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彼岸録

ときどき、12歳以上推奨。心して御覧下さい。


悋気の独楽 2006年06月10日(土)

 座標せかいじゃそれをyと呼ぶんだぜ!
 というわけでサッカー日本代表の大黒と生年月日がまったく同じのながちろです。えらい境遇の違いだ。

 今日はQ誌編集部のYさん主宰の「野方珈琲寄席」に行ってきました。
 がYさんに非常に気に入られているので、仕事帰りの打ち上げにだけ寄ろうという魂胆でしたが、でも明大前から野方ッたらけっこう面倒臭いものな。

 平素ならば高円寺から地歩25分、というルートを通るのですが、雨が降りそうだしバスも仕方無い、と思いつつも。バス高いなぁ(みみっちい)、と思っていると、総入歯、中野の区営のバスがなんか出ていたよなぁ、というのがふと脳裏にありまして。公営のバスならば安かろう、ムーバスのように良心的に相違ない双子葉(植物)ということで、急に行き先を変えて中野で降りる。交番で聞くと中野サンプラザの脇だというので向かうも、なんだかぞっとしない汚な臭い脂臭がするのです。みれば夕間暮れのサンプラザ中野(ハゲ)前におっきなおにいちゃんがごっそりいるぢゃありませんか。まあなにかしらハンバーガーの試食会? ブロッコリーの株主総会? 精肉市?などとおもっていたらメロン記念日のコンサートってハロプロかよ。サタデーナイトはゴイスーな姉ちゃん見てウハウハかよ! まぁこっちも坊主頭の落語家見てハァハァってんですからいい勝負だけど。アホか。

 で、区営バスきたよ。「なかのん」ってお前はフジのアナウンサーか! しかも210円って関東バス御中と変わんないじゃん! 駄目だ中野区! さすがに歳入の6割がサンプラザとブロードウェイと越冬こあら(年収2兆円)でまかなわれているだけのことはある!
 私営バスと値段が変わらなくて何の意味があるよー。
 乗るけど。時間ないから。
 そういう意味では武蔵野市はえらいねえ。バス100円だものねえ。そりゃあ市長も比例代表で自民党の一位行くわ。去年の衆議院選挙の話だけど。

 でまぁ、珈琲寄席です。
 初花「寿限無」
 初花「悋気の独楽」

 よく笑う小学生がいて、一番前で何を聞いても、初花さんがなにしても大爆笑。九歳だってっけど「悋気の独楽」で大爆笑しているものなぁ。いやでも、本当に意味がわかって無くても、その場の空間だったり、ちょっとした為種だったりで、わかんないならわかんないなりに面白いものなのです。
 それが、ライブだとも重牛。ヘビーブル。

 「悋気の独楽」の下げは「ああ、旦那の独楽は心棒が狂ってる」上方だと「心棒が曲がってる」。でも、「心棒が狂っている」ちゅのはどうなんかね。「辛抱が狂っている」「辛抱が曲がっている」、もしくは「性根が狂っている」「性根が曲がっている」どれだろう。ぢゃあ、妾を囲うことは「性根が曲がっている」ということになるのか。それは定吉が小僧だからか。
 あれだけ妾の人に可愛がってもらってかい? 小遣い貰ってかい?

 どうもこのあたり、解せない。
 終演後、なんとか間に合ったもまじえて晩御飯。まぁー、みんな楽しそうで、よかった、よかった。
 帰りは高円寺迄歩いて電車。を武蔵境まで送ってから徒歩で帰る段、非常に不思議な気持ちになったのだが、それはまた別の話。
 一項目にネタをつめすぎても、読者だって大変だモノなぁ。というわけで、いづれ。

権助提灯 2006年06月09日(金)

「提灯にはおよばねぇ」
「なんで」
「もう夜が明けちまっただ」

 夜の死球王ことながしろです。
 つか誤字なんですけど。等価の麻の護持なんですけど。
 どっかのすっとこどっこいが中途半端な時間にけっこうなメールを下さったので、おかげで眠らなくて済むようにしてくださいました。(敬語)夜が明けております。

 昨日……なんだっけか。
 結構な雨で、ちょっと出かけて、山本有三『無事の人』(新潮文庫)が50円だったので買い、佐渡川準『無敵看板娘』(17、秋田書店)が最終巻だったので買って読み。まぁー、週刊誌連載にしては無難なオチだったんぢゃないの、といいつつもなんだこの絵の荒れっぷり。

 なんか、そんなところだ。
 仕事は、いまのところ忙しくやってる。

おかふい 2006年06月08日(木)

 ずっと「すずかぜはるひ」でインプットされたたよ! ながしろです。

・今日はザムザ阿佐ヶ谷で劇団greatful-lifeの「SCHOOL OF THE DEAD」見た。見てしまった。

 えーと、なんだっけ。ダミアン? 2006年6月6日は悪魔がどーのこーの。まぁ、よく知らないんですが、定時制高校に通う色々な人が一人の自閉症の少年によって地獄絵図になっていくという、タイトルどおりの芝居でありました。どうも最近、演劇を見るたびに人の悪意をピックアップしたような作品に会うのは仕様かね。そういう運命なのかね。
 大体こう云う作品にあってフラッシュバックするのは「なぁに、厄介な絵なんぞ腕が未熟な証拠だ」という北斎センセ(杉浦日向子『百日紅』)の言葉なんですが、どんなテーマを取り扱うにしても、方法論として悪意をぶつけてくるんぢゃなくて、もっとスマートに出来ねぇのかなぁ、というのが一番の感想。なんにせよ、そのままぶつけてしまうと精神衛生上よくないし、これをホラーだとするならば、よいホラーを見た後の爽快感もない。ホラー見ないけど。でも、見た以上は観客にとってプラスになる、というのはショウビジネスの最低条件じゃあないだろうかね。チガイマッカァ?
 これで2800円は、ない。ありえない。
 下手で面白いのは許せるが、うまいのに面白くないのは始末に畢えない。まさにその典型、といったところか。

 なんかなぁ、「この舞台をやることで、何が面白いと思っているの?」と、役者に聞いてみたい舞台ではある。
 で、ちゃんとした答えが返ってくるとしたらそれはそれで楽しみなのである。

 落語「おかふい」に関しては当彼岸録で前に書いた気がしますが(今年の2月25日だ)、今あの噺を噺家さんににふってもあんまりいい顔しないんです。やるところないし、けっこうグロっちゃあグロだし。
 でも、江戸時代人のおおらかさが、あの噺の救いになってる。
 救いが無くちゃあ、いけません。救いが。

死神 2006年06月07日(水)

 今日はじいさんの命日。ながしろです。

 上野の古本屋横丁をぶらぶらする。ここは魔窟な上に珍本の類もたーんとあるが、いかんせん他の店より値段が高めなのである。無茶苦茶広い店で売り場の2割はエロの山ですが、昔の資料やらなんやら探すにはいいかもしらんね。でも、普通の本だったら他の店で買ったほうが安いんだ。間違いない。
 場所は上野の公園口からぐっと下ったところ。映画館と同じ建物なり。

・最近読んだ本、といいつつも最近は「モンティパイソン正伝」(白夜書房)を読んでいるためにほぼソレに取られてる。なにしろアータ、A5版450ページの巨漢本がオモチロウテはふはふ読めてしまう。まだ読んでる。
 読み終わったらなんか書く。

 文庫本は外に持っていけるので、宮内勝典『火の降る日』(河出文庫)読了。いわゆる青春小説ッたら青春小説なんだけれども、そこに人間が成熟するためのイニシエーション的な要素もありながら、なんか色々な思想やモチーフやなんやかやがくっついてきていて、単純に単線でないところが作者の力量でもあり、読者にとってややこしい点でもある。読むに体力を要する小説であった。付属の解説は蛇足すぎてどーも。
 よく出来ているちゅ意味では85点、面白いかどうかったら70点ちゅところかしらん。平均77.5点でB判定であります。

 で、『火の降る日』の終わらせ方ってのかな。気になったのはその辺で、親の重圧だとか、性的な欲望とか色々なものが高まるだけ高まって、さて、残り数ページでどうやってオチをつけるのだろう、ということで落語の「死神」をふと思い出すわけです。ネタバレを気にしつつ書いておりますが、盛り上げるだけ盛り上げておいて、さてどうする? という処理に仕方について、自分が書く側としても迷う部分。

 「死神」の場合、最後、「裏技」によって死ぬはずの富豪が生き返る、でも、その代わりに富豪の寿命を引き受けねばならない。最後の最後に予備のローソクを死神が渡す、点けようとするが手が震えて、ああ、消える、消える……(ガクッ)というのがスタンダード。
 これが噺家のアレンジによって結構変わるわけです。

 志の輔師匠の場合は、消える……消える……で、点いちゃう。おめでとう! よかった! さぁ帰ろう! ってんで帰ってお日様の下。
「なあ、もう明るいんだからロウソク、もったいないぜ」
「ああそうか」(フッ)

 枝雀師匠(だったはず)は「さあ、新たな人生の恥始まりだ! バースデーケーキを用意したんやけど」「わぁ、うれしなぁ、ハッピバースデーツーユー」(フッ)

 あと、面倒くさくなって死神が吹いちゃう、ってのは誰だったかなぁ……。

 なんかこう、終わらせ方、というものを考えた。

黄金餅 2006年06月06日(火)

 取りたてて書くこともなく。
 もくもくと仕事にいそしんでいました。
 夕方ぷらっと出かけたくらい。

 一杯稼ぐとか、こうすれば大もうけです、という輩がいて、それがブームだって云うけど、でもそういう成金の人々は自分の金を守る方法を知らないのであります。
 彼らの云うとおり、何が何でも金をかき集める一方で、その金に嫉妬する人間がぞろぞろ現れるという構図があって、たとえばその嫉妬が国家権力を動かしている、という可能性もないわけではない。
 なんかこう、大人しく、こっそりとしていれば捕まらないで済んだんじゃないかなぁ、と思うのです。
 そういう意味では、古くからお金を沢山扱っている人はしたたかなものです。
 だからブームでもなんでもないし、ホリエモンも村上ファンドも小悪党であります。もっとブンガクやったほうがいいと思うよ。彼らは。

「黄金餅」ちゅと、似非坊主が溜め込んだ金を、餅に包んでみんな丸呑みにしちゃうが窒息死しちゃう、みたいな話です。誰かにあづけるのが怖ければ自分で持っているしかないし、盗まれないためには体内にしまうしかない。エライ。でも、死んぢゃあ仕方無いけれども。
 噺では焼き場から小判を拾った男が「黄金餅」なる店を開いて繁盛します。まぁだいたい、まわりとうまくやれないと、駄目なのです。ついには殺されます。
 色々な意味で。もちろん性的な意味でも。

花筏 2006年06月05日(月)

 本日から願掛のため、一ヶ月タイトル落語縛り。

 「花筏」ッたら、多分数多くある落語の中でも、ストーリー性といい、エンターティメント性といい、完成度が一番高い部類にはいると思うんだ。なにしろ、だれも被害をこうむらないし、傷つかないし、オチがしょうも無い。もともと上方落語だけど、いいよ。あれは。
 マイナーなのは、なんでだろう。相撲話だからかね。

 「寄席の日」ということで、木戸銭が半額になるんです。すごいよね。毎月やらないかね。三月にいっぺんでもいい。で、行ってきた。三文ライターじゃけえ。
 で、どこにいこうか迷って池袋に行ってきた。池袋で定席というのは記憶に無いし、なんとなく末広亭まで歩くのが面倒だったためであります。

 2006.6.5 池袋演芸場昼の部

こみち「狸の札」

初花「寿限無」
にゃんこ・金魚(漫才)
時松「粗忽の釘」
扇治「壺算」
アサダ二世(奇術)
さん喬「 」
馬桜「たが屋」
小菊(俗曲)
喜多八「(新作)」

 仲入

菊之丞「酢豆腐」
歌之助「 」
小雪(太神楽)
扇遊「妾馬」

 やだなぁ。8時間前のことも記憶から抜けてる。若年地方だ。モルツハイマーだ。モルツもってこい。
 時松/扇治さんのあたりで「粗忽の釘」「壺算」逆だったかも。あと、喜多八師匠の新作落語は面白かった。

 明治だか大正だかの富豪がいて、家に帰るとしょっちゅう奥さんや使用人を怒鳴り散らす。とにかく怒鳴り散らす。茶の出が遅い、額縁の釘が曲がっている、帽子が曲がっている、しまいには来客までおびえて帰っちゃう。で、耐えかねて奥さんが家を出てしまうんだけれども、出戻った実家で父親に諭されて「お前一人でやろうとしないでまわりと分担しなさい」なんて云われて家に戻る。
 さぁ、今度は車で家に帰ると家中で出迎える、庭に水は撒いてある、額縁の釘は全部取換えてある。お茶が遅い! と云われる前にアイスクリームが出てくる。日の打ち所が無い。旦那耐えかねて
「オイ!」
「な、なんでしょう」
「これじゃあ俺が怒鳴れない」

 コレだけの話なんだけれども、演者によって抱腹絶倒の噺になる。
 だから、いいんだ。

 全体的にいい雰囲気の寄席。客もよく笑うし、噺家さんも気合いが入っていた。
 満足。夜までいようとも思ったが、尾骶骨の痛みと、頭のぐらんぐらんするのであきらめて帰宅。

 しかし、知り合いが寄席に出てしゃべっているというのは不思議な気持ちであります。
 初花さん「寿限無」は初聴。最近の中では上の出来。

根釧とレーション 2006年06月04日(日)

 けっこうな宇田川清江ファン。ながしろです。

 根釧とレーションとかもじるために意味を後付で調べてたらレーションってこう云うことですか。で、面白いのでがっちり読んでしまう。

 ふむ。

 本題。
 このごろ、コンセントレーションが取れなくなっています。飽きっぽいというかなんというか(それは昔からですが)、なにかが気になる。ささくれだっている。心が。デュナミスの一本くらい弐時間で書くぐらいの(もちろん、そのあと推敲もしますが)気迫が無い。どうしよう。致命的。主体性も、問題発見力も、状況分析力も失ってしまったわ。
 で、このままでは仕方が無いので「集中力を高める」とかなんとかインターネットリで検索しちゃったよ。やることがダサいね。イモだね。いいんですイモですから。多摩産ですから。
 それで「集中力を高める七か条!」なんてのがあって。

・環境をととのえよう
・優先順位をつけよう
・不安や迷いを絶とう
・達成できる目標を立てよう
・緊張感はほどよく
・ゲーム感覚を利用しよう
・集中を繰り返そう


 だって、結局は自律の一言でまとめられますな。なんかもっとすごいことを書いているかと思ったら、そうでもなかった。がっかりだ。
 それができなくなってるっちゅーねん。
 できたらやってるっちゅーねん。
 にじっせいきちゅーねん。

 だが、せにゃならーん。
 曠野を開拓せ、にゃ、な、らーん。
 とりあえず、迷いを断つか。

噴火日記 2006年06月03日(土)

 ここは「噴火日記」ではありませんが、
 本日はながしろが噴火します。しますよ。
 じゃ。

盗作疑惑 和田氏「プロなら違い分かる」

 盗作行為について問題にしたいのではない。むしろ、和田とか云うじいさんが「プロならわかる」と宣べた点にある。
 もちろん、新聞記事というのは「切った」「貼った」が身上なので和田氏の発言意図が多少変化している部分も加味しての話だけれども、そこまでして、彼の信じる「プロ」というのが彼の楯となっていることがどうしても、許せない。画壇かよ。芸術院かよ。
 明治大正における文壇や画壇といったものは、非常に社会的にも大きな影響力を持っていました。今でもたとえば日本ペンクラブの名前で以てイラク戦争に反対したり、自衛隊の派遣に反対したりということをしていますが、その影響力は昔に比べれば雲泥の差です。
 じゃ、もともと文壇画壇というものがなんであったかといえば、世のアーティストをその内部で育てて、ある一定の実力や身のこなしを身につけたときに堂々とデビューさせることができるような、そういうアーティストを育む場所であったわけです。
 が、もうすでに、画壇で評価を受けて、とか云われても、同業者の間ではすごくても、社会一般的にはどうってことぁないのです。群像二次通過! なんつて驚くのは作家志望者だけよ。あんなものどうしようもない。日本人口の大半は「で、いくらもらえたの?」って話になると思うんだ。一作、障子にちんこ立てる小説書いて都知事になったほうが偉いものね。そういうものなんです。それほどまでにこの国は戦争を境に、文化をほっぽって高度経済成長にかけてしまったわけでしょ。
 それがなにか。プロか。画壇が、芸術院がプロか?
 ちゃんちゃらおかしいや。

 あと巨人についても最近大噴火していますが、最近勝ってるからやめとく。
 今の巨人にもガッカリだが負ける巨人はもっと厭や。

おしゃべりなたまごやき 2006年06月02日(金)

 ナホトカのクーラー屋ことながしろです。
#寒い地域でもさらに寒い洒落

・ガセネッタこと米原万里さんが亡くなり、ファンファンこと岡田真澄さんが亡くなり、圓彌師匠が亡くなり、そして寺村輝夫さんが亡くなり。
『おしゃべりなたまごやき』ですよ。いまだにトラウマになっている。あの悲劇、悲劇です。あの作品を思い出すたびに悲しい気持ちになる。王様シリーズ。
 王様がなんだかの理由でピクニックに出かける。城の料理人がご馳走をいっぱい、たんと作っていざ出かける段、なにかで窓から出ようとするのよね。気球だったかで飛ぼうとする、が、落っこちちゃう。バラバラになるお弁当。せっかく作ったのに、みんなもう、台無し。
 この「せっかくこしらえたのに、何もかも、台無し」というシチュエーションが厭で厭でしょうがない。いまだにそう。せっかくこしらえたものを、めちゃくちゃにしてしまう存在に殺意を覚える。コックさん泣いたと思うよ。あーあ、じゃないよ。仕事とはいえ朝早くからがんばったろうに。文句を言いながらも、腕を振るったろうに。もう、やりきれない。
 案外こういうところに、己のコアがある。
 で、もう少し調べていたら、寺村さんは「わかったさんのホットケーキ」とか、わかったさんシリーズやこまったさんシリーズも書いてらしたのね。読んだよ。読みましたよ。小学校のとき、図書室で全館穴があく位読んだ。泥棒が入っても一緒に料理しちゃうあの気軽さがよかった。でも、気軽で自由と言うことは、その先の闇もあるってことだ。や、絵本なので多角的な視点、とか野暮なことは云わないけれども。

 村上春樹、何が面白いのかわからない。まだ村上龍のほうが、わかるが好きではない。だいたい文学屋はこのどっちかの派閥に行くらしいですが(現に、N芸もどっちかで割れていたように思う)、面白いかったら、面白いとは思わんのです。でも、人に云われて結構読んでます。「羊をめぐる冒険」『ノルウェイの森』『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』『トパーズ』『コインロッカー・ベイビーズ』もっとあるはず。でお、印象はほとんど喪失してる。並か、それ以下に思う。
 ただ、まぁ、春樹も龍もよく読まれていますよ、と言うことを云われると悩むわけです。どっかに欠陥があるんぢゃないかしら、とか。でもエロだったら山口椿の方がうまいし、村上春樹を読むんだったら高井有一のほうがうまいです。
 最終的には「まぁいいか」なんだけれども。

 文章書きが面白いと思ったのは椎名誠さんが最初です。つらうら鑑みるに、文章におけるライブ感、というのが、最大公約数としてある気がします。これが殿山泰司でも、漱石の一部でも、あの躍動感が欲しくて本を読むし、古典を読むし(江戸の黄表紙はステキです)、自分で書くのだと思うのです。

 話はヨコにそれまくり、でもまあいいじゃんそれもライブだし、というところで本日はチョン。

On/Off 2006年06月01日(木)

 宿のINNのことを考えたらONもONNでいいんぢゃねえの? ながしろです。
 そうすると、NHK教育付近でonnがoffになるアニメを一本作るくらいのことはしそうですなあウシシシシ。

 インターネットというのはおそろしいもので、気がつくとうだうだうだとじっとり汗をかきつつ見ちゃう。なんで見ちゃうかといったら、いままでにない情報がどどどずずずと動きもせず入ってくるからで、Yahooニュースを15分間隔でチェックし、アンテナを見ては誰か愉快ポンチな文章を書いていないかと探し、そういうして居るうちにぐったりと疲れて、集中力が途切れるは部屋が暑いわ、ときどきいたたまれないニュースを見て鬱々とするわ、で。
 見なきゃいいんです。情報のほとんどは、知る必要もない問題なんだからして。誰が殺されようが、どの芸能人が離婚しようが、再婚しようが、いいの、どうでも。
 むかし某カルト宗教のニョショウと話をしたときも「全世界の人を救うためには」なんつ話、馬っ鹿ぢゃなかろうか。アフリカの国がどんなだなぞ、メディアやインターネットなくしては知りえない話で、知りえない、知る意味のない話題を聞いて同情したり、善意を勝手に芽生えさせたり、勝手に彼らを「途上国」にしてしまったりしている。
 途上国呼ばわりをされるのが厭で無理をした結果であるわが国ハポンよ、知るべきは他人の病状ではないのである! と、こういう生真面目なところも洒落ですから。笑ってください。笑う角でようやっと服を着てください。つかまるから。顔がわいせつでも服を来ていればなんとかなります。

 じゃ、とりあえず書けたのでPCのスイッチをoffとす。そしてネットにつながっていないPCを立ち上げて原稿を書くんですから、もうなにがなんだかわからない。じゃ。OFF!

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