日記

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20040510

 さて、長々と放置しておりました。

 「キル・ビルvol.2」
 アホのタランティーノが自分のためだけに作ったアホ映画の完結編です。前作の和風テイストをあっさり投げ捨てて今回はマカロニウエスタンに香港カンフーとまたもや観客をケムに巻く展開。つうか前回のと今回ので一本の映画にしようとしていたのは正直無茶だろ。

 が、ストーリーを前作から追ってみると、主人公ブライドが何故復讐の旅に出なければならなかったのかが見事に浮き彫りになってきます。今回のキャッチコピーが「Kill is Love」ってヤツなんですが、正直なーにがラヴだこのボケナス配給会社が!!とバカにしてたのですがホントにゲロ甘のラヴストーリーだったという罠。

 ただ問題は、一貫した見事なストーリーがあるにもかかわらず、タランティーノの好きなもん全部ブチ込みやがった事に問題があったのでしょう。この映画はいわゆる「全部丼」なんですよ。丼飯にハンバーグやらエビフライやら刺身やら美味しいもの全部乗っけてみましたと、そういう感じ。監督であるタランティーノはそれらの具を上手いこと纏める「醤油」という存在だったのかなぁ、と。でも普通の人はそんな丼は絶対胃もたれするんだよな。一つ一つは美味しいけれど、全部混ざるとたいがい気持ち悪い。一部オレのようなゲテモノB級映画ばかり喰らってきたジャンクフードグルメニアンにはたまらないモノなんですけどねぇ。

 オサレ映画と勘違いしてうっかりvol.1を観てゲンナリした人も、ちゃんと後編を観てみるのがいいですよ。前作ほどカタルシスは無いけれど、ラストシーンの何とも言えない収まりどころの良さは観ていただかないと伝えられません。

 まぁ何にせよ、タランティーノが世界でも珍しいバカと天才は紙一重を体現している男であるという事実が揺るぎ無いものとなったわけだが。オタクも行くトコまで行くとアートってやつか。


20040519

 何か映画の話ばっかりですが。

 「ドーン・オブ・ザ・デッド」

 ゾンビ好きなら知らぬ者はいないジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」のリメイク作です。「ゾンビは新鮮な肉を食う」「ゾンビに噛まれたらゾンビになる」「ゾンビは頭を破壊すれば沈黙する」などの現在では当たり前に語られているゾンビという存在はロメロ作品から定着しています。個人的にはロメロゾンビも知らねぇでバイオハザードやってる奴は死ねばいいと思うくらいロメロゾンビは素晴らしいものなのです。そのリメイクだから期待しないわけがありません。

 で,劇場行ったらほぼ満員なのな。今時ゾンビなんて観るのオレのようなアホだけだと思ったのに。よく考えたらCMガンガンやってたし、カップル率も高め。どうせ「きゃーこわーい」「大丈夫ボクがついているよ」なんて脳のユルい事やろうとしてんだろ。ケッ!さて、肝心の本編なのですが、,普通ゾンビってのは死んでるんで体が腐るか死後硬直とかで足がモタモタしてるはずなんですけど今回のゾンビは、

ガチの全力ダッシュです。(マジで速い)

 最初のほうこそ爆笑していたけど、自分の体の肉を喰らいに顔色のおかしい血まみれの人が走って迫ってくると思ったら結構怖い。ロメロゾンビが「蟻」(集団で襲われるとヤバい)に対して今回のゾンビは「蜂」(一匹でも刺されるとヤバい)って感じなんですよね。でもその蜂はもちろん次第に増えます。そして群れます。生きてる人を見かけた瞬間全員が全力ダッシュで食いに来ます。これをビビるなと言うのが無理でしょう。

 個人的にはゾンビ映画としては良く出来た物だと思います。ただ、不満を言うならば、ロメロゾンビの根底にあった「本当に怖いのは人間だ」というメッセージが感じられなかった。ロメロが作り上げたゾンビ3部作はどれもゾンビを題材としつつも、人間同士が争って安全圏を自ら崩壊させ、破滅を招くという結構重いストーリーがあったんです。でも今作はただゾンビコワイコワーイどっかゾンビの居ない所に逃げたいにゃーってだけで、竜巻や津波から逃げるパニック映画と変わりないんです。ホラー映画が良作となるためには「人間の心の闇」をいかに上手く描くかが重要なのにそれが抜け落ちてるから全体的に軽い印象を受けましたなぁ。勿体無い。

 まぁオレは満足したんですが、妻はブチ切れでした。何故なら映像の一部にザッピングっつうかサブリミナルみたいなのとか、カメラの手ブレがあってそれで酔って気持ち悪くなったからだそうです。「ブレアウィッチ」のアレと言えば気付く人もいるだろうか。しかしゾンビに気持ち悪くなるんじゃなく、映像に酔っちまうってのは何事だ。ゾンビに謝れ。


20040530

 久々にゲームばなしー。

 「ファミコンミニ 第2弾」
 エミュで出来るじゃんとか未だに言っているゴミクズどもは今すぐオレの前に来い。死ね。てめぇらあんだけ世話になった任天堂様に2千円ぽっちも出せないなんざどういうつもりだ!?仁義のかけらも無ぇやつらはゲーマーなんざ止めちまえ!

 最近のオレの考えは手に入りにくい昔のゲーム以外は出来るだけ新品で買うってことにしてます。今のゲーム業界にオレらが喝を入れるには何よりも金を出してやるのが一番だと思うから。メーカーに儲けが入ればそれだけ余裕が出来てすげぇゲームが生まれる可能性が大きくなるからね。今のゲーマーの世代はいい年こいた大人なんだから頑張って財布の紐を緩めていこう。

 中古市場は色々と難しいけど、零細の小売店や小遣いの少ない子供たちには無くてはならない存在になってるから、上手いことメーカーとの折り合いを付けられるようなシステムが出来上がればなぁ。今はもう惰性というかほったらかしだもの。いい加減偉い人たちは真面目に話し合うべきだ。

 何だか真面目な話になってしまいました。とにかくバルーンファイトはマジで面白いので貴様らは買うべきだと思います。


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