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彼岸録

ときどき、12歳以上推奨。心して御覧下さい。


チョコレート・デリンジャー 2008年01月24日(木)

 ネオハードボイルドはそんな甘いもんじゃないといってるんだ! ながしろです。

 最近、吾妻ひでおさんの『失踪日記』以降、かなりの数の昔の作品が復刻して本屋に並んでます。わはははスクラップ学園、ぬはははパラレル狂室、とうとうきたからオリンポスのポロン。
 一時期ビブリオと化した吾妻作品にどんだけ払うたと思っとるんじゃい! 漫画単行本一冊1,000円なら喜んで飛びついてたんですが。もっともっと、相場としてはそんなモンじゃなかったよ、ということでやめていいですか暗くなるし。

 で、『ぶらっとバニー』がでて(冷や汗)、とうとう青林工藝社から『チョコレート・デリンジャー』出た。出てしまった!
 しかも、映画化ですか。杉作J太郎監督の上にキャスト見て噴いた。いしかわじゅん本人! すえいどん! ギュウゾウ!
 主演の女の子に関しては、まぁ、なんとかなるんじゃないかという期待が持てた。いや、現実にしてみたらこんなモンじゃないかい。

 いやしかし、本当に。
 本当に?
 やるの?

 すごいな。

パンツ下ろす日記 2008年01月22日(火)

 な、なんだっけ、ドンビーシャイン?
 Don't be 社員? ながしろです。

 久々にマクドナルドに入ったので釈迦釈迦チキンなるものを食おうとしたわけさ。こっちが「ここで食う上にブレンドコーヒーとアップルパイと社歌社歌チキンを速やかに寄越せ」というたのに、この店員(石和さんったか)はご丁寧にイチから聞き返しやがった。社歌社歌チキンとホットアップルパイ。以上でよろしいですか。いやだからブレンドコーヒー。こちらでお召し上がりですか。うるせえ後ろにまわってパンツ引き下ろすぞ。
 福原愛のような可愛らしいお嬢さんだっただけにあまり強くいえない。日本語を喋っているつもりがポロロッカ星の言語だったかもしれないしな。

 話は代わるが「NHKとっさの中国語」の福原愛ちゃんはいいな。よもやこんなに可愛らしくなるとは思わなかった。
 いいよな、丸くて。
#一部の人がのけぞるネタですみません

 閑話休題。
 以上三点計315円也を持って2Fの客席にとんとーんとあがりますってぇとママさん軍団7人くらいが雀のように寄り集まってはる。まぁ、例に洩れず容赦なくちゅんちゅんでございますれば、いたしかたなくうんざりしつつも、ちくしょう一人一人後ろの穴からポンプ突っ込んで空気いれるぞ、と思うだけにすると窓際の席もなんだか光合成の集団が勉強会をしている。左院が小堺だという話をしているのでどうしても数学なんですが、なんだか予想(および外見)に反してかなり真面目に勉強会をしていて非常にいい感じだ。人を見た目で判断しちゃ胃管! 胃肝臓! 悪かった! おまえらアタシのパンツおろしていい。
 つわけでアップルパイを食っていたらママさんズがとっととでていかれ遊ばされたのでようやく落ち着きました。おーいみんなついてきてるか。

 紗華紗華チキンはここがマクドナルドだということを忘れていたアタクシが悪いんですが、チキンナゲットをでっかくしたヤツでした。ケンタッキーのクオリティを期待しちゃいけないよね。いけませんでした。

 あとはなんかこう、ダイソーにいったら315円でインナーホンが売られているようになったり(購入をかなり悩んだ)したけど、別にどうということもないです。

シャーマンと職人 2008年01月17日(木)

 1を聞いて10ほとばしる煩悩! ながしろです。

 シャーマンと職人、といういいかたをするらしい。何かと申しますと、オンラインで小説を書く人々のタイプを規定してふたつにわかれる――と、まぁ、そうだというのだからそうなんです。そういうものが、ある。

 シャーマンというのは話が「おりてくる」のを待つ人々。職人というのはあれこれの知識や技術で小説を「作る」人々。どうも、こういうことらしい。

 結論から先に言ってしまえば、この分け方自体に非常に疑問があるんですな。確かに思いついたことをがつがつ書いていくタイプの小説書き(特にオンライン)は多い。多いですが、じゃあ(彼らが)職人と呼ぶ人々は一切のインスピレーションなく、本当に過去の蓄積だけで書くのか。そもそも、そんな作家が方々に「職人」としているのか。

 若い子と話していて、どうもその辺の「職人」像がかけ離れているらしいことに最近気付いたんですな。
 あたしの周辺にもいわゆる「シャーマン」系のものかきというのはいました。たいていの場合、思いついて、書き始めて、書きたいことを書いて自分の興味が薄れた時点で書くのをやめる。こういうことでしょう。で、彼らは勉強するの嫌がるしね。それを「おりてくるものしか書かない」という。嘘だよね。そうじゃなくて、そこまでの手間隙をかける対象じゃないだけなんです。小説が。
 どうもなんか、ひらめきとセンスだけで書きつけるものかきを「シャーマン」と呼ぶらしい。だからこそ、面白いときとまったく駄目なときが極端で、不安定で、なおかつアイデアが枯渇したら「アイデアを広げる」という意識がないためにフェイドアウトしていく。悪く言っているように聞こえますが、悪く言ってます。おおかたのオンラインで書く人というのはこの部類。自分が楽しんで書いているのはけっこうですが、別に小説そのものにとりわけ愛着があるわけじゃない。小説よりもアニメーション製作が手軽であれば(そんなことはもちろんないんだけど)おそらくみんなアニメーションを作ることでしょう。そんな程度の。表現したいものだけは、ある。

 以上のようなシャーマンもどきがうろうろしているところで、ちょっとでも小難しいことを云おうとすると、非常にいやな顔をされる。云う側が80%悪いんだけどね。空気が読めてない。ただ、コミュニティが欲しいからいて、シャーマンもどきの無理解に悩みつつでも、他に行く場所がない。
 その小難しいことを展開しようとする人々がなぜか「職人」と呼ばれている。人より読書がじゃっかん好きで、古典も読めて、ファンタジーに関する造詣も深い(といっても、新紀元社とか光栄の本を読んでます、くらいの濃さ)。ジブリ好きで設定資料集一杯買ってます、でもいいや。
 でもだからといって、あんまりやることはシャーマンもどきと変わりはない。ただ、やっかいなことに特化した知識があるので、衒学に走る。立派な設定を作って世界に愛着があるようにみえて、そういう知識以外に世に誇れるものがなにもないと思ったりするからだな。
 そういう知識も、実は世間一般から見ればなんでもないことにいづれ気がつくんです。彼らがベースにしている書籍こそ、出版する側が、ターゲットを絞って企画して、出した本だからなんですな。

 シャーマン。いや、「物語が降りてくる」タイプの作家も、色々なストックから組み合わせて世に送り出すタイプの作家も、かならず話のアイデアというのは必要だし、文章技術(どう見せるか! という演出の部分)も必要です。託宣を人に伝える技術のないシャーマン、いるでしょう。駄目なんです。それは単なる練習不足。その練習不足を棚に上げて「おれはおりてくるタイプだから」というのんは許せませんな。「おれはイケてるから女がよってくる」くらい勘違いも花肌C。マメだからでしょう。細々と気が聞くから、ちょっとしたことで愛情が見えるから一緒にいて幸せなんでしょう。
 小説も、同じことなんじゃないかい。

 もっと云っちゃえば、自分のイマジネーションをふんだんに作りこむことに喜びを感じるか、それとも色々な細工を施して、読者が「うう」とか「ぎゃあ」とか云うのに喜びを感じるかの違いかもしれない。どっちにせよ「わたしの世界を描ききる」ことについては共通なんだけれども。

 そんなことを、思うのだった。
 職人とシャーマンなんぞ、そもそも前提がおかしい。

らららヴァンパイア 2008年01月16日(水)

 夜テレビを見ていて、史上初の映像ということで吸血こうもりが人の血を吸う映像があった。動物学者が自ら餌食になって、外で夜うたたねをするのだが、実際にこうもりが現れるまで3日かかっている(笑)。

 さて、あらわれたこうもりちゃんはのたのたと地面を歩き、だらりと下がったせんせいの指先までやってくるとがぶり、と咀みつく。あまりの痛さにせんせい、おもわずこうもりを振り払っちゃうのだけれども、どうにか気を取り直して指を近づけると、こうもりはしたたる血をそれはそれでおいしそうに舐めている。

 考えてみればそうなんですな。
 「血を吸う」という言い方をしてしまうと、われわれ、ヴァンパイアが美女の首筋に牙をぶつりとやって、さも牙の中心にスポイトがあるかのような錯覚をしてしまう。蚊のように、口吻から血をちゅるちゅる吸いそうなイメージがあるけど、ヴァンパイアの牙にはスポイト作用が! というようなことはないのだった。きっと彼らも、首筋に刺した牙からあふれてる血を、勤勉にべろんべろんと舐めるのでありましょう。ずずずぞぞぞと啜るのでありましょう。経動脈だからおいそれと血はとまりません。なんだかみっともなくべろべろと血を啜るのでしょう。桃を剥いたはいいが汁がたれるので必死になっているような感じ。指も舐めたりして御世辞にも格好がいいとはいえないぢゃないか。

 となると、「怪物王女」にあった「美女の脇に蛇口をつける」はかなり合理的なんだなぁ、などと変な所で感心するわけなんですが。

 あんまり考えたことなかったけど、研究者なんかはこの辺の疑問をどう解消しているのだろうね。

ob. (おっさんのようにぼやいて) 2008年01月15日(火)

 成人式おめでとう。ながしろです。

 昨日は晴れ着女子を見かけにずいぶんとあちこち巡ったんですが(30人くらい)、どうもなんかな、まともだなぁ、というのんが1割もいなかった。まともだなぁ、とはゴアイサツな気がしますが、でも、立ち姿でいやにしわが寄っていたり、着物なのに普通に歩くもんだからバラバラと裾が割れてみっともなかったり。
 もともと顔を黒くしているところにここぞとばかり元に戻そうとするから、なんだか不思議な色合いの顔でいる。晴れ着ってのは鮮やかですからね、肌のコントラストがものを言うんですよ。
 「色の白いのは七難隠す」ちゅのはあながち死語でもないんですな。そのくらい、ひどい。ただ着ればいいというものではない。型をしっかりしないと着くずしてもみっともない。なんだかがっかりではありませんか。

 次の展開を考えねばならないのですが、直近の作業がいろいろございましてなかなか次へ進まない。えてしてそういうものでございます。かといってのんびりしたいと思うとだらだらとやってくる。さて仕事はないかと思うとぱたりと跡切れる。とかくこの世はスミハナヨ。

 あいかわらず甲斐性のないことで、どうも。

こどもらにはなたばを 2008年01月09日(水)

 銀河を超えて椅子噛んだるで。ながしろです。

 ねんがじょありがとござます。この年になりますと色々な人が結婚して、お子様が生まれたりします。高校のろきの同級生もネットのおろもらちもむすこさんむすめさんの写真を送ってくださる。いいものです。ニコニコして見てりまう。なんれろれるがまわってにゃいにょ。
 道端でベビーカー見るとちょっと中を覗いて、やっぱり幸せ願うね。彼らにゃ罪も悪意もないものな。
 健やかに育って欲しいものです。はやく暖かくなるといいのう。

 結婚、考えなくもないんですが相手のいることだし、世情に焦って無理してもろくなことにならなそうな気がするのよね。どうせ知り合うなら50年も60年もいたい気持ちはあるしな(一方、別れちゃったらそれっきりだしな)。
 けっこう、いやかなりいろいろな人を観察している。
 観察しているからふんぎりがつかないともいえる。
 観察そのものが面白かったりするしな。

 仕事はまぁ、やめないかぎりなにかあるようです。
 やめない、というのは、動くことをやめない、ということであります。動いてりゃなにかにあたる。

 オンラインでなにかを発信することに関しては褒められることよりも叩かれることのほうが多いんですが、でも、はじめっから叩かれるものだと思えばいいんだろう。
 いまさら叩かれて無くすものも、ないか。
 無いはずなんだけど(こゆときの自分が信用ならない)。

 最近は上機嫌です。
 年末から小言云っていた小説書きが仕上げて、ちゃんと作品を出せたらしい。オンラインだと否定派のほうが多いけれども、小説が芸能である以上、必要最低限の「型」を学ぶことは必須であると思うのです。まぁ、2000年のアタクシであればなっとくしなかったことでしょうが、でも、柔道が受身のとりかたから始まるみたいなことは必ずあると思うんだわね。
 まだまだですが、でも、短期間でむちゃくちゃ良くなった。できるじゃーん、という意味でにこにこしている。


>私信
 痛風は、治りません!

じゃっかん辛い 2008年01月06日(日)

悪い意味で煮詰まっている。

眠い。 2008年01月05日(土)

あらためまして新年明けましておめでとうございます。
昨年中は多々のご厚情を賜りありがとうございました。
今年もなにとぞお引立てのほど、宜くお願い致します。
また、読者各位のご健康と繁栄を心底祈念いたします。

 といってもね、見ないでしょ。ここ。
 早々にやさぐれているんですが、一生懸命書いてても、そうそう誰か見ているわけじゃないしね。モチベーションも下がるというものです。「かならず誰かが見ているからコツコツやらなきゃいけないよ」とは云うものの、さぁ。
 変に辛くなるんだったらやらなきゃいいんですが。
 コツコツできる人って云うのは、別に本人が辛抱もしていないし、苦行だと思ってやってないのよね。おおむねそうだと思うぜ。
 SNSなんかだと、誰がどう見にきた、みたいなのがモチベーションになるものな。なんかそういうアレ、要るんですよ。そのわりには人の話聞かないんですが。要望とか。苦情とか。

 某所に比べればずいぶんやさぐれられますが、
 このやさぐれが何かしらの検索にかかると読者もいい気分しねぇしな。あんまりいいことではないとい自覚はあります。

 眠い。

あけました 2008年01月01日(火)

 またこの時期がきてしまった、というとなんだか青春漫画っぽいですが、1月1日です。
 痛風のため十年ぶりにしらふで正月をむかえております。えらいね。自分でえらいというやつがありますか。

 昨年中はお世話になりました。
 ここなんぞ見ていらっしゃるかたなどそうはいませんが、何か縁がありましたらよろしくどうぞ。

 なんとかなるかもしれない。

Limelight 2007年12月26日(水)

 チャップリンの「ライムライト」を見る機会があったので見せてもらった。Wikipediaにゃあらすじがあるんだけど、それとは別に必要な分だけあらすじを再構成してみる。まぁ、どう見えたか、何を見たか、であります。

 元は人気道化師のカルヴェロ(チャップリン)が自宅のアパートメントに帰ってくるとどうもガス臭い。みれば自分の階下の部屋から洩れてきていて、ドアを蹴破ると中で女性が横になっている。手には睡眠薬らしき瓶。医者を呼んで、カルヴェロの部屋に運んで、意識を取り戻した彼女の名前はテレーズだ。バレエのダンサーだったのだけれども姉が娼婦になってまでレッスン代を払ってくれていたことにショックを受けて、下半身が麻痺してしまったらしい。踊れなくなったから死のうと思った、と。
 どたばたしているあいだにテレーズの部屋は新しい住人が決まってしまい(早え!)カルヴェロとの生活が始まるようになる。

 名台詞のオンパレードでね。どーも。
「生きることに意味なんかないさ、生きるには願望がついてまわる。石は石になりたいと望むからこそ石になるし、花は花になりたいと望むからこそ美しく咲く」
「死は避けられないけれども、生も避けられない」

 なんやかや喋っているうちに、
「恋はしたことはあるのかい」
「恋と呼べるほどのものじゃないわ」
 などといいつつも、話しだす。
 テレーズ、文房具屋で働いていたらしい。そのうちにひとりの音楽家の青年が気になって、いつも買う五線譜を大目に渡したり、お釣りを多めに渡したり。彼のアパートメントから聞こえてくるピアノの音にドキドキしたりしているうちにどうもなけなしの金で五線譜を買いに来る。テレーズ、いつもよりも大目にお釣りを渡そうとしてしくじって、文房具屋をクビになる。
 件の彼は体を壊して、ピアノも手放してしまったらしい。

 ここからのカルヴェロが、いいんだ。
「それは、恋だね」
 なんて云って、
「いづれ君がプリマになった頃に、彼も立派な作曲家になって目の前に現われるさ」
 だからあきらめちゃいけない。


 チャップリンすごいなぁ、と思うのはここです。
 この後の展開で、テレーズの足が回復して、みるみるうちに頭角をあらわして、じゃあ次の舞台では君がプリマだ、といったときに、まぁ、話としてベタではあるけれどもこの件の音楽青年も出世してでてくる。邂逅。

 このね、字面だけではなーんにも面白くないシーンが、もンのすごく、泣けるのですよ。涙がドヒッとでてくる。

 最近ちょっと考えててね。
 なんでもなくてもいいけど、嬉しいことがあると泣くじゃん。泣ける2ちゃんねるでも感動の再会! でもいい。
 話の筋としてはベタだけど、よくよく考えてみりゃわれわれ、もといアタシなんぞは筋よりも人をかけよ、と、言われてきたんだよね。だから、筋がベタでも、人が書けるから、面白いんじゃねえの? という、なんかそんな。

 実は「恋空」読んでます。(前にも書いたっけ?)
 あれも、身の周りで起こる喜怒哀楽にダイレクトという点では、実はこの辺の回路に近いんじゃないかな、とまぁ、変なところにつながったりするのです。

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