■ 自戒（とはいえ） 2004年11月07日（日） へん 厄介な絵なんざ 腕が未熟な証拠だ どれ、その下絵を 見せてみな こんな こったろうと 思った てめえはいつだって 描いたら描きっぱなし "始末"をしねえから悪い 　杉浦日向子『百日紅』（上・ちくま文庫）より 　いや、まだまだ。 ・相手がこちらを人間扱いしていないのであったら、こちらとて同様の処置をとっているだけの話。 　例のあそこのあの発言については、撤回しません。

■ にっぽん昔話 2004年11月04日（木） 　あたしゃ温泉卵の白身　ゆるくやらかくキミを抱く 　サビシーーーーーーーッ！　ながちろです。 　特に書くこともないのじゃが、岩波版「日本の昔話」がドスゲエインパクトだったので引いておく。 　昔々あるところに爺さんがおったげな。爺さんは庄屋の米蔵の番をして暮らしておったが、変な癖があって、「ダレダ」という音の屁をこくのじゃッた。おかげで、夜中に米蔵に寄り付く泥棒は、「ダレダ！」の声を聞いて一目散に逃げるために、米蔵に賊が入ることはなかった。 　ある日、爺さんが昼寝をしていると真昼間から泥棒がのこのこやってきた。爺さんが寝ているのを確認してそろそろ歩いていると「ダレダ！」の声、驚いたがだれもいない、ああ、なんとまあ爺さんの屁の音であったか。 　しかし、なんともうるさい屁じゃて、なんとか静かにならんものか、と泥棒、隣のきゅうり畑からきゅうりを引っ張ってきて爺さんの肛門に挿入、まんまと米を担いで逃げるところで蔓に足を引っ掛けて肛門からきゅうりがスッポーン。さすがに目覚めた（変な意味じゃないぞ）爺さんに取り押さえられた――ってヲイ！ 　諸君、これが先人より伝わる伝統であるっ。（田村信風味）苦情は岩波書店へっ！

■ ブンカブンカと鳴る文化 2004年11月03日（水） ・ビストロン買ってねぇー。 　というのも、こっちを買ってしまったからで。うくくくく。椎名林檎がポスト戸川純なんて呼ばれていたが、今度は逆に……考えすぎか。 　エキセントリックで若干難しいつくりではあるが、６曲目の「おしまい町駅ホーム」を20回ほどリピートして聞いた。うはははぐはわはは、脳が焼ける。 ・師匠に会う。ガタイに似合わぬ杖をついているので、ハテ、そんなにどっと老け込んだかいな、といぶかしんでいると足の骨にひびを入れたという。しょうがねぇなー。しょうがねえなーなどと思いつつ久々に話が出来たのでけっこう嬉しい。 ・オチ研の落語を見る。揉亭π春（もむていぱいしゅん）てイエローキャブ級の巨乳女子が落語をやっていて、どんなんやるんかいな、と思っていたら歯切れのいい「元犬」演ってくれてこっちが驚いた。やるじゃん。 　でも、若い身空でこの芸名はたいしたものだ。 ・買い物 　北野勇作『かめくん』（徳間書店） 　ブレヒト『三文オペラ』（岩波文庫） 　『一寸法師・さるかに合戦・浦島太郎』（岩波） 　ケルレル『家畜系統史』（岩波） 　どっかのおねいちゃんがバリバリに勧めていた北野勇作105円、その他各50円。主にネタ本。 ・読書中 　小川洋子『博士の愛した数式』（新潮社） 　つらつらと書いている午前三時半。 　いや、おかしいって体内時計。

■ GE 2004年11月02日（火） 　談志師匠の受け売りになるが。 　結局30過ぎで大金持ちってのは、周囲の嫉妬心しか買わないということである。ただ、一野球ファンとしては楽しみだよねえ、仙台の球団。ゴールデンイーグルスってことは略称ＧＥだろうか。ギャラクシーエンジェルじゃないぞ。各球団から抜け落ちた選手がどう組み合っていくか。やー。楽しみだけど来年のパリーグはワシとタカでなんとか、って絶対言われるよな絶対。 　一日中資料整理や経理や執筆など。ＮＨＫラジオでの日本語の違和感についての番組、今日は駅のアナウンスについて。 「一番線に電車が参ります。危ないですから、白癬の内側までお下がりください」の「危ないです」にものすごく違和感がある、というのだ。なるほど、確かに、「です」の敬体を状態に直すと「だ」なので、「危ないだ」とは云わないと。確かに文法に矛盾が出るのだがラジオの解説は続く。 　この形容詞＋断定という用法はところがぎっちょん、「金色夜叉」なんかの明治の名作にも話し言葉として出てきている。ここ、「面白いです」「寒いです」も同様で、当時においても若者言葉の描写として「面白いです」なんですな。文法に沿うならかろかっくういいけれ、形容詞の未然形なので、「一番線に電車が参ります。危のうございますから、白線の内側までお下がりください」アナウンサーは違和感が残るって云ったけど、アタシャ危のうございますでもいいとおもうけどね。だがしかし、今気づいた。＜あぶのうございます＞ではパソコンが変換してくれない。(゜д゜)　なるほど、やはり淘汰されているのだな。 　でまぁ、戦後の国語審議会において「形容詞＋断定」も認められて、指導要領にでもＯＫが出たわけなのですが、手紙やなんかでも「この前いただいた焼酎は美味しかったです」だとやっぱり幼い感じがするわけで。 　そう、焼酎。九州のヒカワコナーツさんから焼酎をいただきましたありがとうありがとうって銘柄が「大魔王」ってなんと粋なことを。大ＭＡＯ、がんばりますよヘコヘコ。 　ヒカワコナーツと巫女みこナースはよく似ている。しかし問題なのは、両方を同時に知っている人間が少ない、ということだ。 　ヒカワコナーツ！　ヒカワコナーツ！　姉三六角ヒカワコナーツ！ 　ええ、どうでもいいネタで恐縮です。

■ もよんもよん 2004年11月01日（月） 　久々の渋谷。人が盛りだくさんで眩暈う。（造語） 　あー、でもねぇ、新宿でもここまで酷くない。何が原因なのだろうと思っていたら、街中に大音量で流れる音楽の所為だということに気がついた。新曲のプロモーションやら街頭のテレビやら、常に聴覚が刺激され続けている。これ、仕事中に音楽をかけていたりして集中しているときは意識的に幾許かシャットアウトすることで制御しているのだけれども、ボケーッと歩いていると翻弄されるのである。いやん。もよんもよん。（←馬鹿） ・今日のスパム 『真剣なお願いがあります。貴方の精子をください！子供が出来なくて困ってます。 絶対迷惑はかけませんので中出ししてください。一回10万円で、妊娠できたら100万円お礼として払います。詳しくはすぐに連絡先を教えます。出来れば明日迄に返事をください。』 いちよプロフィールも載せておきますね。 26歳、160cm-46kg、スリーサイズ《86・60・86》写メ有ります。 連絡先は断られた時困るのでもし引き受けて頂けるならここに登録してもらえますか？ http://www.ぴゅあらヴ888.com/r.php/777888 　ゆかりを検索してもらえばすぐわかりますので一度メールください。料金はかからないです。もしかかっても私が払いますので。 　その後携帯アドレスと番号教えます。 　PCだと両親に見られるかなりまずいのでお願いします。 　井本由佳里さんという方からのメールでした。 　や、なんでもいいが、ちゃんと日本語で文章の出来る人をバイトで雇った方がいいと思われる。チェックを入れる上役が文盲じゃしょうがないが。あと、論理的な文章の出来る人。 　昔の唐沢商会の『ぶんかノ花園』だったっけか、レディコミの変な投稿文「あした私は遊びに行くかしら」に通じるものがある。しかし精子をくださいか。すげえねぇ。

■ 今日はそばの日！（意味のないフリ） 2004年10月31日（日） ・悪戯か！　髪の手入れか！（←馬鹿） ・そば、食ってません。 ・携帯でハロウィンのメールカードをもらう。アッハー、おじちゃんの日常にはない世界だが若い子からのメールなのでありがたく保存する。駄目な人だ。 ・手が空いたので、サイトに細かいメンテナンスを入れる。いままで撮りためたオフ会や素材の写真などみんなパアになっており、いろいろ支障が出ている。 　裁判には……いや、やらないけどさ。 ・どっかのヤングがリンクを張ってくれたおかげでEquinox.の来場者数が跳ね上がる跳ね上がる。 　具体的な愛ということで、上京の際に素肌にプレゼント用のリボンを巻いて出頭のこと。よいな。忘れるでないぞ。 ・ライブやるぞ記念で佐藤のユポポポーンさんと合作でもしますか、という話で、拙者が曲を先行して完成させる運びとなったのだが。 　できん。 　大体言葉が先に来るからなあ。で、メロディが追いついてくる感じ。投げっぱなしな曲だと自分が歌うとき大変そうだし、と思案橋。でもまあこういうのはスパーンと出来るので陣痛が来るまで加藤あい。もとい阿藤快、いやさ待とうかい。こんなネタで引っ張ってすまん。 ・掲示板で「外は寒いだろうなあ」と書いてからふらりと外に出るとむやみにあったかくて腰を抜かしました。半袖ＯＫです。部屋の中が寒いのでありんす。 ・よくわからないが 　昨日の記事は槍玉に上がっていない様子。ほっ。

■ 悪い子のマスメディア論(1・補完) 2004年10月30日（土） 　人質、共同通信「殺害」と誤報…地方・ブロック紙掲載 (読売新聞) 　最近いろいろとうるさいらしいのでリンクは張りませんが、別に誤報、じゃないんだな。現に見つかっただの見つからないだのという情報は錯綜するし、そっくりさんでもいた日にゃあ親族ででもないと見分けがつかない。残虐な集団ってんだから顔面とか潰されてるかも試しれんしな。以上想像。新潟の生き埋めも同じ。 　何が問題かといえば「殺害」と断定してしまったところが問題である。これはわかりやすい。情報がいろいろあるならば断定しなきゃいいんだ。と、ここまではいきつくんだ。これは人と人とのかかわりも同じコトで。 　でも、天下の共同通信ですよ。誤報をすることがどれだけ致命的であるかを知っているビッグタイトルの「誤報」だから問題になる。スポーツ新聞みたいに「小池栄子、ヌードになる　　　　　　　　　　　か？」にはしたくないんである。この辺、マスコミ関連のヒエラルキー分別にも一役買っているようなそうでもないような。 　かいつまんで云ってしまえば、実は情報伝達ツールへの人々の認識が多少変化してきた、というのがポイントである。新聞、電波（ＴＶ/ラジオ）、ネット、というニュースを伝える機関があって、新聞が「解説」テレビが「経緯」ネットが「速度」の有用性だと云われてきたのです。ところがぎっちょん、新聞の「解説」はゆるぎないとしても、ＴＶの「経緯」は事実を元としたショーと化し、ネットの「速度」は信憑性の問題で萎縮してきた。 　でまぁ、大衆に「告知」するテレビ、そして「ログ」のネットという方向性が見えてきたのが昨今、2002年後半あたりからかねぇ。あのブログってのが結構なエポックメイキングで、蓄積されるデータ→検索という側面がはっきりと見え始めたのですな。ログとして残されるデータの数量が、ひとつの事実の信憑性への力になっていくということで、それってのはつまり、根本のニュース配信元であるマスメディアに求められるものが、速度ではなく精度であるという方向にシフトしてきたのだ、ということではないじゃろうか。 　ほれ、色を変えたところから翌日のお昼に原稿を書いているが、この時点で、イラクの首の取れた死体がいなくなった日本人のものだと報道されておる。彼も死ぬ間際には「自分探し」出来ただろうか。自分とは何かったら、それは他者との関係性である、と六〇〇で立派に言ってのけたよ。ともぞうは身内褒めだがいい男である。 　自分探し、そうでしょ。やはりここは、出て行った男の未熟さに、なんともやるせない気持ちでありんす。黙祷。

■ 黒いの、他 2004年10月29日（金） 　なんだか黒いものにたくさんであう。 ・黒いけど頭の光る文芸のおじちゃんと打ち合わせ。 ・公衆便所に入ると、手洗いのところに「ボンカレゴールド21」の黒い空き箱が四つ積んである。カレー、トイレ、黄金……怖い考えになったので逃げるようにトイレから出る。 ・ファミリーマートの外側の壁に、黒い革ジャンに黒いジーンズ、サングラスに黒いキャスケットの長身の男性がうんこ座りの体勢から壁に寄りかかっている。はて、体調でも悪いのかと思って観察してすると大いびきで眠っていることが判明。いわば街中の、人通りの激しいところでも人は眠れるものである。 　違和感を通り越して頼もしい。 ・黒猫がいる。近所のおばちゃんがなにか差し出しているのを一所懸命に食べているのだが、おばちゃんが差し出しているのはバームクーヘンであった。 　いいのか猫。虫歯になるぞ猫。

■ え？ 2004年10月28日（木） 　エコユ？ echo-U-nite? 　復活？ 　マジ？ 　グラッチェ。 ☆12/26（日）[tone summit vol.21 echo-U-nite 復活SP]＠吉祥寺 MANDA-LA2 　読者の皆さん、これが、バンドだよ。

■ ライブやるよのさ 2004年10月27日（水） 　ながしろばんりライブ「欠片Ｂ vol.1」 　11月20日（土）19:00〜 　江古田「樽平」　西武池袋線江古田駅北口徒歩１分/大江戸線新江古田から徒歩15分。料金\500＋1D 　競演　佐藤yuupopic 　Q;driveの成功に味をしめたんだか何なんだか、ながしろばんりが年四回を目標に送る弾き語りライブ、にＱＢＯＯＫＳではおなじみの詩人、佐藤yuupopicさんが詩の朗読で参戦。シミジミドロドロ、よくわからないけどもしかすると豪華かもしれないステージ、いよいよ開幕。 　チケット予約：狭いところで立ち見で30席というところですので、先に予約しておくと悠々座れます。予約は拙者まで。ユポさん大活躍の予感。 　というような感じです。御用とお急ぎで無い方はお立ち寄りくださいませ。 　と、掲示板のコピペで済ませる日記。 　"欠片Ｂ"は「かけらびー」ではなんとなく語呂が悪いので「ケッペンビー」です。「Ｂの欠片」というものすごいマニアックなテープがあるのですが、なんとかこのライブはシリーズものにしていきたいので、カケラ関連でいいのではないかと。 　競演の佐藤yuupopicさんは打ち合わせをした樽平でお試し公演をやって、非常にマスターに気に入られておりました。なんだか「樽平向き」だそうで、樽平向きではない拙者との二人会です。ユポさん40分、拙者50〜一時間ぐらいを予定しています。 　晩秋だからね。晩秋っぽい選曲で。のらのらとか。 　ライブまでにがんばって二曲は作ろうと思います。

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