幻夢譚』は同一世界の物語郡が直接・間接的に繋がる話なので、この作品でも何処かで見た名前がちらっと出てきます(笑)

*本文抜粋

「…夢だよ、オーリア。全て、夢だ……」

 こうして二人、手の届かない大地を眺めている事も。
 そう言われたような気がして、胸を先程とは違う痛みが貫いたけれど。
 …それでも、その言葉を頷いて肯定する事しか出来なかった。

 ── いっそ、何もかもがなくなってしまえばいい。

 そんな背徳の望みを、私こそが抱いている事を知られないように……。

 イリス ( 前篇 / 後篇 ) ※外伝
舞台:大陸南東部 / 作品形態:短篇 / 原稿用紙換算:28枚

*概要

 「…忘れない」
 記憶にすら残っていない思いを噛み締めて、それでも心に誓う──。

 グリムスの初仕事に同行したのは、謎めいた美貌を持つ魔術師ティシルだった。
 出会いは意図的、そして別れは突然に── これは誰も知らない、小さな約束の物語。

*本文抜粋

「夜の、虹……」

 ごくごく稀に起こるという話だけは、彼も聞いた事があった。
 しかし、このような乾燥しきった、絶対に虹など起こり得ない状態で見えるというのは普通ではない。
 こういうのを、何と言うんだったか。
 そう思い返した脳裏に浮かんだのは、一つの言葉と何故か鮮烈に思い出した虹の色。

「── そうだ、こういうのを…『天精』って言うんだっけな」

■ 砂漠に降る雪

 幻の職業、妖精使い──その職業を持つ少年ファイザードの巡礼の旅は続く。
 いつの日か、再び過去と向き合う為に。
 『有り得ない』ものなどないと、証明する為に……。

 砂漠に降る雪(完結)
舞台:大陸南東部 / 作品形態:中篇 / 原稿用紙換算:72枚

*目次

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 一括DL(Text/LZH形式) ⇒ DL(22.2KB)

*概要

 人跡未踏の砂漠で少女は行き倒れの少年を拾う。
 『妖精使い』の少年は感情を失った少女に何を齎(もたら)すのか──。

 シリーズタイトルを冠する、妖精使いファイザードの最初の物語。
 まだまだ序盤ですので、あちらこちら伏線ばかりです(汗)

*本文抜粋

「不必要な存在だって、きっといない。自己否定なんてくだらないよ。少なくとも、僕はキサに会えた事を嬉しいと思えるし」

 重ねて言われた言葉は、キサの心の中に真っ直ぐに飛び込んできた。

(…どうして……)

 何故、こんな風に笑えるんだろう。どうしてこんなに自分の事がわかるんだろう?
 不思議だった。今まで、『家族』以外のどんな人間も、キサに対してこんな風に語りかけてくれた者はいなかったのに。

 贖罪の丘(連載中)
舞台:大陸南東部 / 作品形態:長篇 / 原稿用紙換算:**枚

*目次

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 11 / 12 / 13 / 14

 ※一括DL(Text/LZH形式) ⇒ DL

*概要

 『西の聖遺跡』へ向かうファイザード達の前に、ファイザードを《砂海》へと跳ばした地狼の妖精が現れる。
 執拗にファイザードを狙い、憎悪するその理由は…?

 『西の聖遺跡』オートフリート篇。イザの過去が少しずつ語られ、彼が巡礼している理由が明らかになって行きます。展開はかなりシリアス気味です。

*本文抜粋

「…僕にも、僕だけを必要としてくれる人がいるんです。弱くても、何も出来なくても、生きている事を喜んでくれる存在がいる。だから…」

 共に生きる事が出来ない代わりに、せめて祈りを。
 闇から救い上げる事が出来ない代わりに、せめて贖罪を。
 それが、人でなくなってしまった『母親』へ、唯一してあげられること。

 嘆きの砂  ※外伝
舞台:大陸南東部 / 作品形態:SS / 原稿用紙換算:8枚

*概要

 砂の海を渡る風は、いつも悲しむような音を立てているよう──。
 『砂漠に降る雪』直前のキサの物語。

 元、DL版オマケSSだったものを加筆修正したものです。

*本文抜粋

 いつか笑えるようになるだろうか。いや、笑えなくてもいい。自分の気持ちを実感を持って言葉に出来ればそれでいい。
 自分の内面が感じているそれが、他の人と同じ喜びであったり悲しみであるとわかれば、それだけで自分は前に進める気がする。
 キュラもサアラも、結局は『家族』だ。だから自分を今のままでも認めてくれる。でも、それじゃ駄目なのだ。何時までも子供ではいられないから。

 月下の奇跡 ( 前篇 / 後篇 ) ※外伝
舞台:大陸北西部 / 作品形態:短篇(一人称) / 原稿用紙換算:17枚

*概要

 満月に祈りを捧げると、願いが叶うという……。
 これはまだ、アラパスがファイザードの守護精でなかった頃の物語。

 『攻撃は最大の防御』が信条のアラパスも、昔はこうだったのです……(笑)
 しみじみ・ほのぼの度高し。

*本文抜粋

「…ただいま」

 抱きついたままそう言うと、わたしのこの世で唯一のご主人様は、面食らったような顔をして── それでも、すぐに苦笑混じりながら笑ってくれた。
 ここがわたしの生きる場所。
 水の世界を離れて得た、わたしの居場所。

 孤独な翼 ( 前篇 / 中篇 / 後篇 ) ※外伝
舞台:大陸南西→西部 / 作品形態:短篇 / 原稿用紙換算:36枚

*概要

 だから今は祈るだけ……。
 フェラックの過去とファイザードとの出会い篇。

 元のトレカSSから大幅に加筆修正を加えて、火喰い鳥唯一の生き残りであるフェラックの過去と、彼がファイザードの守護精となるまでの物語が語られます。
 実は結構、本篇に関わる伏線があちこちにあったり……。

*本文抜粋

《お初にお目もじいたしますわ、ディシタの王》

 それはその有する力を考えると、意外な位に小さかった。
 大きさにすると彼の身体の半分もない。人間で表せば、掌に乗る位だろうか。まさに小鳥の呼び名に相応しい姿である。
 だが、その身体を彩る色ははっとする程美しかった。深い青── 風切り羽だけが白い。

《わたくしは瑠璃羽のリンセイと申します》
《…瑠璃羽?》

■ 魔術士見習い●●曲

 ある平和な朝、いつものように目を覚ましたディリーナは、朝っぱらから絶叫する羽目に。
 目指すは入手困難な《魔法門》!
 マジックハンター、ディリーナの汗と涙と笑い(ぇ)のドタバタコメディ。

 魔術士見習い前奏曲 ( 前篇 / 後篇 )
舞台:大陸中部(東より) / 作品形態:短篇 / 原稿用紙換算:33枚

 一括DL(Text/LZH形式) ⇒ DL(10.6KB)

*概要

 平和なはずの朝、ディリーナの身にとんでもない事が!?
 その諸悪の根源の兄は、元に戻して欲しければ発見困難にして入手も困難な《魔法門》を探してこいと言うが…?

 マジックハンター・ディリーナのドタバタコメディ。お笑い度、非常に高し(笑)

*本文抜粋

「いやあ、やっぱオレって天才だわ。似合ってんぞ、ディ」
「何ですってえ!? こ、これが似合ってるうっ!?」

 さらにこめかみに青筋を立てて逆上するディリーナの紅潮した顔。
 まだ幾分幼さを残すそこを指さして、ディリーナは今日何度目になるかわからない激昂(げっこう)の叫びをあげた。

「こんなの似合って、嬉しいわけないでしょうがああっ!! このクサレ外道ッ!!」

 魔術士見習い練習曲(完結)
舞台:大陸北東部 / 作品形態:中篇 / 原稿用紙換算:117枚

*目次

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 一括DL(Text/LZH形式) ⇒ DL(34.8KB)

*概要

 明確な手がかりすらない『魔法門』を目指し、旅立ったディリーナ。
 ところが、ひょんな事で傍迷惑な人物とパーティを組む羽目に。
 果たしてディリーナの明日はどっちだ!?

 ディリーナの汗と涙と笑いの物語、第二弾(違) 相変わらず、お笑い度高し。

*本文抜粋

「それで? ユケ、あんたは何者なの?」

 取りあえず手にしていた一抱えはある岩を下に降ろして、ディリーナは尋ねた。
 もっとも、返答次第ではその岩に活躍の機会が回ってくる事を確信していたが。

「何者って言われても…── 人間、だけど? 一応」
「──」
「…わかった、悪かった。岩、降ろして」

 魔術士見習い遁走曲(連載中)
舞台:大陸北東部 / 作品形態:長篇(?) / 原稿用紙換算:**枚

*目次

            *UP

*概要

 『魔法門』探しの道中で彼女を待っていたのは、予想もしていなかった人物との再会だった。
 ── が、その街には立ち寄っただけのはずなのに、何故か始まるマジックハント対決。 
 最後に笑うのは誰だ!?

 ディリーナの汗と涙と笑いの物語、第三弾(…今回は間違ってない気も)
 相変わらず、お笑い度高し。

*本文抜粋

「まあ、落ち着けディリーナ」
「あんたがそれを言うなってば!! てか、どうしてあたしの方が慌てなくちゃならないのよ!? あんたはもっと、危機感を持つべきだわ!!」
「お前が勝手に慌てているだけだろう。心配はいらん」
「どうしてっ!!」
「うちに盗られて困るような物はない」

 売り言葉に買い言葉の勢いで噛み付くと、何故か胸を張って彼はきっぱりと言い切った。

■ ゴルゴンスマイル

 ぼくの師匠は優しくて、強くて、面倒見もよく、甲斐性もあってついでに真面目と完璧な人なんだ。
 でもたった一つだけ、欠点(?)があって──。
 人間的には完璧な師匠と彼に心酔する少年ルーンのでこぼこ珍道中?

 師匠と弟子 ( 前篇 / 後篇 )
舞台:大陸中部 / 作品形態:短篇 / 原稿用紙換算:21枚

*概要

 ルーンが『師匠』と慕う人は、人間的に完璧な上に腕も立つ戦士。
 彼のような人間になる事がルーンの目標だけれど、そんな師匠にも一つだけ問題が……?
 ルーン視点で語られる、師匠と弟子のほのぼの道中記。

*本文抜粋

「そうだな…お前の言う通りだ。些細な事に気を取られて、本来の目的を忘れてはならないな」
「そうだよ、師匠」

 励ますように頷いてやると、師匠も力強く頷き返してくれる。
 そう、この村には食料調達と今回の旅の目的である、ある魔族の情報を手に入れる為に立ち寄っただけなのだ。
 今後、また来る事があるのかもわからない。そんな場所での事を気にしてても、本人が辛いだけに決まってる。

「お前にはいつも大事な事を気付かされる。済まない、そしてありがとう」

 師匠はしみじみとそう言い、爽やかに微笑んだ。

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+お遊び+

堕天幻夢譚キャラ占い : 『堕天幻夢譚』のキャラを使ったインスタント占いです

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別名「他力本願意欲向上装置」

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