日 記

(2016年2月)


<今野順夫の部屋>

◇ 今日は2月29日。4年に1度の日。閏年。いつも、この日が誕生日の人は、誕生祝いも4年に1度か、そんなことはないだろうが、いつも気になる。FBで今日が誕生日の人がいたので、お祝いメッセージを出したが、4年に1度なのかな?
 いずれにしろ2月の最後。早いね、2月は。あっという間に3月になる気がする。
 この前書店で、朝に聞いているラジオ語学講座のテキスト。7時から7時半まで、ドイツ語とスペイン語。今日から始まる3月号、テキスト見たらドイツ語とフランス語。えっ?間違えた。また、会議の日程調整の問い合わせ、日にちを間違えて回答・・・う〜ん。コープふくしまの主催で、認知症の映画「妻の病」をやる。4月16日〜22日。認知症の介護の視点のはずだが、自分の認知症の覚悟ということになろうか。多くの人に見て欲しい。
 県議会の追加代表質問。3人の議員さんの質問だが、30分の質問持ち時間。執行部からの回答。4時過ぎてしまった。来週の事務打ち合わせを行い、コープの常任役員会は終了間際の6時前の到着。あまり役に立っていないな。
 なでしこサッカーを期待してみたが、3対1でオーストラリアに敗北。勝てると思うからがっかりするが、真剣勝負。健闘に拍手をおくるべきだろう。サッカー、野球などなど、今年の公式戦が始まりだした。春だな。(2/29)<32392>


◇ 土曜日。松川事件関係資料(福島大学で受け入れ松川資料室に所蔵)をユネスコ世界記憶遺産に登録しようということで、「推進する会」が設立されたが、大学当時の役職での関わりから「呼びかけ人」になっている。そのための学習会を福島市内で開催し、勉強してきた。
 講師は玉川寛治さん(産業考古学会元会長)。ユネスコ世界遺産の自然遺産、文化遺産とと並ぶ記憶遺産(Memory of the World)。日本では、出遅れたが、過去に、山本作兵衛コレクション、慶長遣欧使節関係資料、東寺百合文書、御堂関白記、『舞鶴への生還 1945−1956シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録』が登録されているが、2年に一度、日本で2件ということで、そのなかに食い込めるかというところ。

 大学の資料収集から始まったので、体制的な弱点があるが、どれだけ住民の後押しがあるかどうか。松川事件の風化を防ぐために、松川賞の募集で市民的関心を高めようとしているが、その資料を公的に認知してもらえるかどうか。資料の価値は、いうまでもないが、自治体を含む支援体制と、所蔵機関のサポート体制が大きな課題。なかなか難しいが、困難を打開して進むしかないか。(2/27)<32363>


◇ 金曜日。2月26日、226事件の80年目か。1936年の事件。日本の陸軍皇道派の影響を受けた青年将校らが1483名の下士官兵を率いて起こしたクーデター未遂事件。高橋是清蔵相、斎藤実内大臣らを殺害し、東京・永田町一帯を占拠したが、陸軍当局によって鎮圧された。反乱を指導した将校らは、戒厳令下に非公開で行われた軍法会議で死刑に処せられた。事件後、陸軍は内部の統制回復を図るとともに、政治の革新を求め、後継内閣の閣僚人事に介入。郡部の政治的発言力が強まっていった事件である。戦前の歴史から、学んでいくことの必要性を特に感ずる。

 昼から県庁に出かけ、部屋を借りて、国際交流協会の専務と打ち合わせ。午後の委員会は議題が多く、結局5時を過ぎてしまった。議会開会中であり、その意見を求められる案件が多く、早めに処理する必要がある。
 懇意にしていた全国紙の新聞記者から電話。要件はともかく、フォーラムの101回目がどうかと聞かれた。最も気にしている問題。なかなか足が出ない。森林除染等取り上げるべき課題はあるし、強制避難地域の復興の具体化の問題はあるし、また出来ていない東北全体の視野からの他の県との連携の問題もあるし、いろいろ迷うが、5年を過ぎて、まずは一歩を進めることか。(2/26)<32352>


◇ 木曜日。今日も県議会本会議。代表質問。共産党議員の会派の代表による質問のみ。
 大阪の繁華街・梅田で歩行者に自動車が暴走のニュース。2人が亡くなり、1人が重体。運転していた50代の男性が、運転中に心臓周辺の血管の破裂で、意識がなかったか。自分は大丈夫と思っても、高齢になってきているので、他人事ではない。ただ、50代というのは若すぎる。確率的には高齢者の事故が多いのだろうが、病気は年代を選ばない。いつ思いきってハンドルを離すか。事故が起きる前に決断ができるといいのだが・・・・。

 地元紙「福島民友」に、学長の中井さんのインタービュー記事。農学部創設の課題だが。放射線の問題から、特に農水産業の研究が注目を浴びるようになった。学外からの強い要望、また各市から誘致合戦。学外の動きと裏腹に、学内では心配する向きがあるのでは。
 農学の人材養成は、反対する人は少ないだろうが、法人化してから、予算、特に恒常的人件費は、学内で工夫しろという指導が強いのが最近の傾向。理工学類の創設の時は、学生数も文系から移籍させたが、教員もポストの移籍。国立大学当時の行政社会学部の創設には、60名の学生定員増に対して、教員数は30名増。理工の充実(大変な中で)とは裏腹に、他の人文系から教員を移籍(削減)。今度もこうなるのではとの心配。丁度、文科省は、人文系の削減・縮小を指導(経済界の方が、人文系削減に危惧まで表明)。

 新しいものを生みだすのは、学外及び学内がともに協同して、夢を実現するものであって欲しい。せめて復興予算の一部でも、新組織の際に、恒常的な人件費をつけることが重要だし、学内外の運動も、そうした観点を重視して欲しいものだ。人文系の充実強化も、福島県の復興に必要である。一定期間のプロジェクト経費のみでは、教員は一定期間を区切った有期のものとなりがち。期間の区切りでは、長期的な見通しの下の教育研究が困難になる。老兵・退職者の心配ではあるが・・・・(2/25)<32336>


◇ 水曜日。昼から県議会の本会議出席。
 代表質問なので、各会派(3会派ある)の代表1名が、60分の制限時間内での質問。知事はじめ執行部が、その質問に応えてほぼ50分。代表質問は総括的な質問なので、一日一人(一会派)。3時前には終了。(一般質問だと、5人ほど、各40分。ほぼ5時頃までかかる。)
 議場は暖かいが、議場外は寒い。風邪がはやっているのか、議員さんの3分の1ほどはマスク着用。インフルエンザに要注意。

 大宮在住のMさんが福島に来ているというので、駅前の喫茶店でしばしおしゃべり。大学を離れてそろそろ5〜6年。学内情勢に疎くなりましたが、様変わりのようです。心配はありますが、これは当事者を信頼して任せましょう。
 松川事件を記念し、松川事件の継承のための「松川賞」。第2回の募集を開始しました。是非、応募がたくさん来ることを願っています。宣伝不足なので、賛同してくれえる方々の団体等の機関誌等で紹介してくれると有難いのですが。貧乏所帯なので、広告料は払えませんが。(2/24)<32318>


◇ 火曜日。終日、コープふくしまの「ふくしま支援交流会」に参加していました。
 震災以来、支援していただいた全国のコープの皆さんにお集まりいただき、「これまで・現状・これから」について話し合いました。福島駅西口の、ザ・セレクトン・福島を会場に、約140名が集まりました。開会の挨拶を述べさせていただいたあと、宍戸常務の基調報告、丹羽先生の特別報告。テーマ別報告では、日生協商品検査センター、コープおおいた、生協ひろしま、エフコープ生協、東海コープ事業連合、生協ユーコープ、みやぎ生協の皆さんから報告していただきました。午後の分科会(5分科会)は、出れませんでしたが、全体会、そして夜の懇親・交流会と続きました。ここでも開会の挨拶をしました。
 コープふくしまが報告するというよりも、各地のコープの支援活動の状況を詳細に報告していただきました。福島の実情が、必ずしも伝わっていない各地において、福島を支援していただくことの困難さもあるでしょうが、本当に有難いです。
 終了後、コープおきなわ、コープとやま、コープおおいた等の皆さんと二次会。本当に心温まる集いでした。翌日、多くの皆さんは、浜通りの被災地視察に出かけます。帰宅は11時前。(2/23)<32306>


◇ 月曜日。特に予定はありませんが、明日、駅前のホテルで開催される生活協同組合コープふくしま主催の「ふくしま支援交流会 〜これまで・現状・これから〜」関係の仕事があるかどうかと思い、コープの事務局を覗いてみました。
 準備万端、ほとんど完了していて、手伝うことができたのは、ホテルまで荷物を運ぶだけ。2人の女性だけでは、大変と思ったので、少しだけ手伝い。予定では、コープふくしまの48名を含め、全国から139名の参加予定です。

 今回の交流会は、各地のこれまでの活動を交流し、現状を分析しつつ、これからの活動を積極的に議論していただき、その貴重な経験と意見をいただいてコープふくしまの今後の前進に役立てたいという趣旨。
 今日のニュースは、韓国で福島の復興をアピールする企画を予定していたが、市民からの反発もあり、中止になったとのこと。復興のきびしさを見る思いです。まだまだ、現地の努力を発信する必要を痛感している。(2/22)<32287>


◇ 日曜日。午前中から昼過ぎまで、松川賞の運営委員会。第2回の募集要項などを決めました。昨年は、10人のエントリーがありましたが、3人が辞退して7人。そこから2人の松川賞をだし、その他、最近亡くなった方の公刊された図書を特別賞として出しました。
 関係者が高齢化して、忘れ去られてしまうことを懸念して、何とか継承をしたいと思い始めたものですが、なかなか広がっているとはいえません。「世界記憶遺産」問題がでてきて、改めて関心をよんでいますが、作品応募に結びつくかどうか。

 死刑5人を含む20人の被告人を、最高裁で破棄差し戻しし、仙台高裁ー最高裁で全員無罪の判決で確定させた事件であり、大きな歴史的事件です。単なる過去の問題ではなく、最近の様々な冤罪事件をみていると、まさに松川事件の教訓を受け継いでいくべきと思います。
 仙台の高校2年の時に、仙台高裁の門田判決で無罪、大学1年の時に最高裁で無罪確定。私の法学部進学希望の要因になったことは否めません(それがなければ、小さい頃からの夢の医師になっていたかも。人生は、いろいろあるもんですね。)。野口英世から松川事件、宮城生まれですが、何か福島に縁が深そう。宮城28年、福島33年ですから(秋田9年半)、「福島人」といってもいいのかな。

 福島は、大変な時期を潜り抜けて来ましたが、戊辰戦争のみならず、自由民権運動、戦後の松川運動、きっと、今の大震災・原発被災も解決していくと思います。何とか、ささやかでも、福島で努力をしたいと思っています。(2/21)<32277>


◇ 土曜日。仙台に行く前に、国際交流協会で開いている「グローバルコミュニティ― カフェ」を覗いてみる。月1回、午前の部(外国人ゲストを呼んで、各国の事情等を聞く会)と午後の部(ネーティブスピーカーを交えて、英語で行っている。)があるが、午後の部は、能力の点で敬遠して、午前のみ。今日は、ベトナムから来日して7年の澤上チャンさんの話を聞く。ベトナムの事情、日本とベトナムの違い等、ベトナムのお茶とお菓子をいただきながら歓談。郡山でベトナム料理店を開いているというので、いつか行ってみよう。
 在住外国人県民の世話をする事とともに、日本の地域社会の国際化、見直しにとって、大きな意味を持つと思う。在日外国人が、日本の社会の中で活躍をしてもらうことは、日本にとっても、福島にとっても重要と思う。

 新幹線に飛び乗って、昼食をすませ、仙台へ。宮城県保険医協会研修ルームで、「核戦争を防止する宮城医師・歯科医師の会」の公開講演会。テーマは、「原発事故後の福島復興への現状と課題 〜市民的合意形成に向けて〜」である。ふくしま復興支援フォーラムが、100回を開催し、朝日新聞の「ひと」の欄で取り上げられたので、呼ばれたのだと思う。5年近くなって、3.11当時とは様々な点で異なっており、状況の変化に対応することが重要と思う。特に県外から福島がどう見られているのか、その点でのねじれについて、話した。福島県民の発信の方法についても、検討する必要があるだろう。
 仙台在住の知人が多く来てくれた。有難い。雨が降ってきたが、皆さんの温かい励ましをいただきながら一路福島へ。(2/20)<32267>


◇ 「コープふくしま」が参加している「ふくしま大豆の会」(会長は小生)が、福島民報社主催の「第1回ふくしま産業賞」の特別賞を受賞することになったので、授賞式に参加してきました。25団体の1つですが、様々な業種が集まり、福島の再生への起点になったようです。
 「かあちゃんの力プロジェクト」は銀賞でしたが、飯舘の皆さんと交流もできました。(2/19)<32257>


◇ 今日は、特に予定はない。20日の講演の準備でもしようと思い、宅勤。
 日めくりカレンダーを見たら、今日は「頭髪の日」。なんでだか分からないが、そろそろ髪の毛が伸びてきて、耳にかぶるので、床屋へ。1190円のサービスカット。以前は、ドイツ留学時だったが、自宅で妻に切ってもらっていた。多分、ドイツ語が通じないからだろう。そのまま、帰ってきてからもやってもらっていたが、忙しくなってきて、店に行くようになった。そんなに毛が多いわけでないので、1190円でも高い気がする。頭髪の日に便乗して床屋に行ったが、それほど混んでいなかった。髪の毛が少ないほど気を使うので、高くはないらしい。(笑)
 帰ってきて、昼食を食べたら、眠くなったので寝ようかと思ったが、ダメだと思って散歩。運動不足を解消しないと。定期刊行物を取りに本屋まで往復。6400歩の行程。毎日やればいいのにね。天気がよかったから、今日は。
 30人ほどの講演会だと思うが、折角だから資料を集めていたら、時間がかかった。結局、今日までのレジュメ・印刷物の締めきりだったが、午前1時に添付ファイルで送信して、仕事終了。話す内容は、明日もう少し煮詰めよう。(2/18)<32241>


◇ 午後、松川資料の世界記憶遺産の福島での相談会に出る。肝腎の現地福島で、もっと広範囲の声を結集しないと実現は難しい。松川事件・松川運動経験者は、少なくなっているなかで、どのように広げるか。回想型ではだめであろう。歴史的事実に真正面に向かって、現代的意義を明らかにしていくべきであろう。
 相談会は中座して、県庁での委員会。2月議会への対応もあり、年度末は、課題が多い。
 冬がぶり返したようで、寒さが身に沁みる。インフルエンザが流行して、高齢者は気をつけるようにとの放送もあり、無理をしないで大事をとらないと。予防注射は効かないのかな。(2/17)<32221>


◇ 火曜日。午前10時からの福島駅西口・コラッセで行われている「国連大学」の事業のシンポジウムに出席。UNU-IAS(国連大学サスティナビリティ高等教育研究所)のリサーチアソシエイトの、モシニャガ・アンナ氏「避難問題と生活再建」と佐藤映子氏の「リスクコミュニケーション」について研究発表。その二人と間野博氏、井上正氏、宮口勝美氏、佐藤宏美氏を加えてのパネルディスカッション「福島第一原発災害の人々と社会への影響〜これまでの教訓とこれから学ぶべきこと〜」。
 県議会に出席必要なので、12時に中座し、県庁へ。県議会の開会式。内堀知事の施政方針で、小1時間で終了。
 今朝の地元紙「福島民友」に、先日、記者が来て話したことをまとめて掲載されている。自分で文章を書いていないので、過不足がありそうだが、良くまとめている。しかし、私の発言そのものの問題だが、あまり核心をついていない感じ。不勉強の結果ではあるが。
 今日は、娘の誕生日。小さい頃は家族の一大イベントだったが、・・・。テレビの赤ちゃんの画像が出てくると、やはり娘たちが小さい頃の話になる。(2/16)<32207>


◇ 月曜日。午前中は、コープふくしまの「コープカレッジ」第3期の第1日目。「コープカレッジ」の立ち上げに関わったので、レールに乗るのを見究めるためのお手伝い。第1期、第2期は、何とか走らせようと、講師をほとんど引き受けましたが、そろそろ一人立ちへ。第3期は、「認知症について知ろう」がテーマ。今日の第一日は、市役所の保健師さんに来ていただいて認知症の基礎的な話を聞くことができました。50歳以上30名定員で、第1期・第2期は10人程度の参加者でしたが、今日は25名。だんだん認知(?)されてきたのでしょうか。福島の状況や予防まで、地に着いた話で良かった。
 終了後、事務局メンバー(組合員理事)との昼食。思いがけず、チョコレートをいただきました。夕方のコープの会議に出かけたら、またチョコレート。申し訳ないですね。何か、昨日の14日にもらえなくて、すねてたので同情されたのでしょうか。健康にどうかなと言いながら、嬉しい。
 コープの常任役員会は、6月の定例総代会に向けた準備で、忙しくなってきました。
 昨日は、最高気温が21度でしたが、今日は全国的に冷えて、帰りの車の外気温は、早くも0度。冬がぶり返したようです。風邪を引かないように用心が必要です。(2/15)<32191>


◇ 日曜日。世は、バレンタインデーと騒いでる。教員時代は、学生にいくらもらったと自慢と落胆と、悲喜交々の話が飛んでいた。今もそうなんだろうか。チョコレートは嫌いではなく、先日、幹部職員がニュージーランド出張のお土産にチョコレート。昔食べたカルメラの上に、チョコレートたっぷり塗ったもので、なかなか美味しかった。しかし、この頃は、糖尿病が気にかかる。その頃には、義理チョコもなくなるので、上手くできているのかなと思う。
 女川からスペインタイルが送られてきた。以前、カンパをしたお返しなのだが、これで女川が、灰色―土色から彩ができるといいなと思う。
 全国一、人口流出率の女川。小さくても、また活気のある女川に戻ってほしい。(2/14)<32180>


◇ 土曜日。コープふくしまの「浜のかあちゃんの調理教室」が開かれているので、覗いてみる。相馬双葉漁協の女性部の協力で実現している。相馬から女性部の方々がお見えで、魚料理の指南。アンコウの共和えなど、アンコウ料理が沢山。早めにできていたので、早速昼食としてご馳走になりました。
 相馬双葉漁協の試験操業は、現在80魚種とのこと。震災以前の水揚魚種は約150種だというので、まだ半分か(出荷量は2割か)。既に国や県で安全を確認している魚種だが、この試験操業で水揚げしたものは、その都度検査をして出荷している。流通は、国で定めた食品の摂取基準(100ベクレルよ)より厳しい(50ベクレル)を設定して出荷しているという。震災前は正組合員数が約1000名・漁船が約680隻が属していたが、現在は正組合員数823名・漁船数は約400隻という。まだまだ困難な状況が続く。何とか消費組合としてのコープと、漁協との復興に向かう協働作業も模索したいものだ。

 今日の「福島民報」紙に、ふくしま産業賞の受賞団体として、「ふくしま大豆の会」が紹介されている。コープふくしま理事長が「大豆の会」の会長を務めているので、恥ずかしながら私の顔写真も。「地産地消の輪 広げる」との見出し。平成10年からの活動だが、震災により、活動の拡大が求められている。

 孫は、インフルエンザで40度の高熱。小学校も学年全体が閉鎖ということだし、保育園も家族にインフルエンザ患者がいると、登園停止。子どもを持つ家庭は大混乱だろう。予防注射も打っているが、防げなかった。福島も流行っているようなので、年寄りも要注意。離れているので、手助けができないのが残念だが、こちらも簡単に移りそうなので、容易ではない。(2/13)<32162>


◇ 金曜日。休日と土曜日に挟まれた日。仕事が入り込む。
 午前、地元紙の記者のインタビュー。いろいろと意欲的な連載。それらに続く有識者のコメントらしいが、難しい問題でなかなか納得の行くコメントができない。仕事上で復興に向けた活動で前面に出ていないが、必要な合意形成の動きを創るべきか。まずは、ふくしま復興支援フォーラムの再開か。再起動は何かと重い。再稼働のエネルギーに負けられない。
 午後は、コープふくしまの定例理事会。6月の総代会に向けて、諸活動が集中している。分散会での活発な議論。4時前までかかる。
 夜は、高齢者有志の懇親会。いろいろ諸先輩たちの若い時代の話で盛り上がる。どうしても反省会と思い出の会になってしまうかな。様々な方々の話にも、啓発される。(2/12)<32152>


◇ 木曜日だが、建国記念の日で休日。どうも休日だと日曜日と誤解する。毎日が日曜日なのに。
 午後から、毎年市民団体で開催されている「2.11県民集会」に参加してきました。福島大の新進気鋭の憲法学者の金井さんが講演するとのことで、勉強しようと思って行ってきました。テーマは、「真に『憲法を国民の手に取り戻す』こと −立憲主義的文化国家と安保改憲」。熱の入った講演で100分ほどの講演です。約70名の参加ですが、有意義な集会でした。
 帰りに、学生や、教員の奥さん、吉原先生とともに、金井さんを囲んでコーヒーを飲みながら歓談。30歳ほど下の若い先生ですが、この時期の教員生活を思い出しました。
 夜、BS1で行っている「フットサル」の試合を見ました。サッカーというよりも、バスケットの動きのようです(ハンドボールかな)。仙台のY君が仕事しているのはこれか、と思い、ショートメールをやったら、すぐに電話をよこした。日本は強いらしいのですが、カタールに1対0で勝ちました。Y君の仕事ぶりは見ていませんが、毎日一所懸命、子どもたちの指導をしている姿を思い浮かべました。頑張りましょう。(2/11)<32133>


◇ 水曜日。寒い朝、自宅周辺は雪が降っている。8時に福島駅西口発のバスに乗る為に、40分ほどの余裕を持って出かけたが、ラッシュと飯坂街道の雪により渋滞。皆さんに迷惑をかけてはいけないと思い、気は急くが何ともいたしかたない。携帯で電話をして待ってもらったが、10〜15分の遅れ手の出発。申し訳ない。

 超学際研究機構関連のプロジェクトチームによる、福島第一原発(1F)関連施設の視察。一路、東北道・磐越道を通り、広野町にある「双葉地方町村会事務所」に立ち寄り、仲介の労をとってもらったA氏にも同乗してもらう。まず、日本原子力研究機構「楢葉遠隔技術開発センター」に。1F廃止措置推進に必要な遠隔操作機器や放射性物質の分析・研究などに関する技術基盤を確立するための研究拠点。研究管理棟のバーチャルリアリティ(VR)システムやロボットシュミレーターの説明を受け、試験棟では、事故を起こしているが容易には中に入れない1Fと同等(8分の1)の試験体をつくり、モップアップ階段、試験用水槽、モーションキャプチャなどが、体育館以上の大きさ(80m×60m×40m)の中におかれている。この施設を使用して、企業等がロボットなどの実験を行うことになるという。ロボット産業育成の研究拠点としても考えられているようだ。

 Jビレッジで、廃炉推進カンパニーの方々からの説明を受け、40分ほど離れた1Fの入退域管理棟へ。防護装備着用・線量計をつけ、バス内からの視察。多核種除去設備、タンク、1〜4号機の外観確認、4号炉原子炉建屋。4号機周辺は、バス内でも420μSv/h。いつも1.0〜0.1μSv/hの世界にいるので、1瞬間ではあるが驚異的な数字。海側設備、免震重要棟等、いつもテレビや新聞で見聞きする施設等が目の前に。作業員の多さに驚く。7000人が働いている。バスから、大勢の従事者の働いている姿。何か、危険を伴う作業だろうが、淡々と遂行している。

 その後質応答などがあって、バスで福島に帰る。午後7時着。一日かかりの視察。原発事故の処理が、いかに大変かが身にしみて感ずる。いろいろな立場はあるが、廃炉作業のために困難な作業を一つ一つ地道にこなしている姿が印象的。30年〜40年もかかる作業。この事故処理の大変さを見ても、原発の再稼働の無謀さを強く感じた。(2/10)<32124>


◇ 火曜日。午前中は、生活保護訴訟の報告を聞いた。全国的な課題と思っていたが、身近な自治体での訴訟。生きた教材と思い、短時間ですが、担当弁護士さんの報告を聞いてきました。高校生の奨学金が収入認定された問題で、すでに取り消されているので、訴訟は、自治体に対する損害賠償請求(国家賠償法)。
 子どもの貧困、貧困の連鎖が問題提起されているが、特に日本の教育費の問題は、かなり重大問題になってきたと思う。国立大学の授業料は、私の入学時(1963年)は、年間1万2000円。今は53万円ほどか。かなりの高騰である。国の予算(交付金)の減少で、大学の研究教育を維持できず、結局16年後に93万円になるのではないかとのことが国会で論議されている。この共産党の試算を巡って、安倍首相はデマだと応酬しているが、奨学金の貧困もあり、国民の負担大であることは明らか。今回の訴訟は、こうした教育費負担の問題をめぐる一般性を持っているので、要注目。
 午後、3月19日―20日と福島大で開催される第3回「原発と人権」研究集会の実行委員会の方々と、福島現地の実行委員会との打ち合わせ(『風と木』)。現地実行委員会(小生が委員長)は、進行がスムーズにいくように、会場等の面で支える役割。2年に1回で、第3回になったが、有意義な集会になるよう努力しましょう。(2/9)<32104>


◇ 月曜日。8時半過ぎにコープふくしまY部長と待ち合わせをして、彼の車で田村市へ。田村市役所での「高齢者の見守りの取り組みに関する協定書」の締結式。たむら農協など6団体が合同で行いました。
 2013年3月に、福島県と福島県の三生協が協定を締結して、全県の自治体に広げようとして来ましたが、なかなか進みません。今回は、宅配等を行う7業者が同時に行いました。コープだけでなく、JAやセブンイレブン等も入っています。
 田村市は合併時は4万を超していましたが、現在は3万台。高齢化率は約30%。高齢者単独世帯・高齢者のみ世帯が2000世帯ほど。1万1千世帯のうちの2割以上でしょう。この見守り協定の必要性があるようです。
 夕方、コープの常任役員会。店舗関係者は、先々週はニュージーランド視察、今週はアメリカの店舗視察。じっくり勉強して欲しいと思います。暇な週から急速に忙しい週に入りました。体を壊さないように気をつけましょう。(2/8)<32084>


◇ 日曜日。逃げる2月は足が早い。今週は、月曜日に非常勤の最終講義と筆記試験。あとは予定なし。結局、木・金・土と三連続映画鑑賞。なんか、毎日が日曜日という定年後の生活のパターン。自宅で、採点したり、シラバス、原稿送付等していたが。
 地元紙をみたら、国際交流協会主催の「海外体験報告会」の記事。あっ、勉強に出かけるんだったと後悔。どうも、まだ動きが見えていない。予定されている会議は出るが、その前提になっている諸活動について、実体験をしていないと、自信を失う。コープも、慣れない仕事だが、会議とは別に、組合員活動に出てみたり、こちらから勉強会を提起する(憲法等)ことによって、何か自ずから自分の役割を見つけられそうな気もする。アンテナを高くしていこうとは思うが。
 夕方、久しぶりに、介護施設にある温泉かけ流しに行く。明日からは、連日の会議がつづく。あっという間に2月に逃げられそうである。(2/7)<32063>


◇ 土曜日。昼前、フォーラム福島に映画「大地を受け継ぐ」(井上淳一監督)を見に行く。5分ほど前に着いたのだが、劇場一杯の観客。入場できないかなと半分諦めたが、最後のイス席の後ろにパイプ椅子を出してもらって、何とか支障なく鑑賞。こんなに満員のフォーラムは見たことがない。
 終了後、井上監督と阿部支配人のトークがあったが、ほとんど帰る人なく残っていた。映画内容もそうだが、監督の話から、住民・市民同士の感情の軋轢の深刻さを感ずる。基本は、相手の立場や考えを、心底理解し合うことが必要だと思うが、容易ではない。研究者相互でも、健康調査と甲状腺ガンを巡って、意見の対立がある。科学的な問題なので、簡単ではないが、基本は福島の住民の精神と健康、生活を守ることの必要性は異論ないだろうが、結論の違いを認め、留保しつつ、共同の行動がとれないものだろうか、悶々としている。
 台湾で大きな地震があったという。ビルの倒壊もあるが、被害が大きくならないことを祈る。(2/6)<32041>


◇ 2番目の孫娘の7歳の誕生日。昨年4月に入学したときは、心配していたが、だんだん大人になってきている。爺婆としては、ゆっくりお祝いをしたいが、子どもの方が忙しそう。健やかに育って欲しい。

 来週、田村市との見守り協定を締結に行くので、その概要をコープ本部に聞きに行く。生活文化部で、懇談。新しい取組みとしてのコープカレッジの相談。今月からは第3期。「認知症」を取り上げる。行政や家族の会にも協力を得て、映画も組み入れて。どうなるか。コープ内部の学ぶ要求に応えられるといい。

 暇な週末、3回連続映画の日。今日は、「人生の約束」。観客は数名と少なかったが、画面は美しい富山の新湊(現在は射水市)。冠雪の山が迫り来て、素晴らしい。福大での親友・同僚、富山魚津出身の故臼井さんを思い出す。1歳下だが、彼が学長の時に4年間副学長として協働。どうして、そんなに早く亡くなるのか。あの富山湾の風景の中に育てられた人だと思う。私のような太平洋側とは違う。風景と人情と祭りと、そうした中で「絆」が彩られていくのだろう。

 思いがけず、会津の短大から電話。年齢制限で終了したはずだが、予定の方が急にできなくなって、前期1コマだけ協力することにした。そろそろ悠々とと思っているが、必要とされる間はやるべきなのかもしれません。

 仙台から石巻までの仙石線で、新たな仙石東北ラインの一部が、石巻を経由して女川まで延びるらしい。ハイブリッド(電車とジーゼルカー)型なので可能になったようだ。女川にとっては大きな朗報。仙台までの距離・時間をいかに詰めるかが、小さい頃からの夢。夢は広がっていく。(2/5)<32026>


◇ 立春である。寒さは続くが、名前だけでも春になると何か、気持ちがいい。今日から88日目、八十八夜、私の誕生日。

 大玉村の役場で働いている卒業生から、村で進めているマチュピチ村の交流との関係と思われるが、私が国際交流協会の仕事をすることに関係するのか、一度、村の職員と話すようにとのこと。押山村長の指示のようだが、村長は福島大学の社会人学生の時に、交流はあるので、村長就任以降、お逢いしたいとは思っていた。インカ文明の発信になって欲しい。

 国際交流協会は、県内に在住している外国人(約1万人)との交流・相談等が中心だが、県民と外国人県民との交流を通じて、地域社会の国際化を目指しているので、大玉村との関係でも何かできればいいとは思う。丁度、事務局から、3月の理事会向けの運営方針案が送付されたが、目配りがきいている。どうしても、縦割りの組織にいると、自己完結型になるが、もっと他団体との交流があってもいい。コープの活動をしていると、なかなか在住外国人の話は出てこない。協同によって生活を守ることが中心だと、外国人住民を除くことにはならない。郷に入れば郷に従えだから、思い付きで動いてはならないが、可能性を考えてみたい。

 予定のない週末で、かつ見たい映画が残っているので、昼頃、「杉原千畝スギハラチウネ」を見てくる。日本の戦争を日本国内から見るだけでなく、外国での動きと合わせてみることは新鮮だ。ミュンヘンにいたときに、ダッハオの教習所を2〜3回訪れたが、映画に1945年5月2日ダッハオのシーンが出てきて、びっくりした。偶然、私の1歳の誕生日だが。

 天皇皇后が、被災地視察で来月3月17日に女川を訪ねるという。女川にとっては、1947年8月6日の戦後復興の行幸以来。昭和天皇の時代だが。女川駅のホームで、帽子を片手の天皇の写真を思い出す。私は3歳児なので覚えていない。それにしても、48歳で亡くなった母親の誕生日が8月6日、そして命日が3月17日。何か、私にとっては忘れられない日に69年ぶりの天皇の女川訪問。昨年、石巻線の開通の時に、皇后陛下がそれを唄にしたが、その歌碑を建ててはという話が湧いている。これも復興の歩みなのだろう。

 非常勤のシラバスを送付。やっぱり、歩きながら詰めていかないと・・・。(2/4)<32016>


◇ 節分。明日は立春。豆まき・恵方巻きのニュース。春は名のみですが、何か日差しが明るい感じがする。
 天気もいいので、これからの冬に備えて、灯油6缶をコープで購入。灯油も値下げ。6缶でも5000円にならない。ガソリンはそれ以上の安値。リッター100円を切ったところも出てきた。車の給油は、コープ給油カードで、事後に値段がわかるが、99円になっている。上がらないうちに満タンにしておこうか。
 ご香典をいただいたので、お返しの品を買い、届けた。申し訳ない。
 元プロ野球選手・清原が覚醒剤使用で逮捕。個人的な悩みも尽きなかったのだろうが、一線を外してはならない。子どもたちやスポーツファンに失望を与えてはならない。悲しいことだ。ゼロからの出発で立ち直ってほしい。
 新たな非常勤のシラバスを書く。前任者が張り切っていたので、なかなかそのレベルにはならない。期待喪失させないよう、私なりに努力しましょう。試験をやった今年度の非常勤の方の採点もしなければ・・・。年度末に向かい、いろいろ後始末に時間がかかるし、新年度の準備がでてくる。(2/3)<32003>


◇ 新聞紙などの資源ごみの回収と郵便局に小包の配送をお願いに行くだけが、唯一の戸外活動。
 遅れている原稿書き、なかなか字数を削れず、少々多めですがメールで送りました。また、4月2日と5月25日に依頼されていた、講演の要旨などを、慌てて送りました。予稿集等を真面目に作るところだと、早めに提出しなければなりません。どうも、前夜に講演内容を確定するような習慣をなくさなければなりません。いつも、引き受けて、近づくと後悔するのが習慣になっていますが、治さないと。
 テーマはあまり変わらないのですが、2月20日、4月2日、5月25日、8月1日の予定が入っていますが、基本は同じでも、団体の性格が違うので、それに少し合わせようと思っています。医師の団体、一般市民団体(研究者等)、産業医学者の団体、英文学者の団体です。
 どうしても講演依頼は、依頼者の要望もあるので、受動的になってしまいますが、何か自ら心の底から、この点を訴えたいというような話をしてみたいと思っています。そのためには、常にアンテナを高くして、拘りを持って研究する生活が前提だと思います。やはり、大学教員としての最後の10年は、行政的に求められることによって左右され、講義以外は、研究者でなくなっているなと反省しています。生かしてもらっている間に、どれほど、その時間を研究に近づけるか、私の課題と思います。もう少し、自分を怒れる自分にならないとと思っています。(2/2)<31982>


◇ 2月が始まった。今年も12分の1が終了したことになる。
 月曜日、午前中に、塩谷ゼミの皆さんから、「震災関連死」について、特に認定の問題等についてヒアリングを受けた。今年のゼミのテーマとして「震災関連死」をしているという。あまり参考にはならないが、4つの自治体での審査会に参加していての感想等を聞かれた。
 そもそも、自然災害による犠牲に対する弔慰金の制度であり、原発被災の場合も含めることによって、過去の震災関連死認定の状況は、必ずしも、そのまま適用できない所に、難しさがある。是非、いい研究報告としてまとめて欲しい。
 午後、非常勤の残りの講義を1コマして、2コマ目は試験を実施した。受講生の数は多くはなかったが、勤勉な学生たちの要望に、あまり応えられなかったことに悔いは残る。講義をする機会は、そう残されていないが、若い人たちに、いかに迫力を持って伝えるか、努力を続けざるを得ない。
 帰り道、中井さんとしばしの雑談。いろいろ情勢の変化があり、情報不足になっている。何よりも心を痛めるのは、県内の健康調査をめぐる評価の対立である。本質的な問題も含み、単純な協同路線というわけにはいかないのかもしれないが、県民の健康をいかに守るか(早期発見・早期治療の体制を含め)にむけて協同したいのだが。対立の深刻さに、心が痛む。
 コープふくしまの常任役員会へ。遅れて参加するのも、今日で終わり。次回からは、非常勤の講義も終わり、真面目にフル参加しないと。(2/1)<31969>



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