日 記

(2015年8月)


<今野順夫の部屋>

◇ 月曜日。8月も今日が最終日。ぐずついた天気が続いています。
 午前中は、コープふくしまで開催している「コープカレッジ」の第3回目。第1期の終了日です。「原発事故被災者の生活 被災地を知ろう」がテーマで、6月から8月の日程でした。まずはやってみようと始めた企画ですが、現地見学もあり、参加者には有意義だったようです。全回参加者も9名になり、修了証の授与も行いました。50歳以上の組合員が対象ですが、短期間の準備にしては、良かったと思います。
 市内で雑用をすませ、夕方のコープ常任役員会へ。自宅に戻ってから、コープ事務室にスマホを忘れたことに気づき、再度、往復。スマホがないと、大変不便になるので、モノ忘れだけでなく、物忘れにも要注意。やっぱり歳ですかね。(8/31)<29728>


◇ 8月最後の日曜日なった。雨が止まない。
 午前中、松川事件「松川賞」選考の会議。松川事件を風化させないように、継承していくことが狙いだが、第1回目なので、多くの応募とは言えなかったが、今後、応募しやすい環境づくり等、見通しが出てきた。泥縄式の募集だったが、この経験は、次のステップになる。新たな目で事件を見つめるきっかけになればと思う。
 午後、私用があったが、全国で安保法案の反対運動が展開された。テレビ等の報道では国会を12万人が囲んだようだ、Facebook等を見ると、高齢者もいるが、若者が多いのが目につく。福島市も含め、各地域でも集会や行進が行われたようだが、目標の100万人になるのだろうか。60年の安保とは異なる運動の参加形態。労働組合が、あまり前面に立っていない。それも時代の変化かもしれない。
 これによって、国会の審議に影響がどの程度与えられるか分からないが、残る国会会期の中で、粛々と決定をするのだろうか。一度立ち止まって、熟議する度量はないのだろうか。国会前に、アメリカの議会で、通しますと約束したことを、どうしても守らなければならないのだろうか。沖縄、TPPも含め、自主外交が70年経っても実現できない状況に苛立ちを禁じえない。(8/30)<29717>


◇ 土曜日。雨降りです。午後、伊達市で開催された「廃炉を求める会」の講演を聴きに行く。目玉は、「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」等のアニメ映画監督の高畑勲監督の話。演題は「さわらぬカクにたたりなし」。何を大事にして生活すべきか、飾らない言葉のなかに、心をうつ一つ一つの言葉が秘められている。玄侑宗久氏の「自然の復権」もいい話だった。県民の意識の亀裂など、身に詰まされる話だった。
 確かに、福島県をどのように復興させていくのか、単純には割り切れない。意識の分断も、混沌とした震災直後と異なり、一定の固定化の中で、その解消は、より困難になっている。中立主義ではないが、双方の意識・心配等を切り捨てることなく、共通理解を広めていくべきと思う。やるべき課題を探し当てながら、進むしかない。(8/29)<29708>


◇ 金曜日。午後、友人を主宰するセミナーの会場に送り、挨拶する責任を果たしてもらうことができた。建築関係の研究集団だが、準備の過程で倒れてしまった。リハビリも、身体的な面は、もう大丈夫と思うが、精神的な面で、さらに努力が必要なのだろう。それゆえ、こうした研究集会などへの出席は意味があると思う。ただ、長時間は無理なので2時間ほどで病院に戻る。退院は1週間後だが、心配なく送り出せたらと思う。
 地元の新聞、福島民友新聞の「顔」の欄に、100回を迎える「ふくしま復興支援フォーラム」の呼びかけ人として掲載された。実質、フォーラムの紹介である。第100回は9月17日だが、一応の締めをして、次の展開の準備を開始することにしましょう。(8/28)<29697>


◇ 睡眠不足で寝起きが悪く、いつも続けている6時25分のテレビ体操に遅刻。
 2日間の会議が終わって、ボーっとしているのでしょうか。実際は、ほとんど事務局メンバーがこなしてくれたのですが。本当にありがたい。
 午前中は、99回目のフォーラムの案内を一括送信していたのですが、人数が多いので、最後に上手くいきません。3回に分け手の発信ですが、1000人を超したからなのでしょうか。この規模になると、無料でやるには限界かな。
 昼頃、本屋で定期刊行物をとり、病院に寄る。(そろそろ退院が近いが、何か私の来るところがひとつ減って、寂しい?)。
 明日の集会に着るシャツがなく(入院時に半そでのみ)、タクシーで買いに行く予定というので、用事を済ませてから付き合いましょうということになり、再度、病院へ。衣料店に行くが、就活のセール。いわゆるリクルートスーツ。4〜5万するので驚いた。我々の年代だと、「就」活ではなく、「終」活かなと冗談交じりに店に入ったせいか、なにかリクルートスーツが、喪服に見えた(笑)。それにしても、どうして、あのようなスーツになったのかな?「個性」を出さないようにしているのか、「個性」が大事といいながら、やはり一番重視されるのは「協調性」。「目立たぬように、はしゃがぬように」(時代遅れ)というのかな。
 夜、「フォレスタ」の合唱を購入したDVDで再生。(偶然、月曜日の9時からBSでやっているのを見つけて、我が家の定番)。しかしDVDを見ると、2011年の時のもの。知らなかった。美しい歌と歌声に、心を癒される。(8/27)<29685>


◇ 昨夜は、楽しい酒宴だったので、少し飲みすぎました。今朝は、8時前にホテルに到着し、8時20分出発のバス旅行。昨日の協議会(東北・北海道)に続く、視察です。
 視察は郡山市にある施設。いずれも福島の復興に向けた活動です。一つは、「産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所」です。2014年4月に開所したばかりです。一人ひとりの生活の復興が難しく、ハードなものだけでは解決はしませんが、原発被災のことを考えると、再生可能エネルギーの取り組み自体は、大きな意義を有すると思います。原発が再稼働し始めて、原発被災が忘れられ始めている時、この分野の活動の意義を強調しなければならないと思います。大規模な施設を見学し、今後、どのような役割を果たしていくのか、見定める必要があろうと思います。
 もう一ヶ所は、「福島県農業総合センター」。この施設は、開所式も含め、個人的にも何度か来たことはありますが、原発事故被災後は初めて。特に、「農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング」について、話を聴き、現場を見てきました。幸いなことに、段々、基準値(100Bq/kg)超過件数は少なくなりましたが、持続的に進めてほしいと思います。忙しそうに検査のための業務がなされている現場を見て、原発事故はいまだに続いているとの感を強くします。皆さんとは福島駅で別れて、2日間の協議会は終了しました。有意義な会だったと感じています。(8/26)<29674>


◇ 火曜日。午前中、元大関バルトが、コープの組合員がボランティアしている仮設住宅(双葉町)に来るというので、行く。2回目の逢う機会であるが、コープの取引業者の会長が橋渡し。エストニアのサーモンを日本に輸入したいというが、2ヶ月かかる船便が難点。持参したサーモンを御馳走になったが、美味しい。値段の関係もあり、どれほどの普及をするか今後のこと。商売はともかく、避難者と歓談。おばあちゃんは、携帯入りの袋やセーターの裏側にサインをしてもらう。率直で気さくな青年で、好印象。
 午後は、駅前のホテルでの東北北海道の協議会(県関係委員会)。まずは各県の組合の代表者と会見し、その後、委員と事務局長の合同協議会。その後、委員のみの協議会、そして経験交流会。上手くリードできなかったが、熱心に、和やかに話し合いができた。もっと各県の壁を低くして、相談し合う関係になればと思う。終了後、青森県の方々と二次会。楽しい話し合い。初めて知りあいになれることは、有難い。(8/25)<29656>


◇ 月曜日。ふくしま連携復興センターの総会が近いことから、監事としての監査を行う。業務監査、会計監査であるが、構成団体も増え、行政からの信頼感も増しているようである。復興庁の10年間のうちに、どのように社会的に定着させていくか、課題だろう。
 コープふくしまへの途中、久し振りに喫茶店の椏久里で、コーヒー等。午後から、コープカレッジのうち合わせ。モデルはあるが、地域に適合し、能力にあった企画を継続的に行うなかで、定着するものを見つけていくべきと思う。女性の学習意欲は強いが、この企画の中で男性(特に高齢者)にも参加していただくこと、また生協組合員を増やすことができたらいいなと思う。
 コープ常任役員会の最中に、入院している友人からショートメール。急ぐ話ではないが、明日・明後日と終日、会議が続くので、帰宅途中で病院に立ち寄る。リハビリで、酢豚をつくるという。退院後の自立した生活のためだが、私もリハビリではないが、そんなことをやってみたいものだ。能力の復旧ではなく、欠落している能力の創造だが。退院まで10日かな。料理の鉄人になったりして(笑)。(8/24)<29643>


◇ 日曜日。昼頃、見舞いに行って雑談。隣の方は明日、退院だそうだ。リハビリだから1ヶ月が基準か。友人も9月初旬には退院予定。その後の一人住まいが心配だが。
 日曜日の夜は、大河ドラマが慣例だが、なかなか見る気になれない。やっぱり、東北ものでないとダメかな。その代わりでもないが、アマゾンから取り寄せたDVD『ひまわり』。ソフィアローレン主演だ。先日、宮城・三本木で4万本以上といわれる「ひまわり」を見て、映画を見たくなった。1970年の作品。なんとも、ひまわり畑を夫を探して歩く場面が記憶に強烈だったが、見てみると、主題が戦争の悲惨さ、ロシアにおける戦争の過酷さが身に沁みた。小説もそうだが、同じ作品でも、見る年代によって観る目が異なるのだろうか。戦争できる「普通の国」に等ならないで、戦争をしない「普通でない国」の誇りを持ちたいものだ。(8/23)<29626>


◇ 土曜日。午前中は自宅で寛いでいたが、午後、日本学術会議食料問題分科会等の主催の「東日本大震災に係る食料問題フォーラム2015福島ワークショップ」に参加。狙いは、山越昭弘氏(日本生協連商品検査センター長)の「家庭の食事からの放射性物質摂取量調査結果について」の報告。コープふくしまの食事調査等、指導・支援してくれた方だ。こういう支援があって、活動が可能だったのだと、改めて思う。
 その他、眞鍋昇氏(大阪国際大学教授)の「原発事故に起因する放射性核種が持続可能な有畜循環型農業に及ぼす影響」、鈴木正美氏(矢祭町農業法人でんぱた取締役)の「農業県『ふくしま』の再生へ」、阿部庄一氏(相馬双葉業業協同組合参事)の「試験操業の取組みについて」、新山陽子氏(京都大学)の「放射性物質の健康リスク:市民の知覚とリスクコミュニケ―ションの可能性」等の報告も聴く。
 同種の会合は、人文社会系の8月10日のシンポジムで基調講演を務めさせられたこともあり、存在を知った程度なので、あまり真面目な参加者ではないが、4年が過ぎた段階での新たな段階での提起が欲しいところ。
 先月お逢いできた、小学3-4年の担任の宮川先生から電話があり、1年生担任の島(旧姓)先生にも、来月初め女川に行く途中で、お逢いできることになった。懐かしくもあり、「思い出ポロポロ」の如き、子ども時代の生活にフィードバックされ、恥ずかしくも、怖くもある。元気なうちに、60年前のお礼を言わなければ気が済まない。
 土曜日は、いつも寅さん「男はつらいよ」。何かホロリ。大曲の花火大会の中継画像。行ったことはないが凄い。「いつかは」と思っていたが、実現は難しそう。(8/22)<29617>


◇ 金曜日。一日中、大阪寝屋川の中学生2人の殺人事件関係で深夜までニュース。結果的に、45歳の容疑者の死体遺棄による逮捕、男子中学生の遺体発見という痛ましい事実の報道で終わっている。いかなる状況だったのか、何故なのか、真相はまだ、明らかではないが、夢大きいはずの中学生の生命を、一方的に奪うことは許されない。どうしてこうなのか。捜査の進展に、防犯カメラ・監視カメラが有効な役割を演じているが、普段のところでも、これほどまでに監視カメラが普及しているとは驚いた。国民のプライバシーを侵すことのないようにして欲しいが、防犯の有効性が強調されると、プライバシーの権利は消し去られないかと懸念もある。
 北朝鮮と韓国の境界線付近で、不穏な動き。大きくならないで欲しいが、「戦争は、始めるよりも終える方が難しい。」との言葉があるが、安保法案の国会審議も慎重にやって欲しい。
 午後は県庁へ。来週の東北北海道協議会の福島開催の準備。他県でやるときは、参加者だけの旅行で気が楽だったが、主催県となると終了まで、事務局全体の苦労。実り多い会合になればと期待している。
 夜、テレビで「思い出ポロポロ」を見る。自らの小学5年生頃を思い出す。その時期が、転換点だったのだろうか。孫たちも、そろそろその年頃に近づく。その後の人生を支える思い出を作って欲しいものだ。(8/21)<29604>


◇ 起きたら飯坂温泉の一間でした。コープおおいたの皆さんと一緒の宿泊です。私の部屋は、大分の皆さんと5人部屋。少々、鼾を継続する人もいたけど、まずまずの寝覚め。5時過ぎ、早速朝ぶろ。心臓によくはないかもしれないが、何か温泉に宿泊するときの恒例です。
 仮設住宅に向かう皆さんを送り、帰宅。昼前に、約束した友人と喫茶店で雑談。
 自宅で高校野球決勝戦の観戦。仙台育英、6対6に追いついた時には、これはいけると思いましたが・・・。やっぱり東北は頂点には立てないのか?根っからの東北人にとっては、まさに悲願でしたが。東北が頂点に立てないのは、伊達政宗が天下をとれなかった時から・・・かなと関係ないことを考えたりした。ガッカリして、寡黙になる。
 夕方、第98回になる「ふくしま復興支援フォーラム」開催の準備へ。福島県居住支援協議会事務局長の斎藤隆夫さんの話。建築家、医療福祉関係者などなど、の強固なネットワークの必要性を痛感。リハビリで入院中のSさんも、リハビリ兼ねて会場まで来ました。院内とは異なり、街中は、刺激が多すぎて疲れるよう。少しずつ回復を期待するしかないですね。(8/20)<29593>


◇ 昨日(火曜日)から、コープおおいたの皆さんが被災地視察で来ています。今日、浜通りを見て、福島に戻ってきました。飯坂温泉のホテルでの交流会に参加してきました。コープおおいたさんは、震災直後から被災地に入り、継続的に支援をしていただいています。本当に有難いです。今回は、子ども連れの家族も含め、来ていただいてますが、翌日午前中は、松川の飯舘村から避難されている方々との交流を企画していただいています。
 自宅から15分程度のホテルですが、一緒に宿泊し、交流をしました。(8/19)<29579>


◇ 火曜日。コープ東北サンネット事業連合と福島県社会福祉協議会とのフードバンク基本協定の締結式のためにコープふくしまの本部へ。コープ東北の運営するフードバンクは、食品等を無償で提供し、県社協の方は、福祉的ニーズ等により食品等を必要としている団体及び個人に対して提供することを通じて、食品等の無駄をなくし有効活用を実現するとともに、社会福祉に寄与するものである。
 提供する食品等は、賞味期限内または消費期限内の適正食品であり、県社協もその期限内の消費をする責任を負うものである。貧困率の増加、所得格差の拡大のなかで、その必要性も高まっており、また賞味期限などが短いと流通から弾き飛ばされる無駄を何とか解消しようとするものである。その趣旨に賛同して協力してくれる企業等の協力が不可欠である。
 協定の当事者は、県社協とコープ東北サンネット事業連合ではあるが、コープ東北に参加しているコープふくしまが、協定書を交換することにした。宮城県中心に展開しているが、今後、福島県内での広がりが期待される。(8/18)<29561>


◇ お盆明けの月曜日。小雨が降り、梅雨に戻ったような天候。
 ふくしま復興支援フォーラムに関係する取材ということもあり、この際に、資料整理をしようと思ったが、多すぎて断念。100回になるということでの取材で、いろいろとまとめてこなかったことに反省。事務局体制を含め、検討し、必要可能な継続方法を考えてみよう。
 高校野球は準々決勝。東北勢2校の対決は、結局、仙台育英が秋田商業に勝利。明後日、早稲田実業と準決勝だが、何とか東北勢の初優勝に期待したい。残った4校は東京2校、神奈川、宮城だが、首都圏に集中しすぎるなあ。(8/17)<29544>


◇ 日曜日。お盆も今日で終わりでしょうか。首都圏に帰る車・新幹線は混んでいるようです。
 終日、非常勤で行っている短大の試験採点とレポート採点等、最終的な成績をつけて終わりました。レポートを出していなかった学生が一人いたので、15日までにメールでのファイル添付か、郵送で送ってくれれば待つと、2週間ほど前の試験の際に伝えましたが、何も連絡もなく届きませんでした。それを無いことにして採点しましたが、合否はともかく、少し悲しいね。そもそもレポート提出があったことすら知らなくびっくりしましたが、大勢の友人たちからの情報や雑談からも知らなかったのかと、その方が心配です。
 一日中、野球観戦だねと冷やかされましたが、朝から秋田商業、そして仙台育英対花巻東。東北のチームなので気になります。準々決勝は、秋田と仙台。もったいないという事ですが、東北1チームは準決勝進出は確定ですが。夜は、東北楽天⇔日本ハム。惜しくも(?)敗北。
 小学校に通う孫娘たち。宿題の図画で困っているようです。芸術的センスのないわが家系、60年前を繰り返しています。定年になったら、ゆっくり絵でも描こうと思っていたのですが、好きになれないのか、なかなか手が出ません。
 老夫婦二人だけのお盆ですが、テレビの前で、おはぎとキムチ入り胡瓜、ざるそば、ビールでお盆を過ごしました。(8/16)<29536>


◇ 土曜日。70年目の終戦記念日。昨日の首相談話について、紙面が踊る。長い談話だが、海外も含め、どれだけの賛同が得られるだろうか。言葉は多くなくても、もっと主体的な判断が欲しい。今後の子どもたちが、いつまでも謝罪の責めを負うことはやめるべきというのは、果たしてそうなのか。そのようにできるかどうかは、現在の為政者の真摯な謝罪と、それに裏付けられた行動に掛っているのではなかろうか。
 娘が福島の桃を食べていないというので、妻とJAの直売所に行き、送る。お盆のせいか、人が溢れていた。
 昨年、奥さん(同期生・旧姓石森和子さん)を亡くした仙台の親友(同期生)から、奥さんの50年前の独唱のテープをもとにまとめたCDを送っていただいた。今年は、新盆である。収録は昭和40年3月22日、50年前である。「小諸なる古城のほとり」、「冬の旅」など4曲。早速、車で聴く。若い時の声だが、聴いていると彷彿と彼女の面影を思い出される。日常生活も頑張っている親友。この独唱を聴いて、心安らかに過ごしてほしい。
 もらった巨峰を持って、病院に見舞いに行き、一緒に食べながら歓談。高校野球、鶴岡東、惜しくも敗退。勝てた試合なのに残念。プロ野球は楽天が日本ハムと対戦。今日もダメかなと諦めていたが、最終回にサヨナラ勝利。クライマックス目指し、最後の頑張りを見せてほしい。
 テレビで、「男はつらいよ」(マドンナ・都はるみ)と、「あなたへ」(高倉健)を見る。いずれも、何度か見ているが、心が和む。(8/15)<29527>


◇ 金曜日。特に予定がないので、ついつい野球を見てしまう。
 午前中は、高校野球。仙台育英の試合。福島県代表の聖光学院は敗れたので、宮城県代表に期待。危なげなく勝利。次回の三回戦は仙台育英と花巻東。東北勢同士で惜しいという話はあるが、仕方は無い。それにしてもベスト16に東北勢が4校とは頼もしい。
 昼前、コラッセふくしまで開催している「平和のための戦争展」を見学。何もお手伝いをできないが、呼びかけ人なので、責任を少し感じて。コラッセの1階なので、偶然、見る人もいるらしく、昨年、終了して仕舞い始めてしまって見れなかった人が、今年早々来てくれたらしい。毎年見ているものには、マンネリになりがちだが、初めての人には新鮮な驚きを与えるようだ。実行委員会方式で、個人的な負担にかけているが、何か市や県で、公的な支援をしてくれればいいのになと思う。小さくとも、常時見れるようなコーナーを作るとか。それには、平和都市宣言とか、市の姿勢の確立が前提か。市内のS高校の生徒達が来ていた。歴史や公民の先生が、課題を出しているのだろう。自主的ではないかもしれないが、それこそ生きた主権者教育のような気もする。
 午後、後回しにしていた非常勤の採点作業。採点してみて、自らの講義のレベルを痛感。夜は、またテレビ。楽天と日本ハム。だいたいテレビ中継があるときは負ける。4対2で楽天敗戦。9時からは、アニメ「火垂るの墓」。前にも見ているが、どうしてか、心が痛む。戦争の問題が議論され、孫たちがアニメの主人公の年齢になり、同世代の友人を何度か見舞いしながら、少し気が弱くなったのだろうか。
 お盆は、いつもこうなんだったけかなと、妻と話していたので、昨年の同時期の日記を読み返してみた。娘と孫3人だけで、新幹線で遊びに来て、新幹線ホームに迎えに行ったとのこと。そうだったかね、と1年前なのに忘れている。今年は、全員で車で来て、帰った。孫たちの1年の成長は早い。孫たちにあげようと思っていたが、忘れてしまったチョコレートを食べる。糖尿病の心配はともかく、美味しいねと。(8/14)<29520>


◇ 雨がちの木曜日。もう、お盆バージョン。
 午後、駅前のホテルのラウンジで、プロジェクトの打ち合わせ。東京から元同僚のM氏が来てくれた。中高年男性4人、2時間以上、色々と話し合う。震災復興のために、車座会議や情報プラットフォームの形成である。なかなか私にとっては、慣れない仕事だが、色々いきさつがあり、協力せざるを得ない。私の観点は、市民的合意形成と行政の政策形成を、どうすれば有機的に結び付けられるか。
 関西の方々と東北では、だいぶ様相が異なるらしい。関西では、市民的発言が強く、それをどう行政の政策形成に結びつけるかという雰囲気だが、東北はそれほど市民的発言が強くない。合意形成というのは、行政の立てた政策をいかに市民に納得・同意をとるかということなのか。それは、行政が市民の意見を尊重する姿勢の違いかもしれないが、市民側も責任ある政策提起ができているのかいないのか違いかもしれない。
 18歳選挙権問題で、改めて主権者教育が注目されているが、18歳に限らず、すべての年代層の主権意識の形成が課題なのだろう。
 会議終了後、入院している友人の見舞いに同行して歓談してきた。(8/13)<29507>


◇ 水曜日。午前の県庁での会議が予定されているが、テレビでは高校野球・福島代表の聖光学院の試合。相手は競合・東海大相模。前評判からすると敵わない相手と思うが、一縷の望み。1回、3回ですでに6対0でビハインド。福島で9年連続出場でも、まだ全国レベルではないのか。後半に1点を返して6対1で敗退。それでも、後半は頑張ったと思う。何かプロ野球と対戦している感じ。出かける用意をしながら、目はテレビ。終了して、家を出る。期待はしたが、勝負はそう甘くない。東北6校のうち、4校が勝ち進んでいるので、楽しみは続く。お盆の楽しみ。東北のすべての高校が敗れると、高校野球の話題は全くなくなる。根っからの東北人なのかな?(東北以外のところに住んだことがないだけ。東北以外の1年以上の滞在は、ミュンヘンだけ?)
 10時半からの県の委員会は、恒例の議題もあり、12時過ぎまで。
 遅くなった昼食をして、第98回になる「フォーラム」の案内やFacebook投稿等。100回まで、残すところ3回。その後は、定例的開催の継続は難しいので、随時開催に切り替えるが、市民的合意形成と行政への反映を、具体的にどうするか、考えていこうと思う。行政の設定した枠組みの中で、個別専門家が参加するだけでなく、市民的議論の独自性を保持しながら、行政にも反映できる。具体的な形態は難しいが、模索の必要があろう。(8/12)<29490>


◇ 月命日。震災4年5ヶ月。福島においては、原発事故の被害が、なお持続している。それなのに、今日、鹿児島の川内原発が再稼働した。福島の被害の状況が、まだ理解されていないのが、悔しい。福島を封じ込めてしまって、何もなかったようにできるものか。重い一日である。
 1週間遅れてしまったが、病院の定期診察。検査値は、高値安定のまま、先月と同じ。病院では、友人の見舞いと、偶然、大学の学長先輩ご夫婦とお逢いして懇談。病院の社交場化とは、こんなことをいうのかな。高齢者の話し合う場がないのが、病院を社交場化したのだろうか。
 昨日遅かったためか、夏バテか、横になると眠い。高校野球も起きたり寝たりと、見ながら休息。(8/11)<29474>


◇ 月曜日。コープふくしまの朝礼。暑いのに、みんな頑張っている。
 昼から、「日本学術会議公開シンポジウム」<震災復興の今を考える>−こども・文化・心をつないでーに出席。基調講演の役目を担い、「生活の回復に向けた住民の実態と課題」のテーマで40分ほど話す。後に続く3つの個別報告とのつながりが気になったが、パネル・ディスカッションにもパネリストとして参加。時間が足りず、真摯に問題を提起していただいた方への回答ができずじまいで、心残り。
 夕方の懇親会、それから元行政社会学部同僚との再会、そして二次会。思いは、4半世紀も遡る。亡くなった方、病気の方、悲しいことも多いが、それも含めて、思い出話に時間を忘れる。帰宅は11時過ぎ。(8/10)


◇ 日曜日。明日の話をする準備が上手くいかず、自宅で悶々。昨日の疲れか、なかなか集中できない。
 夕方、病院に友人を訪ねる。昨日のバスツアーで、買ってきたエゴマのふりかけ。気に入るかどうかわからない。
 夜、近くの支所で、盆踊りと花火大会。海ではなく、田んぼの上での花火。もちろん、昨日の福島市の大花火大会は、阿武隈川。こちらは田舎だから、田んぼの花火。打ち上げ花火は、迫ってくるようで迫力満点。(8/9)<29449>


◇ 土曜日、暑さはだいぶ和らぎました。
 今朝は5時に起床、6時には自宅を出発して、6時半発のバスツアーに妻と共に乗りこむ。「道の駅」シリーズの連続番。
 福島駅から郡山駅の数か所の発車地からの乗客を乗せて、白河まで南下。甲子道路ー甲子トンネルを過ぎて、一路、南会津の「きらら289」まで。以前の南郷村かな。名産のトマトのラーメンをいただく。その後、「番屋」、そして「たじま」、最後は「しもごう」。合計4か所の道の駅めぐり。
 以前、広域行政の問題で、南会津郡に来ており、また大学主催の自治体議員の連続的研修会に来ていたので、愛着のある地域。今は一部が南会津町になったが、行政区域が変わっても、自然は変わらず美しい。
 それぞれの道の駅で、買い物をして、袋の数が多い。他人の運転なので、居眠りしながらの旅行。窮屈だが、ゆったりした旅。自宅に戻ったのは、午後7時半。仕事を翌日に押しつけてのことだが、精神的には溌剌。(8/8)<29441>


◇ 暑さは続く。金曜日。コープふくしまの定例理事会でコープ本部へ。夏の暑さを吹き飛ばして、お盆を迎える。
 大宮の病院に行っていた友人は、病院での待ち時間が長かったようだが、何とか予定通り、福島への帰還。駅構内での移動、車椅子でお願いした。大宮駅は下請けの団体が行ったようだが、福島はJR職員。それも若い親切な女性。何とか、病院まで送ることができた。帰り道、阿武隈川での水難事故に出くわす。(8/7)<29429>


◇ 今日も暑い。広島被爆70周年だ。政府の安保法案とも絡んで、核兵器禁止、戦争反対の声が、現実味を持って拡大している。
 全国高校野球も開会。夏の真っ盛りである。
 午後、大宮の病院での術後の診察を受ける友人を、病院からホームまで見送る。大宮でも待っていてくれて、無事、自宅に辿り着いたようだ。順調にいけば、明日の夕方、福島に帰還。駅ホームから病院へ送る。
 夕方は、第97回の「ふくしま復興支援フォーラム」。県立医大の丹羽先生に「相双地域におけるメンタルヘルスケアの取り組み」について、報告をしてもらう。猛暑の中、30名近くの皆さんが参加。(8/6)<29414>


◇ 暑い水曜日。福島市の気温は38度9分。全国3位の暑さである。
 昼近く、孫たち一家が来襲。信夫山のソバ屋で7人で昼食。女将さんが変わり、店の雰囲気も変わったようで残念。
 孫たち3人は、賑やかなのは変わりないが、体だけでなく心も、どんどん大きくなっているので、びっくりする。我が女房も、孫の身長の10センチくらいの差。また会う時は、通りこされているかも。
 孫たち5人が帰ると、台風一過の様に静寂が戻ってくる。明日、病床にある友人が埼玉の病院の術後の受診に行くので、往復の指定券を購入してきた。新幹線の車両まで見送り、大宮で親戚が迎えに来てくれる。病人の移動は、暑いし大変。
 入院している病院に立ち寄り、諸々の話。(8/5)<29396>


◇ 火曜日。今日も暑い日が続きます。朝8時半駅前発のバスツアー(日帰り)に、妻と共に乗りました。
 宮城県北部。まずは、伊豆沼のはすまつり。10人ほどの小型の船に乗り、ハスが満開の沼をゆっくりと巡ります。こんなに多くのハスの花に囲まれるなんと、神々しい感じです。
 そして登米市へ。郷土料理の昼食をいただき、教育資料館。明治大正からの小学校の建物。そして水沢・登米県旧郡役所。水沢と登米、廃藩置県で大きく変わりますが、歴史を背負っています。郡役所には、法廷まであります。短時間でもったいない。そのうちにゆっくり来て、町の風情を楽しみたい。
 涌谷の黄金山神社。砂金採り体験まで。欲の深い人は採れないと言われて、反省。そして三本木のひまわり。日本で2番目の広さという。4万2千本だったかな。ソフィアローレンの映画『ひまわり』を思い出し、ひまわり畑を巡った。あの映画、また見たくなった。東北道を南下。6時半に到着。随分暑かったが、福島市の最高気温は38度5分だというので、それなりの避暑になったようだ。現地も32度くらい、そんな感じはしなかったが。仕事から離れた快適な一日だった。(8/4)<29379>


◇ 月曜日、午前中は自動車整備工場、そして病院へのお見舞い。
 夕方、コープ常任役員会。暑い、暑い、体温より熱い。ア・ツ・イ・デ・ス!(8/3)<29371>


◇ 8月は休みなのか、月初めから土日です。孫たちは、ディズニーランドで楽しんでいるはずです。
 午前中、大学で、松川事件記念「松川賞」の選考委員会。松川事件を後世に継承する仕組みとして開始しましたが、その第1回目。松川事件を研究する研究者・弁護士なども少なくなり、忘れ去られる危機を感じていますが、こうしたささやかな取組みのなかで、新たな関心を呼び起こして欲しいものです。研究・評論もありますが、創作など多彩な作品の誕生が望まれます。漫画や紙芝居、学校の副読本等、ユニークな作品が新たに生まれることを期待しています。中学校や高校で、また大学の講義等で、地道に取組んでいる実績も集めたいものです。
 午後、帰宅しましたが、38度2分の最高気温の福島、もう仕事をできません。レジュメの締め切りが迫っているのに。夜の「レッド・クロス」は2夜見ました。戦争に翻弄される市民の生活や幸せ、戦争の残酷さに身に詰まされます。再び、同じ道を歩むことを許してはなりません。(8/2)<29360>


◇ 猛暑続きの7月を経て、8月が開始しました。梅雨が明けるのも、かなり時間を要しました。
 絵本作家・松本春野さん等の集いが、見舞いに行こうと思っていた病院であるというので、出てみました。震災後、福島で生活できるように努力している在住福島県民の努力を真正面から見ようとして注目されている作家です。愛らしい子どもの絵を描いて、多くのカレンダーにも飾った、いわさきちひろのお孫さんです。絵の赤ちゃんが、動画として、実演するような錯覚もしました。いわさきちひろは、将来生まれるお孫さんを、予知して描いたのでしょうか。青年の話や、斎藤紀医師の話も心を打ちました。
 介護老人保健施設「はなひらの」の夏祭りへ。自宅に戻る道で、双方左右から車線変更する車同士で、接触されてしまいました。双方後続車がゆずってくれたと思ったのか、私の車の後部に相手の前の部分があたったようで、音がしたので、下りてみましたが、名古屋ナンバーなので困ったなと思いましたが、見た限りでは大きな傷もないので、双方、連絡先を交換して別れました。福島市内で事業活動しているらしいので、必要があれば連絡を取ることにしましょう。あまり気分のいいものではありません。気をつけましょう。
 はなひらのの夏祭り、入所している義母は、若い浴衣姿で、嬉しそうです。施設長の茂田先生は、旧知の方ですが、ご夫妻でお見えで、いろいろお話ができました。楽しい夏祭り、飯坂音頭くらいは歌えるようになりたいものです。♪「ハァ〜恋のみちのくナ〜 恋のみちのく 人目を〜しのぶ〜  ここは飯坂 湯のめぐり〜サテ 寄らんしょ 来らんしょ まわらんしょ〜 ササカ サカ サカ 飯坂へ〜」♪、なかなかいいリズム。覚えることにしましょう。踊りも。(8/1)<29346>



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