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彼岸録

ときどき、12歳以上推奨。心して御覧下さい。


いくつになっても 2003年12月16日(火)

 高校の連中と忘年会。まー、忘れたいこと多かりき。いい年をして、まともに会社勤めをしているのが1/12というのはいまの日本の現状を以下略。もうなんでもいいやね。生きていれば。五体満足で幸せ。大して変わりもしないであろう面々を見送りつつ、ウルフなどとちょっと呑んで帰宅。あー、がっつり呑んだ。

極私的ヒロスエ 2003年12月15日(月)

 山の手線に備え付けのちっちゃいテレビが好きだ。なんだか得をした気分なのである。(みみっちいねどうも)
 シャベリオーネなんちゅう英会話クイズをぼうっと見ていると、画面に見慣れた名前がある。慶應大学の唐須教授が監修。へぇ。オイラはこの人に言語学を習った事があるぞ大学で。慶応の英文科の先生に"Finnegans Wake"のレポートを出すという大それたこともしたものだが、へぇー。
 そういや、「笑っていいとも!」の出演オファーを断ったという話もしてたな。そういう、犬が大好きの、いい先生である。うむ。

 三鷹から新宿経由品川経由新子安。年明けから作り始める新雑誌の打ち合わせ。どうかな。元々が論説系のものが多かっただけに、今回打ち出した「あくまでも娯楽読み物」という目算がとこまで維持できるか、が焦点となろう。帰りは鶴見駅前で寿司食って帰宅。お米が美味しいってのは、いいことだ。(ムグムグ)

 お神酒二本もらう。オオキニィ!

 追記。これを忘れていた。
 鶴見駅前の古本屋にフラットはいると、映画「恋愛冩眞」のときのヒロスエの写真集発見。1900円なんだけれども、店員に値段を聞くと100円だという。ヒィ! いただきますいただきます。『New York RH Avenue 2003』(enterbrain)なり。家宝にしまつ。
 ヒロスエのアイドル性をとやかく云うのだったらはじめっから問題じゃなかったように思う。どうかな。これは結果論でしかないけど、写真集『No Make』にしてもアルバムのジャケットにしても、やはり表情や視線に「妖しさ」がある女性だと思う。まぁ、オイラの事を知っている人間ならここまで来てピンと来るのだろうが、よーするに、「ポスト戸川純」としてのヒロスエなんである。うっふっふ。駄目かねぇ。駄目だろうねぇ。
 ので、ヒロスエの本領はプッツンと呼ばれて以降だと思いますがどうか。あのなんだ、田村正和が蕎麦屋やってるドラマのときがいちばん酷かった。うむ。
「びーびーしよっ♪」でeAccessから真剣に乗換えを考えたのもいい思い出です。お幸せに。ぎゃふん。

 私信>ミムラ、でしたっけ。あの子いいねぇ。

対CoC・公開作品推敲(5・追記) 2003年12月14日(日)

ねずみ色新宿迷路閃いて浴びるほどにも百年の孤独
オレンジの腫れぼったさで瞼にもキスした後の燃え上がる痕
八咫烏夕日の赤よまばたきに石段降りる二人留(とど)めて
あこがれはかなしや現一点の鋲留もなく冬の空色

 宇多田のCOLORSぽくなってきたな。コンセプトが。

 やっぱりこれはアレだ。基本に返ろう。
 タイトルはダジャレ。で、情けない男、アイテム一つ。アイテムは……うむ。電線の鉄塔。電線の鉄塔……うーむ。

 おお。


 後藤を待ちながら

ぼくは 鉄塔の下で
後藤を待っている
みよ子なんて、呼べないもんだから
後藤
さんを待っている

ニットキャップの下は汗ばんで
一月の空の下で汗ばんで
指先はすっかり凍っているのに
頬の火照りは、おさまらなくて

鉄塔の遠く、遠くはるかまで
いっせいに、いっせいに鐘がこだまする
早く、初詣に行かないと
後藤さんは、じつは鳥目なのだ

丘の下の、二つ先の鉄塔の
赤いフードの後藤さんに気が付いた
あ、
待ち合わせ場所をまちがえた
怒られる
後藤……さんに。


 どうかな。

対CoC・公開作品推敲(4) 2003年12月13日(土)

 連作短歌、か。
壁越しに肉色ブルースかなしくてまた目の前の乳房に縋る
心臓に青い破片を縫いこんで高田馬場のカレー屋に居る


 六〇〇詩板、より。

やい、ネズこうめおまへのシッポなんか何の役にもたたず禿げちょろげてゐる。
高天原の野原の松の木の下の根本の根ッ切り虫さえ卵が五十もあるのに
君は餃子の詰めものでびちゃびちゃと遊んでいるだけぢゃあないか。
君なぞ市場のぶた売り場の横の
紅いもをすこしでも洗っておくといいのに
ああほいほい


<指先がもう来ないよと云う代わりキーボード打つ夜中のこだま

積み上げた履歴のあぴゃぴゃしみちょびれもう二度ともう二度と逢わない

夜の色に染まる心を待ってゐるあの子が欲しい電子メールの

恋と変は両立しないのあまつさえ愛と受けなんかなおさらに

くちびるは予想以上にやわらかい好きという言葉さえも出ないほど


言葉は花びら
世界は砂の上
水道橋の上で
木の管を枕に
眠る
轟々と流れる
水の音は多分
どこかの井戸
底奥深くまで
沈む
夜の明けない
予感さえある
独りは辛いよ
肺のノイズを
聞く


うーむ。

ぎゃー 2003年12月13日(土)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031213-00000030-nks-ent

 ……しばらく、再起不能。

のこいのこいのこいのこ。 2003年12月12日(金)

 私信:オイラはデパートなどに入るとき、もうすでに誰かが使用済みのビ二ールを拾って傘にかぶせてつかうことが多いです。複雑な心境。
それにしても、パタパタママだの、まる・さんかく・しかくだの、周辺はポンキッキブームか、もしくはのこいのこブームか。以上私信。

 おつかい。床に敷く用のコルクボード30枚を求めて自転車でズーコラズーコラ片道50分。長っ! これだから三鷹は東京唯一の共(中略)と呼ばれるんだよ。もう。
 売られている柿の苗やらイチジクの苗やらにモノ欲しそうな顔をしつつ、要件を済ませて――工具売り場で真ちゅう製のハンマーがいたく気になる。ゴールデンハンマー!柄の部分を廻すとプラスドライバー1本にマイナスドライバー3本が出てくる! 先っぽのとんがり具合も気になる。ほしい。ハンマーブロス、でも、トンカチだぜ? 買うのか。買ったけど。嬉しいよね、こういうのが手元にあるだけで、なんだか元気なのである。なんなんだお前は。

 午後は中野。
 ブロードウェイのまんだらけマニア館に突進して吾妻ひでお『妖精の森』を探すも、とっとと売れてしまった模様。5000円じゃあ、そりゃあ出るよなぁ。いや、漫画の単行本(A5版)一冊に5000円出す感覚が異常だという突っ込みは甘んじて受けよう。
 でも、だ。神田の中野書店価格が10000円であった。
 5000円。初めて見ていたときに財布に紙幣が入っていたら、迷わず買っていただろうに。

 ガッデム。とぼとぼ帰宅。小雨に空気が冷たい。

海外のニュースより/ギュンターグラスの詩論(メモ) 2003年12月11日(木)

http://tw.news.yahoo.com/fc/fc_earthquake.html
 台湾で震度6だか7だか。
 もとカノがいる。えらく心配になる。

 あれだ、台湾のホットメールに送るのって、日本語じゃ無理かしらん。

 追記:小骨姐さんから突っ込みを頂いた。マグニチュードが6か7で、震度は5か6なのだと。ホットメールの件についてもアドバイスを頂いて、祝着至極でやんした。<03/12/11/23:28>

***

 それはさておき。ネタに困ったナガチロは詩の本を部屋から探してみることに。ああ、ギュンター・グラスの詩集(小沢書店)があるじゃないか。

 ぴぽーん。

 最初の断言は――良い詩は全て機会詩である。悪い詩はすべて機会詩である。ただ、いわゆる実験室の詩にだけ、安全な宙ぶらりん状態が、つまり、最良では無いが、最悪というのでもない、ひととおり才知だけはあって面白くなくはないという状態が保留されている。
 以上のことを口にし、主張しているのは、一人の機会詩人である。彼の怒りの対象は、機会が来るのを待つことができない詩人、夢の実験室に閉じこもってしまう人士、辞書からの引用をたっぷりやらかす人士、朝から晩まで言葉を、言葉という原料を相手にして仕事し、饒舌で、沈黙とやらのそばにいつまでもぐずぐずと間借人のように住みこんでいつも言うに言われぬものを追求している人士、自分の詩をテキストと呼んで、自分が詩人と呼ばれるのは嫌いで、それではなんと呼ばれたいのか判然としない、要するに機会も詩神(ミューズ)も持たない連中――御婦人のこともあるが――に向けられている。
 自分の方法について何頁にもわたって述べることができる実験室詩人がエッセイストとしてなみなみならぬ手腕を発揮することが多いのに反して、機会詩人はおそらく自分の詩の書きかたにまともな説明を加えるのが苦手な詩人である。(後略)    (※1994、飯吉光男・編訳)


 ……ハァハァ。(1〜3)で云ったことに、見事ぶち当たった。
 この後「実験室詩人は、機会詩人のことを『古風な秘密主義だ』と揶揄する」とあるが。

 いや、そうじゃないだろう。機会を待てないだけなのである。うううう。

対CoC・公開作品推敲(3) 2003年12月10日(水)

 天使の兵隊。文庫版『パタリロ!』の十巻目のサブタイトルがこれだ。よし、これをすえてみよう。
 で、単純に純愛路線を放り込んで攪拌。

 天使の兵隊
                 ながしろばんり
 もういくつ寝ると   空高く
 うさぎのいる月まで ただ高く

 ねえ 鉛の兵隊は どこまでいくつもりなの
 ねえ 天使の兵隊は 足並みそろえて峠越え
 あぁあ。


 天使って云った時点でイスラームか、キリスト教のニュアンスが出てくる。兵隊、アメリカ? いやいや、今反戦をやるほど馬鹿っぽい事はない。意味が無い。
 (1)で出すと、このあと彼岸花が出てくるが、統一感が無いので、なんか、違う。却下。
 BGM:たま「そんなぼくがすき」
12月1月はたまの「そんなぼくがすき」がみんなのうたでながれるらしいです。火木のお昼。いい曲なので是非是非、効いてみてほしい。

 あ、「そんなぼくがすき」からそれっぽい素材を。
♪ロケット花火のふりをして そのまま空に消えてった
あの子の残したこの星で 一番素敵なお話さ


 うーむ、ロケットつながりで平沢進の「ロケット」。

 ♪ヘイホー 君よまたいつか
  遥か二人生きた日の 虚空へロケット


 うー。あー。根本的に、駄目かも。

対CoC・公開作品推敲(2) 2003年12月10日(水)

 D賞の原稿郵送完了ー。青野姐さんもR−18通ったようでおめでとうございました。「コロッケ」読んでます。印刷までして編集者らしく赤ペンでチェックまで入れる始末。

 さて。

 大体、QBOOKSでうける詩の傾向って、むしろ形式的な何かよりも、気持ちの優先したものが勝利を収める傾向、というのがある。それはナニカって言うと、変に小手先で調理したものよりも、もー、自分の呼吸のリズムで、自分の気持ちだけで押し切っちゃったやつの勝ち、みたいな傾向である。
 作家と読者による投票形式で勝者が決まる。これは一般でいうアマチュア文藝集団だからしょうがないのかもしれないな。ものすごく口の悪い言い方をしてしまえば、詩や小説なんかロクに読みもしないような読者が、ものすごく薄いところで判断をしている、というところがある。批評は誰のためだ、何のためだなんていう視野狭窄ぶりをひけらかしている場合ではなく、ただ、作家側の作品への砕心まで読んでくれるかというと、そうではない。
 口の悪いついでに云ってしまえば詩に関してだけ言えば、「たまたま調子がよかった」ことが理由で充分票がもらえる土壌だ、といっても過言ではない。たまたま書きたい熱があって、言葉がこぼれ出てきたら「いいじゃん」てことになっちゃう。Qの某スタッフも日記で<詩人バトルもそういえば上位にあがるメンバーは偏ってきているような気がします>なんてかいてたけど(文体でバレバレだね)所詮センスにのみ寄りかかって書いてるから、波長の合う人間が詰まれば票だって集まるだろう、とは思う。初めにセンスありき。でも、次はまだない。だからこそ、運がよけりゃ、勝てる。

 と、以上のコトを踏まえて。

 だからこそ、オイラみたいな小手先変化球野郎は、ヒジョーに不利なんである。明後日は海、どうやって書いたかなぁ。あれはそうだ。近所のコンビニに牛乳を買いに行って、本当に遠くから花火の音が聞こえてきて(昭和の森かな)、で、ふと思い出したのである。わが親愛なる先輩である宇田川豪大さんの「明後日は、海」という舞台を。
 舞台については結構みっちり書いたのであるが、花火の音と潮騒の音がシンクロする。で、なんだか知らないけど、このワクワク感。ああ、これをなんとかわかりやすいかたちにしよう、というコトで同棲中のカップルになる。薄い胸に耳を当てて、二人でワクワクを共有する。いっちょあがり。ふぅ。

 勝つためにはあれ、だ。そう、詩にしたい強い気持ち。ワクワク感って奇跡みたいなもので、1月11日の締め切りに間に合わなかったら、アウトなんだわな。

 なんとかせな。降りてくるのを待つ堪え性は、オイラには、ない。

対CoC・公開作品推敲(1) 2003年12月10日(水)

 現在某D賞の校正中。お昼なのでちょっと一休みだ。

 去年の今頃からQBOOKSというサイトにお世話になっているが(執筆者としての参加は4月からだけど)。つい9月のこと、チャンピオンをとってしまった。

 よりにもよって、詩で。

 Σ(°д°

 昔は当サイトの詩を単なる怨恨から叩かれ、サゲズマレ、掲示板を荒らされ、うちのアドレスがホモ関係のお友達募集やら喧嘩上等BBSやら30過ぎてまだ童貞ですスレッドに張られるやら(俺のリビドーの盛りはもう過ぎたっつーの)さーんざんな目にあってきた詩で、非常に詩をネットに出すことに恐怖心があったわけなのだが。

 QBOOKS第30回詩人バトルで「明後日は、海」というタイトルで一等賞。人間、耐えてれば何とかなるものなんである。いや、コレホント。
 で、その功績を経て今回は名人戦、CoCバトルなんである。ジャジャーン。(ドラ一回150万円)以上今までのあらすじ。

 さて、どうしようかねぇ。

 やるからには、勝ちたいじゃないか。

 まぁ、大体いつものスタンスですと、浮かんだ言葉をメモしておいて、そこからひょろひょろ芽が出るのを待つ、というのと、そういった目の出たジャガイモみたいなのをカット&ペースト(和名・きったはった)して整合させていく、のである。

 ↓とりあえず今ある材料。

車内即興曲[天窓]

もういくつ寝ると
空高く
兎のいる月まで
ただ高く
冥王星の上に
傘開く

ねぇ 鉛の兵隊は
どこまでいくつもり、な、の?
ねぇ、キボコの軍隊は
足並み揃えて峠越え
あぁあ。

明日 曼壽沙華
花開く
朝(あした)目覚めり
夜は寝る

暁高く 火星――


 うーむ、いつものパターン。「もーいーくつねーるとー」というあのセンテンスから違う言葉を引っ張り出す。これを球根にひょろひょろと芽を出していく。「キボコ」に関しては、ちょうどQメンバーでもあり六〇〇メンバーでもあるヒヨリさんの「キボコ幻想」という小説から。キボコとはカバのことでありまして、ああ、カバの兵隊が足並みそろえて峠越え、いいじゃん! と、とりあえず入れてみた。『足並みそろえ 峠越え』はゲルニカである。わかる人にはわかるだろうが、発想自体がecho-U-niteの"Ding Dong Circus"なんだけれども。まぁいいや。こういう色々な素材を元に、料理していく、と。

 さて、昼飯でも食ってこよう。

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