＊総評＊

−栗林みな実、鮮やかな復活劇！−

　２００６年を制したのは「Crystal Energy」でした。栗林さんはこちらでも２００３年４位、２００４年２位を記録した実力者ですが、昨年は３曲出しながら１曲もベスト３０入りしないという結果に終わりました。しかし、今年は復活どころか見事初の年間１位に輝きました。

　こむちゃでも見事復活を果たしましたが、同タイアップのDream☆Wingがこちらでもこむちゃでも振るわなかったところを見ると、栗林さんの場合タイアップ人気より曲人気で票が動いてるんじゃないかという気がします。

　２位には「Silly-Go-Round」、３位には「Peace of mind」がランクイン。それぞれ３年連続・４年連続でのベスト１０入りという常連アーティストですが、意外にもベスト３入りは初。こむちゃではさほど特筆した結果を残したわけではないのですが、曲のほうは結構人気だったようです。

　一方、４位と６位にはタイナカさんが２曲ランクイン。特にあまりこむちゃでは見られないタイプの片想いがブレイクしたことで、来年以降も活躍が期待できそうですね。クロレビ的には２００６年の新人王と言ってよいでしょう。

　もう１人、こむちゃでは満場一致の新人王であろう平野綾さんですが、こちらでも殿堂入り１曲を含めて３曲すべてが高評価をマークしました。２００７年もハルヒあるみたいですし、また沸かせてくれそうです。

　しかし、個人的に一番着目したいのは、ベスト１０にバラードが２曲も入ったこと。ぢぇらに関してはアーティスト人気も大きいでしょうが、いずれもこむちゃでも上位に来てますし、バラードでも良作ならリクエストを集められるというのはよい傾向だと思います。

　さて、２００６年のこむちゃは特に声優曲の強さが目立ちましたが、こうしてみると下半期の不作に尽きるんじゃないかと。ベスト１０のうち下半期の曲が片想いだけで、殿堂入りしたのが来年に回ったジャスビリを入れても２曲だけ。さすがにこれでは十分な浮動票が得られ なさそうです。

　実際、声優曲強しといっても上半期はそうでもなかったわけで。特に８〜９月はものすごい不作だったので、ヒカリやGodの驚異的な粘りが生まれるのも仕方ない 気がします。

　２００７年はこむちゃ的に５周年という節目の年ですし、いい曲が出ることに期待しましょう。