日  記 (備忘録)

(2020年11月)

◇ 月曜日。11月も最終日になった。月日の経つのは早いねと、高齢者夫婦は溜息をついている。あっという間に、12月。師走である。
 BSの映画は、「ガンジー」である。面白かったが、散歩の時間(3時半頃)になったので、散歩に出かける。興味尽きない映画だが、3時間半は長すぎる。
 4月のシンポジウムの報告のテーマを考えているが、なかなかまとまらない。どこのテーマも、「震災10年」。何を重点に話すかから決めるべきだが、この時期、重複するのはやむを得ない。
 女川のつながる図書館を思い出したが、最近、知人が古民家移築のために、クラウドファンディングを利用するとのことで、震災直後を思い出した。クラウドファンディングの足跡を思い出す。(11/30)<55226>


◇ 金曜日。外川浩子『人は見た目!と言うけれど』を読み終えた。河北の記者が福島に取材に来るという。女川原発の再稼働ということではなく、それとは別枠で、古里の女川や家族への思い、震災後の女川・福島双方における主な取り組みについて、改めて話を聞きたいということだ。女川は、「つながる図書館」、福島は「ふくしま復興支援フォーラム」かな。家族への思い、女川への思い、どうなることやら。自宅には、応接間がないので、外の喫茶店でといったら、2日の午後、まずは我が家に寄って、どこか喫茶店に行こうということになった。大学時代は、研究室があり、コープ時代は応接室があったが、自宅中心だと、基地がなくなった。その必要性もなかったのだが。もう、引退の身なので、必要性もなかったが。この前も、国交省の職員4名が挨拶に来るというが、不可能なので、私が国交省に出向いて、挨拶を受けることになった。
 3時半頃、松川河畔散歩。5862歩。テレビで、アフガニスタンで亡くなった中村医師の活動を観る。惜しい人を亡くした。(11/27)<55172>


◇ 木曜日。昨日は、8週間経っての診察。病院に9時過ぎに行って、血液検査とともに肺活量。肺活量が回復してきているが、正確に取れないので、何度も繰り返し。「吸って、止めて」というところで、少し吐いてしまうようだ。以前は、中年の男性の技師だったので、何とか宥められつつ、繰り返したが、今日は30くらいの若い女性技師。なかなかうまくいかないのだと、話すが、「私の云う通りにやって下さい」と。止める時には止める。なるほど、止めているつもりだが、吐くことが入ってしまう。コツなのかどうか分からないが、何とか終了。指示は従ってるつもりだが、なかなかうまくいかない。相手もだんだん不機嫌になってきそうだ。若い人は苦手だな。(笑)
 循環器と、糖尿の専門外来。以前は、一人の先生だが、専門外来は、その専門だけらしい。看護師が、他の部分は、必ずしも診察の対象になっていないという。一人の先生の時は、総合医のような感じ。2人の専門外来になると、その他の部分が気になる。終了してから、胃と大腸が心配になり、健診センターに行き、ドック(胃と大腸のカメラ)の予約。しかし、後で自宅に電話連絡が来て、安定剤使用を頼んできたのだが、健診では、安定剤使用の体制が取れない(コロナのせいか?)らしい。結局、予約を取り消し。かかっている先生の診察の結果であれば、安定剤が必要ならば使えるとのこと。まあ、これは相談してみよう。安定剤不使用では胃カメラも、大腸カメラも自信はない。鼻からのものはない。特に、最近、嚥下の機能が悪いので。
 今日は、午後、学習協で、雑誌の輪読会。まあ、単純だが、声も出すし、書いている内容もいいので、付き合っている。会津の身しらず柿をいただいてきた。帰宅後、寒いからと、妻に止められたが、松川河畔散歩。確かに風が冷たい。
 アマゾンから久しぶりの本の宅配。吉田千亜「孤塁」(双葉郡消防士たちの3.11)、鷲田清一氏の「折々のことば」で一昨日、紹介されていた。「でも、いつも、『選びたい』と思う選択肢なんて一つもなかった」(福島県双葉町から埼玉県へ避難した女性)、ずばりと本質をついている。もう一つ、外川浩子『人は見た目!と言うけれど』(岩波ジュニア新書)。やはり、本はいいね。(11/26)<55153>


◇ 三連休明けの火曜日。午後から会議があるので、昼前に松川河畔まで散歩。少々寒いが、山は奇麗だ。一切経の山肌から噴気(噴煙ではない)。
 午後3時から、グリーンパレスで、「トラック輸送における取引環境・労働時間改善福島県協議会」に参加。数年前から開かれていたが、国交省と厚労省のジョイントの協議会。トラックの運転手の労働時間を短縮するための協議会。発荷主側、受荷主側、運動業者、さらに商工団体と労働組合代表を交えて、短縮の方策を協議する。なかなか時間短縮できず、長時間の労働で、令和6年からは、時間外労働も上限規制する。
 業種として、なかなか難しい業種だが、お父さん(お母さんも増えてきた)は運転手という家庭にとっては、実現して欲しい課題。ハードな仕事に比して賃金も安い。こちらは、専門家(労働問題)との位置付けで、座長(行司役?)だが、教えられることが多い。トラック輸送なくして、生活が成り立たなくなった時代。何とか、歩み寄りと、市民の理解を得て、一歩でも前進できたらと思う。
 安倍前首相の桜の会で、安倍事務所の関与が報道されている。NHKは及び腰だが、どこまで明らかになるか、日本の民主主義が問われている問題。(11/24)<55105>


◇ 月曜日。勤労感謝の日の休日。3連休の最終日。新型コロナウィルスは、Gotoキャンペーンのなかで、新感染者の増加が止まらない。死者は2000名を超した。本気になって、ウィルスを止めないとダメだ。
 仙台在住で女川出身のMさんからショートメール。河北に女川原発の再稼働のコメントが出たよとのこと。どんな内容にまとめられたのか分からないので、写真を送ってと頼んだが、カメラ機能がなく、ファックスで送ってくれた。「慎重に」という以上には話せなかったので、要領よくまとめてくれたと思う。女川の方々の気分を害するかなと思いつつ、事故が起きてから、後悔をしたくない。
 福島も、後悔している人々が多い。安全に動いても、核燃料の廃棄が、我々がいなくなってから、子孫に負債を負わせることに心が痛む。女川・石巻の人だけでなく、それ以外の方々の生活を危うくする。女川のホヤを、捨てざるを得ないこと、原発事故の被害は大きい。
 夕方、早めに松川河畔散歩。何とか、サボらないで続けないと。(11/23)<55088>


◇ 日曜日。また、日記が飛びました。日記とはいえなくなります。3日記かな。
 のんびりしていました。穏やかな午後なので、久し振りの松川河畔散歩に出かけました。6230歩。昔、テニスで痛めた足(肉離れ)を寒さで思い出したらしく、昨日まで痛かったので、心配しましたが、普通に歩けました。散歩道沿いの果樹畑(桃・林檎・梨・葡萄)は、果実がきれいになくなり、後は来年の準備でしょうか。雲が素敵な風景です。
 大相撲は、優勝決定戦で、貴景勝が13勝2敗で優勝しました。横綱不在の場所でしたが、大関になって初めての優勝、良かったね。福島県民としては、前頭1枚目の若隆景。最初は、あっという間に8敗してしまったのですが、迫力ある相撲で、連勝を重ね、7勝8敗。番付は下がるでしょうが、僅かでしょう。一歩後退二歩前進、来場所に期待しています。
 体の調子も良いし、無理をしないで、頑張りましょう。長生きはしたいが、まずは80歳まで元気に。それまで3年半。長い高齢期も、少しメリハリをつけて、計画的に進みたいですね。(11/22)<55075>


◇ 木曜日。夕方の第172回フォーラムの準備をしていたが、参加希望者63名のフォルダーを利用して、URL等を送ろうとしたが、なんと、そのフォルダーが開かない。ピンチ。仕方なく、希望者リストを見て、アドレスを打ち込む。何とか、穴をあけることなく行ったようだ。古いパソコンの限界か、開始してから、ダウンすると、全くお手上げ。パソコンだけの話なら、急遽、妻のノート型パソコンからとも考えたが、何とか問題なく、終了した。
 開かずのフォルダーも、再度、チャレンジしたら、なんとスムーズに動いている。なんと、わが身体と同じかな(?)。古いラジオを叩いて鳴らすということはあるが、そんな強靭な体でないので、まあ、撫でながら機嫌を直してもらうしかないのかな?新しいパソコンを買うこともありだが、何かもったいないような気もする。機嫌を取りながら、働いてもらうのもよかろう。
 みやぎ生協での講演の感想等のメールが来た。「福島の事故後の状況を思うと、女川原発で事故が起きれば避難経路も確立されていない中、逃げられないことがハッキリしました。知事は同意すべきではない」「福島の方の生の声が聞けて良かった」など。まあ、少しは役割を果たしたかな?(11/19)<55038>


◇ 水曜日。また、日が飛んでしまった。時は早いね。
 昨日は、仙台でみやぎ生協の緊急学習会。対面式で50数名。その他zoomでも参加者がいたらしい。
 90分の持ち時間だが、80分話した。マスクをとってもいいかなと思ったが、担当者に聴いたらはっきりしていなかったので、マスク越しの話。どれほど伝わったか。内容の吟味は必要だったが、なんとか、最低限の福島の現状を伝えられたかな?
 新聞社の取材で、女川原発のことを聞かれたが、「慎重にやって欲しい」程度が限界かな。個人的には、福島の惨状と女川の将来が重なるのは、居たたまれないが。
 三越から、仙台駅まで徒歩。高政の笹かまを3枚、新幹線で食べて、帰ってきた。ホッとした。(11/18)<55016>


◇ 金曜日。講演の準備をしながら、午後から陸運局へ。新任の担当者への挨拶と年2回のトラック運送協議会の打ち合わせ。(厚労省と国交省と荷主・荷受け業者などの協議会、珍しい。基本は運送労働者の時間短縮)。行ったのは国交省なのだが、我が家に挨拶に来るといわれたものの、受け入れる施設がない。大学在職の時は、研究室が応接間。コープの時は、役員室が使えた。全く、自宅だけになると、お客を接待する場がない。仕事を自宅でやっていた人は、それなりきに、その環境ができるが、いつも大学の研究室を使っていたので、その体制がない。基地というか、空港がなくなった感じだ。
 まあ、挨拶に来るのに、こちらが行くのも変だが、その方が気楽。そして運動にもなる。でも。藤沢周平など小説家の部屋の写真を見ると、それなりきに風情がある。狭いながらも、そうした空間をつくってみようかな。秘書が、お茶を2階まで持って来てはくれないが。いや、そもそも、秘書はいないが・・・。そのうちに孫たちがやってくれるかもしれないが。(11/13)<54928>


◇ 木曜日。しばらくサボりました。体調は良くなったのですが、学習会の報告、そして原稿締切を6日から9日まで延ばしてもらったができず、催促があって、ようやく今日送りました。多分、不明確なところを残したままなので、補充しなければならないでしょう。しかし、送ってしまうと爽快感(笑)。一つ去れば、またひとつ。17日(火)の講演の準備のチェック。土日がヤマと踏んでいますが、どのようにメリハリをつけるか。女川原発再稼働に関連して、<福島の原発事故が我々の生活をいかに変えたか>、の話。丁度、昨日11月11日、震災から9年8カ月の月命日の日。宮城県知事は、女川原発の再稼働の地元合意を発表。県民の世論調査で6割以上の反対をおしての同意表明。女川原発の話を直接するわけではないが、心は千々に乱れます。
 女川出身の芸術家と交信して、「女川を心配する会」でも作ろうかなと・・・。今の住民が決めるのが建前ですが、女川出身の数多くの方々が、やはり心配してみているのではないかと思います。原発事故のため、虫けらのように追い立てられた福島の人々、いまだに4万人近くが、県内外で、苦悩している姿をみると、ふるさとの姿が重なって見えることは堪えられない。
 大熊町の前町長が、今日の新聞で、福島は、相手が東京電力(国をバックにした)だから損害賠償も可能だったかもしれないが、他の電力会社が同じようにできるとは思えない、趣旨の発言に不安が襲う。(11/12)<54904>


◇ 土曜日。時の流れは速い。水曜日に、インフルエンザの予防接種に行く。今日の土曜日、明日のセミナーのため次女が帰省。今日は立冬、本格的な冬の到来か。昨日は、久しぶりに松川河畔までの散歩。しばらく体調が不良だったので、散歩も結構ヘビー。無理をしないが、継続的に体力をつけよう。(11/7)<54797>


◇ 文化の日です。アメリカ大統領選挙の投票日、どうなることやら、いろいろと心配です。国内的にも、住民間の分断が強まっているようです。指導者は、対立を放置しないで、協力し合って、進むことに力を注ぐべきでしょう。
 「認知症の第一人者が認知症になった」として、長谷川医師のドキュメンタリーをテレビで見る。高齢化して、他人事ではなくなりましたが、今までできていたことができなくなる、家族などに迷惑をかけたくないなとは思いますが、一日一日を精一杯生きるしかないかなと思います。(11/3)<54723>


◇ 昨日から11月に突入。1日は日曜日、午後、労働法学会のワークショップにオンラインで参加。第2部の第2会場。テーマが「障害者の多様なニーズと法制度上の課題」で、2人のうち1人が、同僚(後任者)の長谷川准教授で、「障害者の雇用・就労における労働関係法令の適用」がテーマ。しっかりした報告であった。
 日曜日の1日は、大阪市を廃止して、大阪都構想の住民投票。維新の会の提起で、5年前も実施されたが、住民の盛り上がりも少なく、結局1万7千票の差で、反対が多数となった。大阪は市のまま進む。
 2日の今日は、明日3日のアメリカ大統領選挙に挟まり、マスコミの報道合戦で、落ち着かない。冷静に、選挙結果を出せるのか、アメリカの民主主義の実力が試されている。(11/2)<54709>



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