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彼岸録

ときどき、12歳以上推奨。心して御覧下さい。


山手線バトン 2006年01月25日(水)

 280円の吉牛を我慢して気がついたらドトールの珈琲+ツナサンド350円を食ってましたながしろです。
#教訓:ケチろうとすると却ってかさむ

 マルイモンヌ(フランス風)のブログにて「東京者」指定されていたので取り組みます。山手線バトン。

 ルール:山手線についてのバトンです!

 利用した駅はそれぞれにコメントをつけてみるのもよいでしょう。

○:駅の外に出た。外から中に入った。
△:ホームに下りた。乗り換え時等。
×:利用したことなし。

品川:○ アンナミラーズ。そして京浜急行乗換。
大崎:× MOTER MANの「ツギハ。オーサーキデース」しか思い浮かばない。
五反田:○ 個展をやりましたよ。駅のギャラリーで。
目黒:○ 〜のさんま。樽平のマスターの写真展で、五反田で降りて目黒から乗って帰ったことがある。
恵比寿:× 記憶にない
渋谷:○ ジァンジァンとか、柳原さんのレイトショーとか。田園都市線にも乗ります。
原宿:× ないなー。
代々木○:新宿から歩くとか、なんかの取材で
新宿:○ 三丁目が大好き。末広亭とか呑者家とか
新大久保:○ 定期を持っている場合大久保から歩くと安上がり
高田馬場:○ ライブやったり寿限無で飲んだり
目白:○ 学習院大学には、そこそこ。
池袋:○ ケニーズ。マスター、また今度行きます。
大塚:○ 刺抜き地蔵の帰り。↓
巣鴨:○ 刺抜き地蔵の行き。↑
駒込:× 記憶にない
田端:× 記憶にない
西日暮里:○ 日暮里に寄って、その帰り。
日暮里:○ 墓があるのよ。谷中霊園に。
鴬谷:○ ……ラブホ。
上野:○ 鈴本、上野公園、アメ横
御徒町:○ 御徒町→西荻窪から徒歩で90円の得
秋葉原:○ 文学フリマ、そして万世のパーコー麺
神田:○ 銀座からてくてく。散歩に良い
東京:○ 八重洲ブックセンター。駅構内の古本屋は注目。
有楽町:○ 銀座いくより安い。歩くとワクワクする。
新橋:○ プレスセンタービルにはお世話に。あとゆりかもめ。
浜松町:△ 羽田空港まで行くとです。本屋「談」はいい。
田町:× 記憶にございません


集計

○ 21
△ 1
× 6

ちょっとここまでで保存。

・一番利用してる駅は?
 新宿。都心に出るには通過せねばならん。

・降りてみたい駅は? それはなぜ?
 田町、駒込、田端。謎だから。

・絶対利用しないだろうなと思う駅は?
 特にないけど、大崎はオフィス街な感じがするので縁が無いように思う

・一番長く乗り続けたのはどこからどこまで?
 高野山から四日市まで。もしくは下関から米子まで。
 山手線だったら東京→品川かなぁ。

・いちばん好きな駅名は?また一番好きじゃない駅名は?
 好き:シンバシ
 浜マッチョも捨てがたい。
 好きじゃない:大崎
 なんだよ、エリート気取りかよ。

・あなたの山手線占いの結果は?

ちなみに、山手線占いはこちら。

シン

バシ!


 時おり大胆な行動で人を驚かせる豪快なタイプだが、内面はとても純粋で繊細な人。しかも外見からは想像できないが、大変な人見知り。心を開いた人には本音でぶつかるが、そうでないとどこか心を閉ざしている。しかし生まれつきの社交的カンと親切心があるので、周囲にはそう見えない。細かい心配りと理解力で、よき相談役となる。

 関係のない異性と気兼ねなく話すのは得意だが、根が臆病なので本気の恋になると素直になれず、なかなか本当の気持ちを伝えきれない。恋愛には夢や理想をもっていて、気を許すといきなり大胆になったり、わがままになったり豹変する一面もある。いい意味でも悪い意味でも相手がそのギャップに腰を抜かしがち。

 正答率85%。あとは皆様の判断に任せます。

・バトンをまわす5人
 ぢゃあ、「かつて東京を含む関東に住んでいた(る)人」限定でおねがいします。
#わかりにくい指定


 あい、本日、休業。

日本の法 2006年01月24日(火)

 捕まりましたな! 今日は祝杯ですよMです。

 これは前に讀賣新聞の記者の人から聞いて、「なるほどなあ」と思った話だが、日本の法というのは、被害者の救済というよりもむしろ、社会的な秩序の維持が重点であるということである。日本の社会の安定を乱すものに対してシビアだ、という側面が、今回のライブドア関連にも云えるんじゃないかなぁ、と思うのだ。
 いくら旧来の網の目を抜けたって、別段人間ァ独りで生きているわけじゃない。極論を言えば、あの六本木のキングボンビー(桃鉄だ、なつかしいね)がレストランで注文を拒否され、スーパーでの買いものを拒否されてしまったらいくら金があっても腹が減ってどうにもならないだろう。どうもこの辺、商売における「競争相手」と「社会とのつながり」の区別がついていないようである。

 教訓:困ったときのために、みんな仲良く。
#別名、持ちつ持たれつ

・渋谷にて試写会の取材なので、ついでだからまるいものの職場ことP社を見に行ってやろうと思い立つ。ああでも、ああいうお店は積極的に話しかけてくるだろうから
「携帯をP社からQ社に変えようと思っているのですが、電話番号を変えずに機種変更できませんかねえ?」
 という言い分を考えて出かけていく。まるいものはQ社に勤めている。
 で、店に入るがまるいものが見当たらない。昼休みか知らんとおもいつつも案の定店員がきたので
「携帯をP社からQ社に変えようと思っているのですが、電話番号を変えずに機種変更できませんかねえ?」
 というと、
「公式にはまだ発表されていませんが、11月ごろらしいですよ」
 といわれる、が、なーんか妙な空気。おかしいな。今日は真面目な席だからちゃんとジャケットも着てるんだが。
 まるいものがいないのであきらめて出る。
……?
 P社?

 Q社、三軒先。
 うわ寒。恥ずかしっ!
 しかもQ社にまるいもの、いねえし!
 呼びつけたら「帰れ」って云われるし。
 なんだよう。
 もう。

 映画についてはWeb版「ルクツゥン」をお楽しみに。

(私信)
 ドジっ子は、駄目です。
 近くに居ると殺意さえ覚えます。

忙中 2006年01月23日(月)

 にぎりっ屁一発で気絶するのでハムスターは飼わんよ! ながしろです。

 よく最近、忙しいのですか? と聞かれるが、自分でも忙しいのかどうかよくわからない。
 こういう家業なので日記を書くのもCD作るのも宣伝行為としては仕事だし、実際に金になるライター業や編集業やWeb製作なんかだけを「仕事」としてしまえばずいぶんと無駄なことをやっていることになる。
 でも、仕事というのは「自分が手をくだして、そこに変化があることだ」というふうに昔の上司に言われたことがあるので、きっとこれでいいのだろう。なにが次の仕事につながるかわからないからな。

 まぁ、小説書くとかフラフラ飲みに行くとか自発的に末広亭に行くとか旅行に行くとかそういうことはないので、きっと忙しいのだろう。自分は。
 などと午前中から書いているのは、来るべき「知らない人へのメール」や「知らない人への電話」が待っているからなのですうううう。
#現実逃避




・自分バトン
 さぁ、自分語りの面白ツールこと自分バトンですよ! トノモト(FPマガジン買ってよう)ショウさんとこから奪取!
1. 自分を色に例えると?
 色見本の館で調べたところ、良い語彙がありましたよ。海松色!

2. 自分を動物に例えると?
 うどん。

……面白くない? ぢゃあ、駱駝。

3. 自分を好きなキャラクターに例えると?
 横丁のご隠居(やかん:落語)

4. 自分を食べ物に例えると?
 パクチー鍋。
 パクチー、且つ鍋だ! 嫌いな方にはたまらない!

5. 次に回す5人を色に例えると?
 未卯……ベビーピンク。だって脳の色が(略)
 カナちゃん……媚茶。だって脳の中が(略)
 紗葵ちゃん……花色。芯の強さだな。
 越冬こあらさん……柑子色。あの明るさはやっぱり濃いオレンジ。オーストラリア。
・五人目は……任せます。だれか持ってって。 

よせてあつめて・34 2006年01月22日(日)

 盗人にもでんぶ&海苔!
 泥棒だっておなかがすくでしょ! MAOです。
 Wikipediaでもちゃんと「田麩」ありました。すげえ。

 (個人的な宣伝)
・ながしろが本業でサイト作った緑道茗茶」では、中国は福建省安渓の良質の中国茶を無茶苦茶安く販売しております。
 なんで安いかといえば、実はオーナーが茶葉工場のごっつい関係者だからという噂。いや、本当に。他と比べても、市価の三割程度です。安いです。美味いです。

 あ、で、花粉症が止まります。
 いや、マジ。「色種・緑道オリジナルブレンド」これで花粉症、止まった人多いです。おすすめ。
#花粉症でもない人間が言うと説得力がない。

コーエー数値化スレまとめ
 いわゆるKoeiの「歴史シミュレーションゲーム」のように、歴史上の人物の能力を数値化しようというもくろみのまとめです。
 三時間ほど読み耽りました。
 なにがいいって、一人の人間につき判定者が数人いても、ちゃんと全員分乗せているあたりがいいのです。
 これは、面白い。

(ゲーム)コロッケの作り方
 シュールと投げっぱなしのギリギリの線です。

・おしえればんりっくを思い出したように更新。
 いや、11月に質問を呉れた人、申し訳ありません。
 ようやく回答しました。

・ごめんなさい
 あまりにも寒いので夕方からいただいた八海山を呑んでいます。おいしすぎです。泣くかと思います。


・今年のセンター(国語)やってみました。
 162/200。
 まだまだいけるね。評論読解は満点でした。
 でもあれだぁねえ。これは三文ライターからの意見だが、古典文法とかの推量だの打ち消しだの婉曲だの、あれは言葉として知っておくものぢゃないだろう、と今回やってみてつくづく思った。「婉曲」とかいわれても「?」とか考えちゃったよ。言葉の意味が出てこない。
 大体、ルールを覚える、という段階ほど面白くないものはないし、それがセンター試験に出ちゃうから、受験させる側も「文法ルールを頭に叩き込めー」ってな風になっちゃうんだろうな。だからモチベーションも下がるってもんです。
 こゆことやってるから、古典が面白くない。
 ちゃんと読めてれば、文法云々で縛ることもないんだろうに。
#出来なかったらしい

・日本史Bは32点でした。
 いいんだよ歴史なんか! 必要なときに調べれば!
#負け惜しみ

ハリーポッターと炎のゴブレット 2006年01月21日(土)

 Samson's新春山村櫻々村にて深川中帆船上シャンソンショーは閑散。Mです。

 雪ですよ雪。雪でおっ死んだ方々および御遺族の方には御愁傷申し上げますが、当方永遠の16歳ゆえうゎーい。読者の誰よりも年下になってやるっ。

 というわけで年上になった未卯おねえちゃんといっしょに雪の貧乏神長屋、もとい六本木ヒルズで「堀江ボッタクリと各々ハムレット」見てきたよ。寒いね! 雪の降る街中も寒いけど、このテンションが更に寒い。

 もどす。

 おかげさまで楽々座れましたよ。
 さて、映画のほうなんですが、あーなんだ、映画としては無難なところかなぁ。無難です。良くも悪くも無難です。今時流行りのCGも過不足なく、いわゆるご家族様向けエンターティメントとしては悪くないんじゃないでしょうか。76点てところで。
 -15点は、おそらくこの監督自体が大して原作の本を楽しんでないんじゃねえかな、という感じがするのです。ほらハリポタってあれじゃん? 世界的に有名だから儲かるし、やっとくと監督としても箔がつかねぇ? という意思がありありです。前作三作と比べたとしても、あきらかに対抗意識メラメラでなんかこう、意地汚いのです。
 原作と映画は手がける人が別なのだから、違うテイストのものが出来て当然なのです。そこは否定しません。が、例えば掛かっている絵が動かなかったり、水中でつかまっているチョウ・チャンなりハーマイオニなりがむたくた作り物だったり、どうもなんかな、一連の流れとしてみている観客から見れば、監督が「俺のやりいいようにやった」色が濃いんですよ。そうなんです。二作目のほうがアメ公のドアホーーーー! と叫びたくなるような出来でしたが、これはこれでなぁ。ファンであればあるほどがっかりするんでないかい?
 ハーマイオニは劣化してなくて(笑)よかったけど、なんなんだあのチョウ・チャンは。sayuriの逆に日本からもっといいチャイドル(死語)を持って行けっ!

 けどまあ、アレだけ暗い原作をここまでにしたんだから、腕はあるとおもうんだ。だがなぁ。

人類みな兄弟 2006年01月20日(金)

 しかるによって人類皆近親相姦!
 (c)猫十字社でごめんなさい。ながしろです。

FP MAGAZINE vol.012
 という「直訳:全人類とオコ!」という小粋なオンラインマガヂンに原稿を書いたら発行されたのでみんなでお読みください。
 オンラインマガヂンとはいえ中身は濃いです。小生原稿ほか、ユリゲラーズの前座で演らせていただいた「探索鉄道デ」の音源、それにyokemakyll@Sunday Schoo;lの「user unknown」弾き語りも入ってます。馬路だぜ。馬で行く野路。
 もとい、マジだぜ。

 しみつたれたことを云わんと500円払うとよいよ。
 今回のアタシの音源は……まァ、飽きずに聴けるよ。
#の値を求めよ

・ぼつぼつ方々のブログを読んでいたら
 この前のステージの評判、上々じゃん。うー。
 あれで上々なのはちょっと申し訳ないなぁ、などと謙虚なことをいいつつ、
 CD売れねえかな
 とか、
 次のライブは何時出来るかな
 などと考えています。

 画面の前で悩んでいる貴方! 今すぐご連絡ください! でも関東以外は勘弁な!
#Aチーム

罪と罰 2006年01月19日(木)

・今日晩から明日未明にかけて
 何かある、といわれて待機中なのだが。
 なにもないなぁ。どうしようかなぁ。

・座りすぎた
 腰も痛いし肩もこった。ちょっと休もう。

・クライアントが横暴で
 なおかつ、そこからの仕事で生計のほとんどを立てていたら。
 やるよ。やりますよ。これは他人事じゃない。
 姉歯一級建築士にひっかけて「姉は一級建築士」は吹いた。
 ※リンク先エロゲにつき18禁。注意。

・なにやら
 下のほうを読み返すと、アタシがミヤザキツトムを尊敬しているように見えるのであわてて訂正します。
 私もロリコンですが、ミヤザキはロリコンである前にキチガイです。

・今日は追記分を上のほうに持ってきている。

・しかし今日は寒いな。
 家ン中で黙々と仕事していても冷気が伝わってくる。

・ライブドアなぁ。
 いくらもってるか知らんが、貧乏神面だよなアイツぁ。メディアで見ることがなくなれば気も晴れるというもの。
#細木のババアといい、テレビには品の無いものが映る昨今。疫病神が貧乏神を褒めてやがったらしいが。

・学生時代にミヤザキツトムとマザーテレサはおんなじようなものだと思っていました。つまり、ひとつのことに執心するその姿勢はとてもこの二人が他人だと思えなかったわけです。
 その話を中沢(楽隊のうなぎ)けい先生にしたら「社会性があるかないかだよ」と云われてなるほどなぁ、と思ったものです。

 ミヤザキの死刑が確定して、「なにかのまちがいだ」とつぶやいた心理がわからなくなくもない。それは、自分のしたいことを精一杯やって「生きて」いるのに何故糾弾されねばならないのか! という言い分です。
 善と悪が罪と罰を生みます。
 前の話ではないけれども、社会的なシステムに「使われて」いやしないだろうか。社会を我々個々が有効に使ったらどやねん、などとふと思うのでした。
 執着心という意味では、半分は賛成です。

 などと午前二時に書いているよ。
 午前零時から電話で打ち合わせってどゆこと。
 しかも40分待ちぼうけ食わされるってどゆこと。

・さて、寝よう。眠い。
 座りすぎで腰も痛い。

・うなぎで思い出した。
 今日、うなさんの誕生日じゃね?

続・八王子に 2006年01月18日(水)

 取材のため行ってきた。材をとってきた。
 帰ってきた。こんどこそ間違いはないはずなんだけれども。
#大丈夫でした

 帰ると開口一番、家の者が「約束をすっぽかされたのか」という。要領を得ないので訊くと、却って目を丸くされた。
 というのも、留守中に小生の名前を語る輩が、「ばんりだけど、ニャー大芸術学部文芸学科の木村ってやつから電話が来なかったか」と電話して寄越したというのだ。
 一部の方はご存知のとおり小生ニャー大の出身なので電話の内容に整合性はあるが、だがしかし、そのころは京王線の中で読書中だったはずである。
 家のものも声を聞いておかしく思ったらしく「声が違う」と指摘したのだが「風邪を引いた」と返答されたという。
 朝、会ってるっちゅーの。

 オレオレ詐欺がらみの下調べとしたら恐ろしいことである。ちゅかニャー大の卒業生名簿が漏れたのよね。きっとそうだわ。
 みなさまも、ゆめゆめご注意めされい。

・島本理央『リトル・バイ・リトル』(講談社文庫)読了。
 アタシより若いのかよ。野間文芸新人賞かよ。
 あー、次回のデュナミスで使う。82点。

・茅野裕城子『大陸游民』(集英社)読了。
 たとえば海南島のリゾート開発と大陸、ブラジル的な北京など、近代中国の状況をしっかり書きつつ、主人公鳩山ひさみが実によく動く。一気に読まされるが、なにぶんにも目まぐるしくて電車の中で少々酔った。85点。

 めづらしい! 小説を、読んでる!

八王子に 2006年01月17日(火)

 取材のため行ってきた。材をとってきた。
 帰ってきた。注文とはまったく関係ない材を撮ってた。
 また明日いってくる。
 やだなぁ。またおまわりさんに見られながら街中で写真を撮らなあかんのか。

 ここ数日、こういう失策、多いなぁ。
 多すぎだ。
#往復760円

 アンテナに増減。
 夕方五時の時点でぐったり。

文句と御託 2006年01月16日(月)

 すごいのよぉ、ヒゲが。ながしろです。

 13日、役を「こなしている」云ったことに関して少々まとめていくことにします。が、この件については同工異曲ならぬ異工同曲で今度のデュナミスに書いたり今度のFPマガジンに書いてたりするので軽くまとめます。

「おいおっかあ、羽織ィ出してくれ」
「なんだいおまいさん、あたしゃちょっと手が離せないんだけどねえ」
「ちゅかアレだよ。初天神に行こうと思ってよ、ほら、まだ行ってねぇしいい加減にしねえとお飾りもおわっちまう」
「それだったら金坊も連れて行っておやりよ、もうすぐ遊びから帰ってくるはづだから」
「金坊? ヤダよ。あいつぅ連れて行くとあれ買って呉れこれ勝って呉れ、あれ買ってくれこれ勝って呉れってうるさくてかなわねえんだから」
「なぁおまいさん、連れてっておやりよ」
「駄ァ目だったら……くそっ、金坊のやろう、帰ってきやがった! おめえがグズグズしてっから金坊が帰ってきやがっ……」


 おなじみ「初天神」という噺。噺家さんはおおむね師匠から口伝で覚えるんですが。読者のみなはんもそれっぽく読んでみてください。何とかなると思います。で、これを覚えて高座に掛ける、男声女声、金坊の子供の声、使う小道具、風と曼荼羅、と。風と曼荼羅でわからなければセンスと手ぬぐいのことでありんす。
 さて、13日の若手の会においては、ここまでの「脚本ホン」を「こなしている」ということなのです。
 そう、これは、表現の手段のすべてに当てはまる。
 落語の「脚本ホン」をこなすことに精一杯ということは、表現の手段として何がしかのジャンルのはずなのに、その手段そのものに振り回されている、もしくは、その手段自体が自分の表現の障害になっている場合、というのがあって、そこから抜け出ていない、ということが往々にしてあるのだという話であります。
 小説や評論、絵画でも同じで、その技法を「使う」ことができるかどうか、という点なのです。おのれの表現のために「手段」がある。だから、「小説って難しいなぁ」なんていってる場合じゃないのよ。
 おのれの表現の手段として何か選べよ、ということなんですが、ちょっと面白い資料も入ったし、続きはまたどこかで。

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