日 記

(2015年2月)


<今野順夫の部屋>

◇ ついに2月も最終日です。何か春が近づいているような気配を感じます。
 2月の最終週は、県議会に4日間通いました。その他、原稿準備と講演準備で追われました。一応、懸案の仕事は、まずは終了。それにしても、もっと丁寧な仕事をしたいと反省していますが、これが私の限界なのでしょうか。3月は、新たな気持ちで進みたいです。(2/28)<27469>


◇ 朝、福島市役所に出かける。福島市とコープふくしまが見守りの協定を締結することになり、参上。福祉部次長と懇談。配達の際などに異変に気づいた時に、相互に連絡する協力の協定。郵便配達等、三十数社と締結しているとのこと。基本的には、公助というか、自治体が責任を負う分野だが、生協のような団体の協力、共助が支えることが必要なのだろう。
 午後、県議会代表質問の3日目。再質問があったが、3時頃に終了。(2/25)<27434>


◇ 県議会代表質問の2日目。民主・県民連合の代表が質問。知事はじめ、関係部局長などが答弁して、2時半には終了。
 県庁に出かける前に、コンビニで軽食を買う。昼食時なのか、除染作業員なのか、大量に(30人ほどか?)、コンビニで昼食を買い求めて列をなしている。天気もいいのか、駐車場で食べている方もいる。多くは車の中のようだが。もっと、ゆったりと昼食を取って欲しいが、労働環境の厳しさを感じる。
 本屋によって、旅行本を購入、早めの帰宅。(2/24)<27418>


◇ 日曜日(22日)は、福島大でシンポジウム(「えん罪事件から何を学ぶか」)。NPO福島県松川運動記念会と福島大学の松川事件プロジェクト研究所の共催。パネリストは、弁護士の安田純治さん(松川運動記念甲斐理事長)、布川事件の元被告の桜井昌司さん、日本国民救援会中央本部事務局長の鈴木猛さんで、私がコーディネーターを務めさせていただきました。パネリストの具体的な報告は、70名ほどの聴衆でしたが、大きな感銘を与えました。私は日頃の不勉強を解消する機会になりました。お陰で、法制審議会の答申を読む機会となりました。話すことは勉強になります。講義もそうなのでしょうか。最近、講演・執筆等を引き受ける際は、とても歯が立たずお断りすることもありますが、その機会に勉強してみようという気になります。まだ生命力は残っているのでしょうか。聞かされ、読まされる方はハタ迷惑かも知れませんが。
 終了後、10人ほどで、土湯温泉での新年会+慰労会。先輩諸氏の話を聞いて、感動しました。
 今日の月曜日、福島県議会2月定例会。代表質問の日です。自民党の会派の代表が60分の質問。知事はじめ執行部の60分を過ぎる答弁で3時過ぎに終了。殆ど県政全般にわたる質問です。ここでも県政全般で何が問題になっているかが勉強できます。終了後、コープの常任役員会へ。そろそろ、総代会に向け2015年度の議案書の作成に入っています。(2/23)<29406>


◇ 2月の逃げ足は速い。20日になり、1週間で3月を迎える。
 昨日・木曜日(19日)は、山形県庁へ。県労働委員会の委員及び職員の判例研究会という勉強会。講演ではなくコメントをする役割。事務局が設定したテーマは、ユニオンショップ協定の問題、複数組合の問題、そして国立大学法人の問題。いろいろ相談事例があり、今後のための勉強会。公労使三者の委員が参加しており、議論だけだと、いずれの委員か分からないほど、議論がフランクになされている。解決迫られている問題ではないので、気楽なところもあるのだろう。しかし、何年か来ているが、労働委員会の委員と事務が自主的に勉強を設定していることの積極性に感心している。
 研究会に入るまえ、昼食として事務局で「蕎麦屋」を案内してくれた。雪に埋もれる「そば処 三百坊」。美味しい板そばだった。
 今日・金曜日は、義母の誕生日。98歳。義弟(長男)から送られたチーズケーキをもって施設に寄って、ささやかなパーティ(?)。というよりは、廊下の端の所で、ケーキを食べ、記念撮影。その足で、郡山の市立美術館へ。舟越保武彫刻展。大理石や砂岩等の石による清楚な女性像、カトリック信仰に裏付けられた宗教的主題の作品。特に、長崎に設置されている「長崎26殉教者記念像」等は素晴らしい。田沢湖のタツコ像も彼の作品と初めて知る。フェースブックに紹介をしていたら、この分野に造詣の深い女川出身・東京在住の三宅さんから、さっそくコメント。「船越保武さんの息子さんで、今や日本を代表する人気の彫刻家・船越圭さんの作品が以前石巻文化会館にありました。他にも畠山建造さんや塩釜出身の佐藤允了さんの彫刻など、震災後どうなったのか気になっています。」と。
 美術館からの帰り、何年振りか、ウナギ専門店「水國(みくに)」で鰻丼の贅沢。柔らかで美味しい鰻。妻は鰻が大好物。仕事は進まないが、ゆったりした、いい1日だった。(2/20)<27358>


◇ 月曜日(16日)は、県議会の開会日。県庁に行く前に、フォーラムの報告を依頼しているH先生の事務所に寄る。説明をして、昼食用に障害者のパン屋さんでパンを買い県庁へ。新知事の総括的な議案説明がありました。長時間ですが、若い知事ですから、声が枯れることもなく、一気に説明しました。復興への事態は、取り立てた変化はありませんが、新執行部に期待なのか、議事堂も結構、水を打ったような静かさです。短時間の開会式の後、しばらく待って、人事委員会の会合。3時半から2時間近くかかりました。議題が多く、議会への意見の申出が多い。自ら提出している答申の関わりのなので、事案は難しくはない。県庁をあとに、コープの常勤役員会へ。何とか一日が終わりました。
 火曜日の今日。1週間延期してもらった定期診察。体調不良で、食生活も乱れたせいか、気にしていた検査結果は、0.1後退。また気を付けて、過ごさないと。胃腸は大分落ち着いたが、整腸剤を出してもらう。ほぼ治ったのだが。日曜日の冤罪関係のシンポジウムの準備のため、冤罪救援団体に寄って、資料を貰う。こんなにも冤罪事件が多いのか、びっくりする。最近は電車等での痴漢冤罪事件が目に就く。
 12時に、女川の中学校の元教諭のA先生が、福島のコラッセでの会議に来られるというので、その会議の前にお逢いしようと行ったが、フェースブックのメッセージで、なかなか連絡が取れない。食事を一人済ませて探したのだが、お手上げ。窮余の一策、女川関係の他の先生が連絡方法を知っているかもと思い、フェースブックのメッセージ。すぐに返事を頂き、教えてもらった携帯電話で連絡を取り、何とかお逢いできた。1時間ほど、展望台で、中学生の取り組みを聞いた。中学生の取り組みで、千年のスパンで津波の警告をする石碑建立。その実質的な指導者。やはり、ファイトの塊のような先生。牡鹿半島で生まれた、根っからの同郷人。会議の開始ギリギリまで、付き合ってくれた。女川の子どもたちが、元気に発信し続けているのは、こうした先生の力と得心。温かい気持ちで帰宅。(1/17)<27299>


◇ 日曜日が過ぎ、ようやく体調が回復してきました。
 金曜日は、コープふくしまの定例理事会。簡単に休むわけには行きません。何とか過ごしてきましたが、夜の同窓有志の集いは、幹事役に電話して休ませて頂きました。ドタキャンの類ですが、申し訳ない。
 昨日の土曜日、今日の日曜日、校正や採点業務等で過ごし、何とか終えました。今日の昼前、ようやく、義母の施設に往復。まだ、確実に回復しているとはいえませんが、なんとか明日からの業務が山積しているので、頑張ることにしましょう。夜、映画「家族」を見ました。70年の頃の自分の生活と重ねながら。(2/15)<27273>


◇ 胃腸炎なのか、ダウンしてしまいました。10日の福大未来支援センターでの被災地における介護認定増の要因分析の検討会をすませ、中井さんと雑談し、生協でうどんを食べて、帰宅途中で街中の用事(銀行・コープ旅行部)を済ませてから、体調不調。まっすぐ帰宅。10日・11日と、食事も取れず、休んでいました。
 なんとか今日になり、動けるようになりましたが、本当ではありません。今夜は、ふくしま復興支援フォーラムの第85回目。休む訳にはいかないので、何とか行ってきます。頑張りましょう。体調不良は、本当に困ってしまいます。(2/12)<27237>


◇ 昨日の日曜日(8日)。午後、所用の会合。夜は、立命館大の総長が福島を訪問するとのこと、夕食につきあった。現学長の同窓・先輩でもあるし、私と同じ研究領域。学会ではよく話す機会があるが、管理職としては珍しい。私も学長参与としての同席。立命館大学は、福島県と協力協定を結んでいるというし、今回学生の被災地訪問も組み込まれている。近々、立命館で福島のシンポジウムを開催するとのこと。関西での風評・風化の巻き返しのきっかけになればと期待している。こうした連携を、一つ一つ大切にしなければならない。
 今日の月曜日。コープの2月の朝礼。最近の国会の状況について挨拶。松川にある飯舘村の仮設住宅でのふれあいサロンに参加。組合員さんが中心になって、お世話するボランティア。今日は焼きそばを作り、談笑した。普段、仮設では煮焼きをすることには、気を使うとのこと。今日は集会室なので、オーケー。
 フェースブックに写真とともに、こんな書き込み。「今日は、午前中、福島市松川町の飯舘村の仮設住宅に来ています。コープふくしまのふれあい活動です。皆さんと一緒に、焼きそばを食べました。紙芝居「花咲き山」が、朗読披露されました。昨年の2月の大雪で、近くの国道が大渋滞。ここの第2仮設住宅の方々が自主的に、数百個のおにぎりを急遽差し入れた話は、有名な話。そのおにぎりをつくったお母さんたちもいました。優しい心が、きっと美しい花を咲かせると思います、と紙芝居に重ねて話しました。被災者だからこそ、困った人々の気持ちを理解できたのだと思います。全国の生協の皆さんからの温かい支援物資を利用させてもらいました。ありがとう。」
 大学に行き、非常勤科目の試験監督。これも非常勤講師の役割。普段より、出席者が多い。そこからコープの本部へ。銀行との契約書の作成。そして常任役員会に出席。何か、いろいろあったが、一日が終わった。(2/9)<27208>


◇ 午後から、コープが後援している映画「日本と原発」&シンポジウムに出かける。数々の原発訴訟を手掛ける弁護士河合弘之氏が製作・監督、弁護士海渡雄一氏が構成・監修の映画だが、多くの関係者・有識者に対するインタビューで構成されている。いつも数人のフォーラム福島の映画館は、入口に行列をなす異例。180人も観客が集まったようだ。一昨日同じところで見た映画は、10人足らずだったからびっくりする。
 2時間以上の映画の後のシンポジウムは、河合氏や佐藤彌右衛門氏、鈴木浩氏、後藤忍氏と高校生菅野君。いろいろ波長が異なり、それなりに面白い。その後のフロアからの発言、高校生の活発な発言に注目。飯舘村からの避難者からの発言もあった。被災地・福島での上映で、いかなる反応があるか心配していたようだが、今の苦境の中から、いかに展望を切り開いていくか、福島ならではの関心に応えられているのかが、被災地としては欲しかったのではなかろうか。
 鈴木さんと久し振りの魚菜草での夕食。厳しい冬の日の中の暖かい日だった。(2/7)<27184>


◇ 非常勤に行っているところの答案採点。いろいろ悩むところはあるが、まずはほとんどが全日程出席なので、その真面目さを評価。答案内容は、自分の講義の問題点も気づかされる。さらに、次に向かって進んで欲しい。
 夕食前、飯坂温泉に開業したデイサービスと地域交流センター合築(「飯坂温泉 ケアセンターはなゆまち」)の温泉に行く。カラオケセットも割安なので、今度孫たちが来る機会があったら、温泉に入って、カラオケを借りて、楽しもうと話していた。福島は大変と同情されるが、自宅から近く温泉があり、短時間でかけ流しの温泉に入れるのは幸せ。6時に出て、7時に帰ってきて、そして夕食。会員なので300円。心配してくれる県外の友人に、心配しなくていいよ、何とか楽しく生活をエンジョイしていると伝えたいのだが・・・。
 昨日は、二番目の孫娘の6歳の誕生日。4月には小学校入学。子どもたちだけは、どんどん成長していく。楽しみでもあり、いろいろ環境も変わり、一人立ちに向かう心配もする。誰しも、そういう道を辿ってきたのだろうが。(2/6)<27174>


◇ 終日、自宅で雑用。午後から、映画館に出かけ、「マエストロ!」を見る。西田敏行の独特の雰囲気がいい。運命と未完成の美しい調べを映画館の大音響で聴くのもいい。実際の音は、ベルリン交響楽団らしい。(2/5)<27166>


◇ 昨日(3日)は、終日自宅で、授業に向けての後作業。というのか、明日の非常勤授業(試験監督)の際に渡すべく、受講生の感想文のタイピング。前回は補講も含め2回分、各50人なので100人分の感想文・質問。質問には、回答を付けるので、少々手間取る。
 一日遅れると大雪の予想。今日で助かる。道路も乾燥しており、快適なドライブ。眠いだけ。どうしてか、就寝が1時過ぎ、結局眠るのは2時頃になり、朝は6時25分のテレビ体操なので、4時間程度の睡眠かな。昼行燈の用に、昼は眠い。ついついテレビを見てしまい、仕事の開始が遅くなるから。どこかで、良い子は早寝早起きに切り替えないと。
 今日の授業は、テストのみ。往復3時間かけて試験監督をしてくるのは、少々時間の使い方としては、もったいない感じがするが、趣味のドライブと考えれば、それも可なり。帰宅後、担当の常勤の先生と電話で後処理を相談。いずれにしろ、今年度の会津行きは終了。あとは新年度。雪の心配も無かろう。二つの非常勤の採点作業などを終われば、ひとつの解放感か。それにしても、2月は原稿が3本、講演準備などが3本かな。短い2月、あっという間に過ぎそうだ。(2/4)<27142>


◇ 午後からの福島大での非常勤に行く前に、街によって、銀行や郵便局回り。いつもと異なる国道を通るのも久しぶり。
 2コマ連続の科目(社会保障法)の講義も最終講義。来週は定期試験。台風で2コマ連続つぶれて、少し駆け足。最後の時間に学生による授業評価アンケート(匿名)。係に出す前に、自由記述欄を読んでみたが、それほど意外な感想はなく、やはり授業方法がうまくいっていないことに気がついていたが、意見を出してくれた人もいる。社会保障法の勉強が足りないせいか、また教科書が実務的に詳しすぎるのに引きづられたのか、どうも来年度は変更しないとだめだな。正確に概念や用語を覚えるためには、手がかりに教科書があった方がいいが、どのように自分の講義を再構成するのか、試験問題を考えている時にも実感。
 大学からの帰途、コープふくしまの常任役員会。講義の関係で遅れての参加だが、来週からは、あまり遅れないで出れるかなと思う。
 コープも太陽光発電の問題、店の騒音問題等、日常の経営的な問題とは異質な事項も多い。帰宅したら、テレビで映画「北の零年」を見る。吉永小百合主演だが。淡路から来た集団だが、ここでも会津藩の武士が出てくる。朝の連続テレビ小説「マッサン」も。会津ブームは続いているのか。(2/2)<27120>


◇ 2月になりました。
 早朝、衝撃的なニュースが舞い込んできました。拘束されていたフリージャーナリストの後藤健二さんが、殺害されたとの報道。あるいはと、望みをもっていたので、大きなショックです。世界の子どもたちに温かい目を投げかけ、そして世界に報道する役割を果たしていた人だけに、返す返すも残念です。
 郷里・女川の被災状況を報道していただいたとのこと。震災の被害状況を世界に発信してくれたことでしょう。人の命をもてあそぶことは、許されません。一人の人を亡きものにするのは、その周りにいる家族や友人、そして仕事を抹殺することです。
 日本は、平和主義の憲法をもち、武力では解決しないという原則を立てて、戦後70年来たはずです。そうした日本の特殊な地位を世界は理解してくれていると思っていました。それが、「普通の国」になりつつあるのでしょうか。日本国内の平和主義を投げ捨てるような動向を見据えた蛮行でしょうか。いたずらに「力と力」「報復」という危険な動きを抑えて、日本の平和主義を世界に広げていくことが必要だと思います。
 昼過ぎ、広島・京都の旅から帰ってきました。数十年合わなかった友人たちとも、お逢いできたとのこと。帰宅後、ショートスティ中の義母のお見舞い。(2/1)<27098>



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